更新日:2017.03.23
文/椙内洋輔 写真/トヨタ自動車
北米トヨタが誇るミニバン、トヨタシエナ。つい数ヶ月前に2017年モデルの新車を取材したばかりというのに、2018年モデルのマイナーチェンジモデルが公開された。正確には、正式発表は4月のニューヨークオートショーということで、詳細等の発表はまだだが、それでもエクステリア等の画像が公開されたことで、その本筋の一端を認識することは可能である。
まず、このマイナーチェンジ版の紹介をする前に、2017年モデルの変化を認識しておくべき。2017年モデルは、内外装の変化はほとんどなく、エンジンやミッションといったパワートレインに大幅な変化が加えられた。
2016年までのシエナに搭載されていたエンジンは3.5リッターV6。266hp、最大トルク244lb-ftを発生させていたが、2017年モデルに新たに搭載されたエンジンは同じく3.5リッターV6の筒内直接燃料噴射(D-4S)を採用したもの。それによって296hp、最大トルクは263lb-ftへと進化している。
一方、このエンジンに組み合わされるミッションは、これまでの6速ATから8速ATへと進化。ちなみに、ギア数が増えたことによる重量増は否めず、低速域でのメリットは相殺される可能性があるものの、高速域での燃費向上は確実と言われている。
ということで、国内ヴェルファイアやアルファードよりもパワー数で上回ったカタチとなり、世界最速のミニバンとの称号も得たのだったが、2018年再びマイナーチェンジにより、ボディエクステリアの変化とボディカラーの追加、さらには電装系や安全装備のレベルアップが図られる。
最大の特徴はフロントマスクであり、フロントバンパーが鋭角になり、グリルの開口部が大きくアグレッシブになった(丸っこいボディに鋭角なバンパーが後付けっぽさを生んでいるような…)。写真は新リミテッド。下記の写真が新SEとなる。
まあ、最大の変化はやはり2017年のエンジン&ミッションの進化であり、ユーザーとしては「その時にボディも一緒にやってほしかった」というのが本音だろう。
これにより、シエナは2016年までの旧エンジン&ミッションと2017年の新エンジン&ミッション、そして2018年以降の新顔と、市場には3つのバリエーションが存在することになるから、中古を含めシエナの購入を考えているオーナーさんは注意が必要である。
トヨタシエナに関しては、以前から2018年にてフルモデルチェンジとの噂が絶えなかったが、この18年モデルの発表によりその噂は立ち消えになった。とはいえ、フルモデルチェンジを控えているのは間違いないから、この2018年モデルのスタイルが、シエナの最終型になる可能性は非常に高いだろう。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES