更新日:2017.11.13
文/編集部 写真/ゼネラルモーターズ
かなり以前からスパイフォトが撮影され登場が期待されていたトップモデル、ZR1。ZR1に関しては、C6コルベット時代にも登場しているだけあって、ご存知ある方も多いことだろう。
当時のZR1は、ノーマルC6コルベットに対してスーパーチャージャー装着による100hp以上のパワーアップを果たし、647psを発生させ(日本国内には正規モデルがあり)、当時のニュル最速カー、日産GT-Rのラップタイムを更新したほどの激速マシンだった。
だが。コルベットがC7にモデルチェンジすると、ZR1の登場を妨げるようなラインナップが構成される。Z06の登場である。Z06は、6.2リッターV8にスーパーチャージャーが装着され、650hpを発生させた。しかもC6時代のZR1はMTのみだったが、C7のZ06にはATがあり、より多くのファンに提供されたのである。
C6時代は最後に登場したZR1とほぼ同様のパフォーマンスを持つマシンがC7デビュー早々に誕生したわけである。ということで、これ以上のパフォーマンスマシンは不可能では? とも思われ、さらにC8ではミッドシップに変更されるという噂が流れ、ZR1の登場は流れたかに見えた。
ところが。というか、やはりというべきか、コルベット開発首脳陣は最後の最後にZR1を誕生させた。しかもこれまでと同様に、C7モデル最後して最強のFRコルベットを登場させたのである。
発表会場はドバイモーターショー。先日まで行われた東京モーターショーでないのはかなり残念だが、ドバイモーターショーは近年、世界中の高級車が集まることで有名であり、今回も超ド級の高級車やスーパーカーが出展されている。
その中の一台として登場した2019年型シボレーコルベットZR1。
RETURN OF THE KING:「王様の帰還」と銘打たれたそれは、予想を遥かに上回るスペックを引き下げて登場した。搭載れるエンジンは、6.2リッターLT5V8エンジンで755hp、最大トルク715lb-ftを発生させる。それはZ06のそれよりも100hpアップさせている最強エンジンだ。
このエンジンは、ターボエンジン等、DOHCエンジン等、いろいろと噂が出ていたがスーパーチャージャーによるもの。Z06のLT4エンジンからさらなる改良と効率的なインタークーラー装着、そしてGMとして初となる二重燃料噴射システムを開発し755hpを達成している。
このエンジンに組み合わされるミッションは、7速MTと8速AT。これまでの経緯からもわかるとおり、ZR1では初のAT車がラインナップされる。
これらエンジンのパワーを引き立てるボディは、超攻撃的なスタイルと空力効率を実現する。基本的にはカーボン製エアロで構成され、リアのウイングは二種類あり、スタンダードなローウイングとオプションのハイウイング。ローウイングでもZ06比で約60%高いダウンフォースを発生させるというから凄い。
また詳細は発表されていないが、装着されるマグネティックライドコントロール含めたシャシー全体が見直され、ミシュランパイロットスーパースポーツカップ2タイヤと組み合わされる等、相当なチューンが加えられている。
なお、今回発表されたオレンジの一台は、セブリングオレンジデザインパッケージ装着車であり、外装から内装に至るところにオレンジカラーのパーツが散りばめられている。
それにしても凄まじいコルベットである。755hpといえば、レースカーさながら。いやレースカーすら超えているかもしれない。しかもFRのままである。単純に考えても、Z06以上の速さだろうし、バイパーですら速さでは敵わないだろう。
まさにFRコルベット最後にして最強のマシンの登場である。
12,810円
PERFORMANCE
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