更新日:2018.04.11
文/椙内洋輔 写真/ゼネラルモーターズ
キャデラックCT6に加わったハイパフォーマンスモデル、Vスポーツ。すでにCTSとATSには存在するVシリーズが、ついにCT6にも登場する。
ポイントは、新開発されたエンジンにあり、DOHC4.2リッターV8ツインターボエンジンである。これまでのキャデラックにおけるハイパフォーマンスエンジンは、6.2リッターV8スーパーチャージャーエンジンだったが、今回は新たに開発しエンジンサイズをコンパクト化。さらにツインターボを使用することで550hp、最大トルク627lb-ftを発生させる。
このエンジンに組み合わされるミッションは、専用のギア比が与えられた10速AT。それを4WDにて駆動するのである。
なお、このエンジンにはディチューン版が存在し、そちらはCT6に搭載される予定という。ちなみに500hp、最大トルク553lb-ftというから、ディチューンといえども十分にパワフルである。
このキャデラックの新エンジンは、久々のキャデラック専用エンジンといわれている。一部では、次期C8コルベットにも搭載されるのではないか、という現地メディアの報道もあるが、果たしてどうか。
キャデラックブランド社長は直々にそれを否定しているし、次期新型コルベットは「ミッドシップ+V6」となる、との報道もあるため、その真偽のほどはまだ不明である。
だが、個人的に期待しているのが、このDOHC4.2リッターV8ツインターボエンジンの、エスカレードへの搭載である。同メーカーの最高峰ラグジュアリーSUVに搭載するとなれば、誰も異論はないだろう。
現行エスカレードに搭載される6.2リッターV8の426hpは、さすがに役不足といわれても仕方ない。この旧態依然のV8が似合う車両も当然あるだろうが、今や世界中で人気のSUVブームにおいては、エスカレードのパフォーマンスは現状で十分とは言えない。
ということで、この新開発のV8ツインターボを搭載したエスカレードが出れば、もちろん次期新型モデルとして、世界中のファンを喜ばせるに違いない。ちなみに、このエンジンはサイズを縮小した高効率のターボエンジンなだけに、いわゆる環境性能にも今よりは優れているだろうし、次世代エスカレードには最高に相応しい存在なんじゃないかと思うである。
新しく登場したキャデラックCT6 Vスポーツは、自らの存在だけでなく、次世代モデルにまで期待を抱かせる存在である。
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
3,553円
MAINTENANCE
6DEGREES