アメ車(自動車)関連の職業に限ったことではないが、仕事というのは、外(部外者)から見える業務内容と、現場での実態に大きな隔たりがある場合も少なくない。
今回、「JEEP正規ディーラー」の営業さんにインタビューを行うにあたって、事前に筆者が推測した彼らの仕事内容は、まずは「新車の販売」、さらには下取車や買取車両などの「中古車の販売」、そして車両を販売した顧客の「アフターサービス」などであった。
前記した仕事内容は、自動車販売店のセールススタッフであれば当然と言えば当然の業務内容だし、大まかには間違ってないと考えていたのだが、どんなに大きなディーラーであっても、「お客様」が絶え間なく来店するということは考えられないし、外からは見えない仕事内容があるのは間違いない。また、仕事上の苦労や遣り甲斐など、実際に現在進行形で働いている現場のスタッフにしか語れない要素もあるはず。
ということで、ディーラーの営業マンを志す人たちに少しでも有益な情報を提供すべく、筆者が疑問に思っていることを色々と聞いてきたので、興味のある方はぜひご一読いただきたい。
今回、インタビューさせていただいたのは、先ごろリニューアルオープンしたばかりのジープ東名横浜のセールスとして働く江頭和哉さんだ。江頭さんのプロフィールは下記の通り。
・名前:江頭和哉
・年齢:29歳
・独身
・職種:セールス(新車・中古車の販売)
・愛車:なし(以前は2010年型シボレーカマロLT)
・欲しい車は?:現行JKジープ・ラングラー・アンリミテッド
・趣味:映画鑑賞(劇場&自宅)
編集:まず、現在の仕事を選んだきっかけを教えてください。
江頭:紹介です。約2年半ほど前に、ケーユーホールディングスグループの系列店であるシュテルン世田谷のセールスマネージャーさんから紹介していただいたんですが、もともと中学生の頃から車やバイクが大好きだったこともあり、試験や面接を受けて就職しました。
最初は系列店であるフォルクスワーゲンの方で採用されたのですが、自分がアメ車好きだったこともあり現在の店舗(ジープ東名横浜)に移動させていただきました。
編集:ジープ東名横浜(ファイブスター東名横浜)に就職される前のご職業は?
江頭:市の委託のパッカー車(ごみ収集車)に乗っていました。それ以前はサービススタンドに勤めていました。
編集:普段のお仕事の内容を教えてください。
江頭:まずは車両(新車・中古車)の販売になります。ご来店いただいたお客様に営業を行い、ご契約をいただいた場合には、任意保険や納車前点検の手配、オートローンの申し込みなど、納車までの様々な仕事をこなします。
あとは、販売を担当した車両のオーナー様のアフターサービスで、具体的には点検や車検のお知らせや新車のアナウンス(お乗り換えの提案)を行いますが、これはサービスフロントと二人体制で行なっています。
それ以外にも、屋外展示車両の洗車やショールームや展示場の清掃など、様々な雑務があります。
編集:営業についてですが、毎日途切れることなくお客様が来店するということはないと思うのですが、来店客の少ない日は、営業電話をかけたりとか、ダイレクトメールを送ったりとか、外向きの営業活動をされたりするのでしょうか?
江頭:以前に所属していたフォルクスワーゲンの店舗では電話営業なども積極的に行っていましたが、現在のジープ東名横浜ではそういった能動的な営業活動はそれほどしていませんね。
編集:受動的な営業がメインとなると、「今日はお客さん来なくて暇だなぁ」という日もあるのでは?(笑)
江頭:土日祝日と平日で多少の波があるのは確かですが、先にお話した通り、営業活動以外の仕事もあるので、そうそう暇な日というのはありません。何かしら仕事はしていますよ(笑)。
編集:現在の職場であるジープ東名横浜に就職して良かったと思えることを教えてください。
江頭:月並みですが、お客様から「ありがとう」と、何らかの感謝の意を伝えられた時には嬉しいし、この仕事に就いて良かったと思います。また、「買う予定じゃなかったんだけど」というお客様からご契約を頂いた時には凄い満足感があります。
あと、良かったというより「役得だな」と思うのが、色々な車両に乗れることです。試乗車や展示車、お客様からのお預かり車両など、この仕事に就いてなければ一生乗る機会がなかったような高級輸入車に乗れるのは、車好きとしては大きなメリットですね。
編集:現在の仕事で不満な点や、予想外だった点などがあれば教えてください。
江頭:これといった不満はないですね。強いて言えばたまに「手が足りないなぁ」と思うことがあるくらいです。当店は大きな店舗なので、イベントと休日が重なったりしてお客様が集中した時などは「忙しいなぁ。もっと人がいればなあ」と思うことはあります。休日が納車日のことも多いですし、先ほどもお話した通り接客以外の仕事もありますので。でも、これは仕方ない部分なので、不満というのとは少し違いますね。
編集:現在のお仕事に関連することで、何か目標みたいなものはありますか?
江頭:目先の目標としては、売り上げの成績を上げて表彰されたいですね。表彰されることで自信が持てると思うし、特典などもありますので(笑)
編集:表彰というのはファイブスター東名横浜の社内的なものですか?それともメーカー(FCAJ)の方ですか?
江頭:メーカー側の方です。セールス部門の個人表彰もあるし「ディーラー・オブ・ザ・イヤー」という店舗の表彰もあります。いずれもハードルは非常に高いのですが、何とか表彰式に呼ばれるように頑張りたいと思います。
編集:なるほど、全国のJEEPディーラーが相手ですから、それは大きな目標ですね。ぜひ頑張って実現してください!
今日はお忙しい中、インタビュー&撮影にご協力いただきありがとうございました。
今回の取材にご協力いただいた江頭さんの場合、子供の頃からの大好きだった車に関わる仕事をしていること、それ自体に満足している様子もあったのだが、現状に満足することなく、明確な目標を持って一生懸命働いている姿勢に非常に好感が持てた。
昨年、ジープは日本国内において過去最高の売り上げを達成しただけでなく、モデル末期を迎えたJKラングラーも未だに売れ続けているが、「現在のジープの好調というのは、もしかしたら江頭さんのようなやる気のある若く元気な営業マンが支えているのかもしれない」と感じたインタビューだった。
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