更新日:2018.09.05
文/椙内洋輔 写真/ゼネラルモーターズ FCA
ちょっと大げさな言い方だが、アメ車のバブルの終焉は2020年。2000年から毎年5年おきにスペシャルなモデルが発表され続け、その打ち止めが2020年のミッドシップ・コルベットと言われている。
で、バブルは崩壊する。正確には、新しい時代のアメ車に舵が切られる。その大きな流れが電気自動車にハイブリッド。もちろんV8エンジンがすぐに消えるわけではないし、すでにサウンドコーディネートによって直4エンジンでもV8サウンドがする時代に、あえて本気でV8をメインに置くはずはないと想像する。
だからスポーツモデルもSUVもハイブリッドが中心になり、そうなればそうしたアメ車たちの直輸入は厳しくなる。そう、電気仕立ての車両をメンテナンスできるメカニックが日本にはいないからである。
となると、2020年以降の日本におけるアメ車の中心は中古車となるだろう。というわけで、それまでに登場する魅力的なアメ車は一体何だ? ということで、まずは2019年モデルとしてもうじき上陸する最旬モデルを3台紹介する。
その3台とは、チャレンジャーのレッドアイであり、コルベットZR1であり、シボレーブレイザーである。
レッドアイは、デーモンのエンジンをデュチューンし797hpを発生させるモンスターチャレンジャーである。しかもワイドボディ仕様もチョイス可能ということで、リアのトラクションやコーナリング時の踏ん張りが明確にアップする。
それに、次期チャレンジャーが2021年以降ということだから、今新車を購入しても丸3年乗って次期モデルに乗り換えることも可能だろう。もちろん、手放す必要性は全くないから、一生の宝物として飾っておくこともできるし。
このチャレンジャーのエンジンは、メーカーが純正保証(本国での)を付ける797hpだから、チューニングにて絞り出したカリカリのパワーとはワケが違う。街乗りから高速までを普通に走らせることが可能なわけで、まさしくFCAの技術が凝縮された名機である。それだけも十分に価値があるのである。
一方、FRコルベットの最後のモデルにして、至上最強を誇る755hpの6.2リッターLT5V8エンジンを搭載したマシンがZR1である。こちらはチャレンジャーとは異なり、超攻撃的フォルムが形成されFRにて打倒フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンを画策した車両であり、実際にニュルにてタイムを出し、全米のサーキットにてそれらスーパーカーを蹴散らしている。
来年冒頭に登場予定の次期モデルがFRからミッドシップに移行されてしまうために、FRのコルベットはぜひとも一台入手したい。できれば史上最強モデルの入手がコルベットファンには相応しいのではないだろうか。
そして最後に紹介するのが、シボレーファン待望のブレイザーである。もともとミドルクラスSUVだったブレイザーはS-10ブレイザーを最後に消滅してしまったが、
2019年モデルとして復活し、クロスオーバーSUVとしてデビューする。
今、世界中で起こっているSUVブームのなかで、シボレー的にはアメリカ本国モデルを中心としたラインナップしかないわけだが、このブレイザーの登場によりワールドワイドなモデルとして展開される可能性が高い。
そのため、スタイリングはイマドキのレクサス等をかなり意識したものとなり、くわえてカマロのデザインテイストをプラスしたこれまたアグレッシブなフォルムが特徴である。
搭載されるエンジンは、2.5リッター直4エンジンまたは3.6リッターV6エンジンに9速ATの組み合わせ。2.5リッター直4エンジンは193hp、最大トルク188lb-ftを発生させ、3.6リッターV6は305hp、最大トルク269 lb-ftを発生させる。
3.6リッターV6エンジンは、カマロに搭載されるエンジンと同機のため、日本にてメンテナンスすることは可能だろう。そういう意味でも早期に日本上陸を果たす可能性があり、このスタイリングを含め、オススメ度がかなり高いのである。
以上、2019年に登場する3台の魅力的な新車である。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES