さて、上記のおすすめ理由に基づきチョイスした二台のタコマである。ともに2011年型であり、一台が5人乗車の4ドアであるダブルキャブにロングベッドを組み合わせた仕様。
まず搭載エンジンが4リッターV6エンジンであり、日本では比較的レアなロングベッド仕様であるということ。しかも新車並行車として日本に上陸しており、走行距離が4.1万キロということだから想像以上にコンディションが良い。
プラスしてリアの荷台にキャンパーシェルが装備されているから、荷台の使い勝手に優れている。例えばシェルではなくベッドカバーであったなら見慣れているかもしれないが、その分荷台の積載量が限られてしまうわけで。
一方シェルであればカバー+シェルの上屋分まで積載量が増えるから5人フル乗車+大荷物にも耐え得ることが可能である。
ちなみにこのシェルは取り外し可能であるから、荷台にルーフテントならぬ荷台テントを置くことも可能だろうし、それこそ使い方は貴方次第! と言えてしまうほど数限りない。
足回りは3インチリフトアップされており、ショックはビルシュタインが使用されているから想像以上にキビキビ走る。しかも4リッターV6という超トルクフルなエンジンが搭載されているから、味わい深く、力不足を感じることもそうはないだろう。
くわえて上記した通り各部の使用感等のコンディションにおいても優れており、見た目のアメリカンな感じは今流行りのジープラングラーにも劣らないから、人とは一線を画する中古車選びとして非常におすすめな個体と言えるだろう。
で、もう一台が4人乗り4ドアのアクセスキャブである。このアクセスキャブは非常にレアな存在であり、筆者も初見である。
が、初見だが、一目惚れ(笑)。まず何よりスタイルがいい。タコマのレギュラーキャブは若干ふん詰まった感じを受けるのだが、アクセスキャブにはそれがない。かといって間延びもないからバランスが丁度いい。
プラスして観音開きのドアも個性的。個人的にはこいつをベースにちょっとずつ手を入れノーマル状態に戻していき、素の状態のシンプルなピックアップスタイルにして遊びたい! そんな風に思わせてくれるだけの雰囲気がある。
個体の状態であるが、まずは2011年型であり中古車並行車とし日本に上陸している。走行距離は12.7万キロ。ただし、販売店であるUSトヨタガレージにて走行履歴をチェックしており、メーター改ざんの履歴がないことも把握されているという。
とはいえ12万キロ超ということで、いろいろ各部を見ていると、それなりに使用感があることは確かである。例えばフロントバンパー等の日焼け跡とか、シートとか。
確かにヤレた感じがあるのだが、ダメな感じがしないのはなぜだろう。
個人的にはそのヤレ方が、猛烈なダメなヤレ方ではなく、適度に使われてはいるが、過度なカスタマイズによるダメージということではなく自然に起こった使用歴によるものであり、「自分でこんな感じまで使ってみたい」と思わせるようなヤレ方であったから嫌悪感には至らないし、それら全体が想像の範疇に収まっているからだろう。
実際のところ、2011年車であるから旧車には全然至らない年式であり、4リッターV6も消耗品の入れ替えでまだまだ十分に走るだろうから、上記の通り自ら手を加えシンプルな状態に戻して緩〜いピックアップライフを楽しんでもいいなと思わせるだけの魅力を感じたのである。
個人的には、ボディ同色ではないブラックのバンパーやフェンダーが気に入ったし、いわゆるワークトラック的な雰囲気も感じたから、アメリカで使い込まれた日常の足にされているシンプルかつ古びたピックアップみたいにするのが似合うのではないか、と思った次第。
冒頭に申し上げた通り、今新車の入手が難しい。そんな中で何倍ものお金を積んでわざわざ高いものを買ったり二、三年待ったりしてまで新車を手にいれることももちろんいいとは思うのだが、あえてちょっと古いものをベースに自分流のアレンジを加えて自分仕様を作るのも、こんな時代だからこそオススメであると感じるのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES