TEST RIDE

[試乗記]

北米の大陸間移動を可能にする耐久性が魅力

2019 トヨタタンドラSR5

FLEX US トヨタガレージが厳選したV8搭載のタンドラ

旧タンドラは2017年と2018年とを境に価格が大きく変わっている。それは18年以降に安全補助機能が装備されたから。そんな2019年モデルを取材した。

更新日:2023.02.20

文/田中享 写真/田中享

取材協力/FLEX USトヨタガレージ店 TEL 0120-914-377 [ホームページ] [詳細情報]

内外装オールブラックのシブい1台

 タンドラの魅力とは、北米トヨタ車ならではのサイズ感=ボディの大きさ、そしてそれに乗って日本国内を走れば唯一無二の優越感に浸れることである。

 今、日本では国内トヨタ車が大人気。そんな中で北米トヨタ車にあえて乗ることに意味がある。タンドラのサイズ感、そして唯我独尊のV8エンジン、しかも5.7リッターという大排気量。

 くわえて2018年以降のモデルには国内トヨタ車と同様レベルのトヨタセーフティセンスPが標準装備されているから、日本で乗るにも安心感が高まる。車体が大きいからこそ視界から外れる物体に恐怖感を感じることがあるかもしれないが、そうした危険をハイテク機能で防ぐことが可能になるから。

▲2019年型タンドラ。エンブレムやホイール&フェンダーをブラックに統一することで唯一無二の存在感を発揮している。

▲タンドラとオーバーフェンダーの組み合わせはもはや定番と言える。オールブラック仕様は一段と迫力が増している。

 まだある。北米トヨタならではの大陸間移動を可能にする乗り味&耐久性である。タンドラで日本の高速道路をのんびり走るとその醍醐味が味わえる。知人にタンドラオーナーがいるが、彼は東京から地元広島まで毎年タンドラで帰るというが、毎回一人で運転し続けると語っていたから、きっとそんな醍醐味の虜になっているのだろう。

 耐久性についてである。アメリカには車検制度がないから、オーナーズマニュアルに定期交換パーツがはっきりと明記されている。逆に、そうした交換パーツをしっかり交換すれば、それこそ何十万キロも走れる耐久性があるという意味である。

 だから何千キロもの大陸移動時の途中で止まってしまうようなことがないよう、エンジンやミッション、足回り等の基本部分は頑丈そのものなのだ。そこが日本車とは最も違うところだろう。

 すなわち、そういった頑丈な北米車両であるタンドラを、新車ベースで日本に持ち込めば、日本には定期点検&車検制度があるからアメリカの道を走ってきた車両よりも断然コンディションが優れているはず。

 USトヨタガレージ店も当然そうしたことを理解しており、従って仕入れるタンドラは基本新車並行&ワンオーナーを中心とし、そうした状況であれば「多少走行距離がかさんだとしてもタンドラの耐久性が上回る」ということをこれまでの経験からノウハウとして得ているのである。

▲搭載されるエンジンは5.7リッターV8。381hp、最大トルク401lb-ftを発生させる。

▲ホイールはフューエル20インチ、35×12.50R20インチのオールテレーンタイヤと組み合わされている。

▲オールブラックの精悍なフロントマスク。

 しかもトヨタのV8エンジンといえば、名だたる名車候補にしか搭載されていない。ここ数十年の有名どころでいえば、セルシオ、クラウン、センチュリー、ランドクルーザー。レクサスでいえば、LS、LC、IS−F、IS500といったところか。

 ただし、こうしたV8搭載車両は、排気量でいえば4リッター、4.6リッター、5リッターがメインであり、5.7リッターV8エンジンを搭載しているタンドラ、セコアイ、LX570とは迫力が違う。

 後者3車は、いわゆる北米仕様であるからこそ、あえてアメリカ人に受ける大排気量=350キュービックインチV8エンジンが搭載されている。

 彼の地で評価されるV8エンジンの代表が350であるのだが、実は二代目タンドラデビュー時の2007年においては、アメリカビッグ3の代表的なピックアップトラックに350エンジン搭載モデルが存在しておらず、あえて350エンジンを搭載して登場したタンドラの人気が一気に高まったのである。

▲車体やインテリアの状態の良さが際立っており、走行距離数からは想像できないクリーンな状態を維持していた。

▲V8エンジン+6速ATによって力強い走りが可能。

▲タッチスクリーンモニターは本国純正のまま。ただし、ブルートゥース、アップルカープレイ、アンドロイドオートを搭載してるので問題なし。もちろんUSトヨタガレージにて社外品を装備することも可能(要相談)。

 さて、そんなタンドラの2019年モデルのSR5クルーマックスである。新車並行のワンオーナー車で走行距離が8万2190キロ。

 とはいえ高速走行が基本ということで、全体的なヤレやヘタりは走行距離数から感じるほどはないというのが率直なところ。

 ボディは、フロントのみ約2インチのリフトアップが施されており、タンドラは基本ケツ上がりの姿勢であるから、フロントが上がったことで、前後水平な車高になっている。

 またオーバーフェンダーが装備され、ホイールはフューエル20インチ、35×12.50R20のオールテレーンタイヤと組み合わされている。

 一方リアには折りたたみ式のトノカバーとベッドライナーが装備されているから、日本での使い勝手も悪くない。

 室内空間は、これまた想像以上にクリーンな状態が維持されており、あえてブラックレザー調に見えるシートカバーを装備しているのもあって、ヤレをほとんど感じないのが素晴らしい。

 おそらく、ボディやホイールを含め、オールブラックにしたいがための処置だったのだろうが、インテリアに関してはヤレ防止にかなりの効果を発揮している。

▲SR5のシートは本来ファブリック。だが、レザー調のシートカバーを装着しているので、ブラックレザーにも見える。また質感維持にも貢献している。

▲リアも同様にクリーンな状態。またクルーマックスの広さが際立つ。

▲折りたたみ式のトノカバーとベッドライナーが装備されている。

 撮影の後、若干の公道試乗をさせてもらったが、機関における違和感を感じることは全くなかったのである。

 2022年からフルモデルチェンジされた新型タンドラが登場しているが、そちらにはV8エンジンが搭載されず、日本に直輸入されている車両はほぼほぼ1000万円を超えている(諸費用&税込で1100万円を優に超えるだろう)。

 が、今回取材した2019年モデルは、上記のような魅力を備えつつ総額コミコミで673.7万円である。ざっと計算して500万円以上の違いであるから、そして国内ランクルZXよりも安価であるから、考えようによっては買いやすいとも言えるはずである。

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