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日本カリフォルニアカスタム代表取締役社長兼CEO・今村英二

2014年型キャデラックSRXクロスオーバー その1

アメ車&逆輸入車のプロオーナー紹介 vol.1_1

『コダワリのアメ車&逆輸入車オーナー!!』企画の中に、一般のオーナーさんとは分けて『アメ車&逆輸入車のプロオーナー』を入れる事にしました。これはアメ車&逆輸入車のディーラーやパーツ販売店などに務める、言わばアメ車&逆輸入車のプロフェッショナルに限定したオーナー紹介です。完全に趣味としてアメ車を所有する一般のオーナーさんとはひと味違うオーナー&愛車紹介になると思いますのでお楽しみに!

更新日:2014.01.31

文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/佐藤安孝(Sato Yasutaka)

取材協力/日本カリフォルニアカスタム TEL 0749-28-3355 [ホームページ] [詳細情報]
     キャデラック・シボレー滋賀北 TEL 0749-28-0116 [ホームページ] [詳細情報]
     フォード新滋賀 TEL 0749-28-1149 [ホームページ] [詳細情報]

アメ車ショップの代表にアメ車オーナーは少ない?

 一般的なアメ車オーナーさんの感覚からすると意外かもしれないが、実はアメ車販売やアメリカンカスタムを専門に行っているショップの代表(社長)で、自分自身でもアメ車に乗っている人というのは少数派だ。理由は色々。お店の商品や社用車に乗るから自分名義の愛車が必要ないという人もいれば、そもそもアメ車自体があまり好きではないという人もいる。アメ車ショップの代表だからといって必ずしもアメ車に乗っているとは限らないのである。

 しかし、当然ながら中には根っからのアメ車好きの社長というのも存在する。そして、筆者の経験からすると、本当にアメ車が好きで、自分自身がアメ車を愛車にしているような社長やスタッフがいるショップというのは、往々にして優良ショップである事が多い。

 ということで、この『コダワリのアメ車&逆輸入車オーナー!!』企画では、これからは一般のオーナーさんだけでなく、日本各地の自他ともに認める根っからのアメ車好きの『プロ』も定期的に紹介していきたいと思う。

今回ご登場いただいた今村英二氏は、グループ内に『日本カリフォルニアカスタム』『キャデラック・シボレー滋賀北』『フォード新滋賀』などを有する株式会社アイエーシーインターナショナル代表取締役社長兼グループCEO。1988年よりアメ車を取扱っているアメ車の大ベテランである。

人生におけるアメ車濃度の濃さは一般オーナーとは比較にならない

 さて、『アメ車&逆輸入車のプロオーナー』、記念すべき第一回に登場していただくのは、日本カリフォルニアカスタム代表取締役社長兼CEOの今村英二氏だ。この今村氏、実はキャデラック・シボレー滋賀北、フォード新滋賀という2つの正規ディーラーの代表取締役でもある。アメ車業界広しと言えども、GMとフォード、両方の正規ディーラーを経営する社長というのは珍しい。しかも今村氏の場合、『カリフォルニアカスタム』という、日本のアメ車業界を代表するアフターパーツブランドの代表までも兼任しているのである。これらの事実だけでも、今村氏の人生におけるアメ車濃度が、一般的なアメ車ファンの比ではないのがよく分かる。

 そんな今村氏が現在の愛車としているのが2014年型キャデラックSRXクロスオーバー・プレミアムだ。

 SRXクロスオーバーは、キャデラックSRXの2代目として2009年に登場。SUVにカテゴライズされるモデルではあるが、『クロスオーバー(CROSSOVER)』という名称でも分かる通り、SUVとワゴンの良いとこ取り的な性格のモデルである。「都市部での使用がメインだけど、休日には郊外のレジャーにも使いたいし、年に何度かはウインタースポーツも」といったタイプの人にはピッタリのモデルで、位置付け的にはCTSスポーツワゴンとエスカレードの中間的なモデルと考えれば分かりやすい。

 ちなみに先に2代目SRXと書いたが、初代SRXがFRプラットフォームをベースにしたAWDで33列シートであったのに対し、この2代目はFFベースのAWDで2列シートとなっており、見た目も中身も初代と2代目ではかなり違う。現行型になってモデル名にわざわざクロスオーバーと付けたのも、おそらくこの変化ゆえだと思われる。ただし、初代にしろ現行型にしろ、「エスカレードまでは必要ないけど」というキャデラックファン向けのモデルであるのは間違いないだろう。

ステアリングの形状やCUE(キャデラック ユーザー エクスペリエンス)はキャデラックの他モデルと大差ないが、ウッドをあしらったステアリング、ドアパネル、シフトノブなど、見た目も手触りも適度な重厚感と高級感があり好感が持てる。

フロントシートには、シートヒーターやベンチレーションといった快適装備は当然のように装備されている。

フレンチステッチ仕立てのレザーシートは上質で肌触りが良い。座り心地は現代のキャデラックらしく硬質でしっかりしている。

特にSRXクロスオーバーが好きなわけではない?

 今村氏が居住している滋賀県彦根市は、冬場には頻繁に雪が降る。そのような山間部で生活する今村氏が、SRXクロスオーバーのようなモデルを愛車に選ぶのはいかにも納得出来るのだが、今村氏曰く「雪が降ると言っても北海道や東北地方並みに降るわけではないので、別に愛車がSUVである必要はないんですよ(笑)。それに、実を言うと僕は現行キャデラックの中で特別このモデルが好きというわけでもないんです。実際、つい最近まではCTSスポーツワゴンに乗っていましたから」とのこと。

 インタビューの冒頭から、いきなり企画の趣旨から外れる様な発言をされて少々面食らってしまったのだが、よくよく話を聞けば「なるほど」と納得出来たので、以下は氏の発言をそのまま掲載する。

 「こういう仕事ですからね。僕は自社で販売するモデルにはなるべく自分でも乗ってみるようにしてるんです。このSRXの前にはCTSスポーツワゴン、その前はCTSセダン、さらにその前にはSTSや初代SRX、シボレーのトレイルブレイザーなんかにも乗っていました。オプトラやMWといったモデルにも社用車として乗っています。もちろんGM系だけでなく、フォード車にも乗ります。今、自宅の車庫にはフォード・クーガも置いてありますよ」

 「定期的に愛車を変えるのはもちろん仕事のためというのもあります。自分自身で乗るからこそ分かることはたくさんありますからね。ただ、仕事だから仕方なく乗っているわけではありません。仕事にする前から僕はアメ車が好きだったし、若い頃には様々なアメ車を乗り継いでいますから。キャデラックで言えば82年型ブロアム・クーペ、79年型エルドラド、88年型フリートウッド・エレガンスクーペなんかは強く印象に残っているモデルです。フォード系ではサンダーバードが79年型と82年型。リンカーンはマーク5、マーク6。僕は大柄でゆったりした、ステアリングが指で軽く回せるような昔のアメ車が大好きだったんですよね(笑)」。

 つまり、今村氏というのは、1台に長く乗り続ける一般的なアメ車ファンとは違って、メーカーや車種に関係なく、常にアメ車に乗っているという、非常に広範囲なアメ車ファンと言えるわけである。

 >> アメ車&逆輸入車のプロオーナー紹介 vol.1_2

燃料直接噴射方式を採用した3リッターV6エンジンはレギュラーガソリン仕様。 最高出力198kW(269PS)、最大トルク302N・m(30.8kg・m)というスペック以上にパワフルなエンジンだ。

美しい木目のチョコサペリウッドトリムやフレンチステッチで仕立てられた高品質のレザーの質感の高さなど、インテリアは初代SRXから大きく進化している。もちろんBOSEのサウンドの良さは継承している。

クラス最大級の開口部を誇るスライディングガラスパネルと電動サンシェード付のウルトラビュー電動サンルーフを装備。全開した際の開放感はSUVとは思えないほど。

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