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試乗記 TEST RIDE 2016 ダッジチャレンジャーR/T プラス シェイカー復刻版チャレンジャーの完成型デザイン

2016 ダッジチャレンジャーR/T プラス シェイカー

あえてMTで乗ると刺激度は倍増する

現代版マッスルカーの人気モノ2台に試乗した。しかも、あえてMT車をチョイス。まずはチャレンジャーである。

更新日:2018.06.19文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力

BUBU / ミツオカ
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BUBU横浜
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復刻版チャレンジャーのリアルデザイン

 現代のダッチチャレンジャーは、2009年に登場した。それ以降年々進化し、基本ベースは変えずとも様々なバリエーションを生んできた。その極めつけが707hpのヘルキャットであり840hpのデーモンと言っていいだろう。

 だが、そういうバリエーションは毎年生むも、デザイン的な面でいえば、何かひとつ足りないと常に言われてきた。往年のモパーマッスルが醸し出す大迫力に迫る何か、である。

 これまでいろいろな現行チャレンジャーを実際に見てきたが、常に感じる不足感。だが、あるチャレンジャーを見たときに感じた満足感。そう、巨大なボンネットフードの形状、いわゆるシェイカーフード(SHAKER HOOD)である。

 往年のクーダやその他マッスルカーが持っていた巨大なボンネットフードの突起物。フード下にあるエアクリーナーケースに直付けされたエアスクープがボンネットフードを突き抜けた形状のシェイカーフードである。

 シェイカーフードとは、ラムエアーを取り込むスクープが、エアクリーナーケースと一体化した構造になっており、それがボンネットを突き抜けて車外に出ている仕様のことで、エンジンと共に振動(=shake)することからその名が付けられている。

 またシェイカーフード搭載車には、ボンネットの裏側にそれを示すステッカーが貼られているのだが、各アルファベット文字の上下にシャドーが入っているので、静止状態でもまるでステッカーが振動しているように見えるのである。
2015年になり1971年型ベースのデザインを新たに採用した。それにより、フロントマスクの印象が変わり、新たな世界観のチャレンジャーが誕生したのである。
同時にリアデザインも変更される。好き嫌いはあれど、チャレンジャー人気は日増しに増え続けている。
シェイカーフードとは、ラムエアーを取り込むスクープが、エアクリーナーケースと一体化した構造になっており、それがボンネットを突き抜けて車外に出ている仕様のことである。
搭載される5.7リッターV8HEMIエンジン。372hp、最大トルク400lb-ftを発生させる。MT車と組み合わされると一段と軽快なエンジンに生まれ変わったように感じる。
2015年モデルでは、5.7リッターV8と6.4リッターV8の2機種でシェイカー装着車がチョイス可能となっている。

シェイカーは2014年にデビュー

 現行チャレンジャーの場合、2014年モデルからシェイカーフードが装着されたモデルが登場している。厳密にいえば、2014年は限定モデルのみであり、日本で入手するのは至難の技といえるかもしれないが、2015年モデルからは、各グレードにシェイカー装着車が存在しているために、2014年モデルほど手に入れるのは難しくない。

 てか、さすがは商売上手なFCA。モパー好きの心をちゃんとわかっているのである。

 で、そのシェイカー装着車は、2015年モデル以降から3つのグレードが用意されている。「R/Tシェイカー」、「R/Tプラスシェイカー」、「392HEMIスキャットパックシェイカー」である。

 文字通り、R/Tでは5.7リッターV8搭載車にシェイカーフードが装備され、392HEMIでは6.4リッターV8に装備されている。シェイカーフードは、排気効率がよくなるのは事実だが、メーカー公表値としてパワー等に変化はない。だが、このパーツが装着されたチャレンジャーのデザイン的魅力は一気に跳ね上がる。
ドライバーを刺激するアメリカンV8のビートと咆哮は特筆もので、しかもNAエンジンだからキレ味と心地良さがハンパではない。

アメリカ本国でも人気のデザイン

 実際、アメリカ本国でも、このシェイカー装着車の販売率が高く、また中古車の数が少ないといわれるほど人気であり、復刻デザインとして生まれてきた現行チャレンジャーのなかでも「リアルチャレンジャー」とも言われ、シェイカー装着車こそが復刻版の「完成型」との評価なのである。

 ちなみに、在庫主義を貫くBCDでは、チャレンジャーに関してはほぼ全グレードの販売を行っている。

 たとえば2016年型392HEMIスキャットパックシェイカーのMT車などは、日本全国を探してもそんなに台数があるものではない。そんなレアグレードさえも在庫して店頭に並べるのである。

 また上記3種類のシェイカー装着車は新車でも入手可能だが、BCDならボディカラーから始まって豊富なオプション等にもこだわった自分仕様での購入も可能である。

 いわずもがなだが、購入前に実車に触れて細部を見て、さらには状況によっては試乗さえ可能だろうし、チャレンジャーのような直輸入車両を購入する場合には「触れること自体」が非常に重要な要素でもあり、納得した上で購入できるという、ユーザーにとっては非常にありがたいショップなのである。

 ということで、2016年型のR/Tプラスシェイカーを取材した。走行2000km未満という程度良好車であり、なにより嬉しいのがMTであること。

 ボディはレッドで純正のストライプが入る。そして室内のMTノブにはハーストのシフターが装備されている。

 パッと見、カスタマイズカーにも見えなくはないが、シェイカーフードを含めた純正スタイルということで、デザイン的にも満足度はかなり高い。個人的には、シール状になっているストライプを外し、ルーフとピラーをラッピングでブラックにしてしまうのもいいかなと考える。
センターコンソールを含めドライバー側に傾いた造形のインパネ。2015年以降ダッシュ周りは大幅にリファインされ、旧モデルを感じさせるパーツは皆無となっている。
ハースト製のボール型シフトノブの操作性は感動的で操作が抜群にしやすい。またシフトのゲートは明確でストロークも適切。超クイックシフトではないが、操作して楽しいMT。世の中的には廃止方向に進んでいるだけに、大切にしたい。
ペダル配置が適切で全く違和感なく走行できる。クラッチは適度な重さで繋がりも比較的簡単。誰でも操作できるMTであるから、より一層オススメ。
R/Tプラスということで、 SHAKER専用ステッチが入ったブラックナッパレザーシートが装備される。バケットタイプでホールド性は良好。 適度なバケットシートだから乗降性も悪くなく、車両のイメージに非常に良くマッチしている。
このクルマの唯一の難点は、このサイドブレーキ。MT車でありながらも、この位置にある。坂道発進がやりにくいのは言わずもがな。さすがアメ車(笑)。
吊るしでありながらも、吊るしではないように見えるスタイル。しかもレアなシェイカーフード付き&MT車。レザーシートにサンルーフが付いた豪華仕様であるが、MTを操ってスポーツもできる。我が道を行くならマジで理想の一台。ホントにオススメ。

MT車の走りは本当に楽しい

 早速乗せていただいたが、R/Tといえども、5.7リッターV8とは思えぬほどパワフルかつ刺激的であり、V8エンジンを存分に楽しめる。

 しかも2トン近いボディ重量をまったく感じさせることのない、軽快感溢れる加速感やハンドリングにさらに驚くこと請け合いである。

 言わずもがなだがMTミッションを操っての走りは、ほんとに楽しい。しかもNAエンジンだからこその心地よさがハンパではない。ドライバーの脳天を直撃するアメリカンV8のビートと咆哮は特筆もので、ずっと走っていたい衝動に駆られるほど特有なものである。

 また、着座位置からのステアリング、ギア、クラッチ等の3ペダル類の配置が適切であり、クラッチの繋がりにもなんらクセがないから、国産車のMTがドライブ可能なら方なら誰もが簡単に運転することができる。ここら辺は、ペダル類に若干クセのある現行マスタングのMTとは明確に違うところである。

 ただし、ボンネットフードに対しての着座位置は低く、ボディ両サイドの見切りがあまり良くはないから、その部分では慣れがかなり必要ではあるだろう。

 だが、そうした細かいこと以外の走りにおいては、とくにMTの走りは最高に刺激的。あ、言い忘れたがひとつだけある。サイドブレーキが踏み込み式で、ギア横にある引き上げ式ではないから、坂道発進時にサイドブレーキを使うと、ちょっとやりにくい。不満があるとすればそのくらいだ。

 なお、先月R/Tにおいては8速ATの素晴らしさについて述べたが、正直、どちらも魅力的で迷うに違いない。個人的にはMTになんら苦を感じないし、どちかといえば「刺激重視」なタイプだけに断然MTをチョイスするが、かりにATでもなんら不満を感じず普通に乗れてしまうだろう。

 最後に。もし現代版チャレンジャーが好みなら、さらに、ご自身でなんら手を加えず吊るしのまま乗るつもりなら、ここで紹介したシェイカーフード純正装着車こそがリアルチャレンジャーなデザインであり、是が非でも手に入れたい存在であると言っていいだろう。

 BCDでは6.4リッターV8搭載の392のシェイカーのMT車ももうじきやって来るというからそちらも超オススメだ。

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