ちょっと前の話に遡るが、世界的な半導体不足やロックダウン、さらにはウクライナ危機により世界中のものの生産が滞り、納期が遅れている。そしてそれが今も続いている。
で、それによって新車製造にも影響を与え、世界中の新車の納期が遅れている。以前は新車の納期1ヶ月くらいが普通であり、長くても3ヶ月程度が当たり前と言った感じであった。
くわえて原油価格の高騰による輸送コストの上昇や円安も絡み軒並み新車価格が上昇。例えばジープにおいては今年二回の価格改訂が行なわれているが、今年年末から来年にかけてもう一度改訂が行われるらしい。
またそれらに乗じていわゆる転売ヤーさんたちの動きも加速し、例えばランドクルーザーの新古車的存在が3000万円とか、直近の話では出たてのフェアレディZが1800万円とか「さすがに酷くねー」的な個体が続出している。
▲2011年型タコマ、ダブルキャブのロングベッド仕様にキャンパーシェル付き。走行4.1万キロ。
▲レアなロングベッド仕様だが、大きさ的にはミッドサイズだからフルサイズに比して扱いやすい。キャンパーシェルは取り外し可能。
で、そんな状態(時代)だからこそ、目の前で現車が確認出来る中古車に視線が集中しているのだが、そんな中古車も、新車に負けず劣らず価格が上昇気味である。が、そこは新車と違い、発想を転換した中古車選びを行うことで、こうした難局を乗り切ることが可能である。
それが10年超落ちの中古車をあえて狙うこと。
例えば2年落ち3年落ち程度の中古車は、いわゆる極上中古車とも言われる部類に属し、今現在の中古車価格高騰の一旦を担っている存在である。
くわえて5年落ち程度の中古車でも、人気車種や走行距離が少ない程度のものであればやはり価格高騰を感じさせる金額領域に入っており、今、そこにあえて突っ込む必要性は感じない。
ということで、そうした価格高騰車両から一旦目をそらし、だが実用性及び耐久性、さらにはレアなおすすめ中古車として紹介する車両が、トヨタタコマである。
▲265/75R16インチのオープンカントリーMTタイヤにATXアルミの組み合わせ。
▲キャンパーシェルを付けた分、ベッドカバーに比べて荷室の容量が格段に増えている。
▲フロントバンパー下にスキッドプレートを装備している。
まずその理由であるが、トヨタの逆輸入車であること。ミッドサイズであること。キャンプブームに使えること。2015年以降の現行モデルはまだまだ高値安定車であること。
そして10年超の車両ではあるが、それ以上に古そうに見えること=旧車ブームの一旦をかじることが可能であり、それでいてメカニズム的には現在の交通事情に十分耐え得ることが可能であること etc
で、ここでいう10年超のタコマといえば、モデル的には二代目タコマであり、2004年から2014年まで存在したモデルのことである。
▲搭載されるエンジンは、4.0リッターV型6気筒DOHC24バルブ(1GR-FE)。
▲基本的にフルノーマル状態であり、室内のコンディションもかなり良い。
▲組み合わされるミッションはフロアの5速ATである。
この年代のタコマをざっと振り返ると、まず搭載エンジンが二種類あり、2.7リッター直4エンジンと4リッターV6である。この4リッターV6はちょっと前まで存在していたトヨタFJクルーザーにも搭載されていたエンジンである。
またボディはレギュラーキャブ、アクセスキャブとダブルキャブの三種類存在し、ベッドもショートとロングの二種類あるが、ロングはダブルキャブのみチョイス可能という。
ちなみにレギュラーキャブとは、2ドアの二人乗り仕様であり、アクセスキャブはレギュラーキャブに小さなドアと後席が付いた4人乗り仕様でドアが観音開きとなる4ドアモデルであることが特徴である。
で、ダブルキャブは5人乗車の4ドアモデルであり、ベッドに関してはショートとロングとどちらもチョイス可能である。
余談だが、タコマという車名は、アメリカ合衆国西海岸にあるワシントン州の都市名であり、北米の先住民であるインディアンのセイリッシュ族の言葉「水の源」を意味する「タホマ」に由来している。
▲ご覧の通りシートの状態を見ればこの車両のコンディションがお分かりいただけるだろう。
▲5人乗車の4ドアであり、リアシートもご覧の通りの良好な状態。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES