更新日:2011.07.13
文/編集部 写真/ゼネラルモータース
シボレー・カプリス・PPV(ポリス・パトロール・ヴィークル)は、米国警察に人気の高い「フルサイズ」+「後輪駆動車」+「V8エンジン(V6は2012年型モデル以降登場)」を搭載した、ポリス専用車両。
ベース車両はオーストラリア・ホールデン製「シボレー・カプリス」をベースに、PPV仕様として専用装備を加えたもので、従来の「ミッドサイズ」+「FF」+「V6」であった「シボレー・インパラ・PPV」と比較して、圧倒的な競争力を身に付けた車両に仕上がっている。
GMによれば、すでにジョージア州フォーサイスカウンティーでは5月からこの「カプリス・PPV」の配備を開始し、今後175台のパトロールカーを「カプリス・PPV」に変えていく予定であるという。
導入された車両は、「警察官にとって最適なオペレーション・スペースに加え、トランクや収納スペースも十分だ」と好評価を得ている。
ガン・ベルトを装着した警察官向けに凹みを加えた特殊なシート形状、様々な備品を搭載するために用意された3172リッターに及ぶ室内容積(フォード・クラウン・ビクトリアよりも広い)、そしてなによりも355馬力を発する強力な6.0リッター・V8エンジン(停止状態から時速60マイル(96km/h)に達するまでの所要時間は6秒を切る)+6速ATなど、新型カプリス・PPVはフォード・トーラスやダッジ・チャージャーなど、競合する他社のPPVにとっても脅威となるモデルと言えるだろう。
シボレー・カマロと同じ、GMのグローバル後輪駆動車両プラットフォームを採用。エンジンは6.0リッター・V8エンジンを搭載し6速ATで駆動する。高出力オルタネーターやエンジンオイルクーラー、トランスミッションクーラー、パワーステアリングクーラーを装備し、警察仕様のスタビリティコントロールシステムで逃走車を追撃する。
シートは日々の長時間の使用にも耐えられる頑丈な素材を採用。通気性、長期耐久性、クリーニング性も向上。またガン・ベルトを装着した警察官向けに凹みを加えた特殊なシート形状と警察官ベルトの大部分を格納できるスペースを設置。
フロントシートのみのサイドカーテンエアバッグをオプション搭載することで、後部座席バリアを幅いっぱいに使用することができ、職員の安全性を確保することができるという。
日本でパトカーを見て、「カッコいい」なんて思う方もそういないと思うが、海外でパトカー、いわゆるポリスカーを見ると「へぇ〜」なんて思うこともしばしば。映画で見るアメリカのポリスカーもやたら目につくことでしょう。
これまでのポリスカーといえばフォードのクラウンビクトリア。1996年までは、シボレーカプリスがいたので、もしかしたらそちらのイメージが強いなんて方もいるかもしれない。ちょうどコルベットC4がC5にモデルチェンジしたころ、カプリスは生産終了のカタログ落ちを招き、クラウンビクトリアがポリスカーの主役に躍り出たのだ。
それ以来、ポリスカーといえばクラウンビクトリア。クラウンビクトリアといえばポリスカーと言われるほどの独占状態が続くことに。それから15年、遂に次期ポリスカーが登場となった。ベースはトーラスSHOとエクスプローラー。ともに3.5リッターエコブーストV6ツインターボエンジンを搭載している。ちなみに四輪駆動かFFがベースとなる。
実は2005年に発表されているダッジチャージャーのポリスカー。あまりにカッコ良過ぎてか、採用している警察も少ないという事実が発覚したチャージャー。FRのフルサイズという、ポリスカーとしての必要条件を満たしているのはもちろんのこと、ハイウェイ・パトロールが好む5.7リッター・ヘミ・V8エンジンと、市街地の警察に求められるランニング・コストに応える3.6リッター・V6という2つのパワートレインなど、ポリスカーとしての資質は十分感じられるだけに、今後増殖の期待大である。
GMからカプリスPPVが登場したことによって、フォード、ダッジともに激戦が繰り広げられるだろう。
新世代のポリスカー、という雰囲気に満たされているフォードの2台。エンジンもエコブーストV6ツインターボで365hpを発生させ、シャシーは、FFおよび4WDとなる。車内の雰囲気も次世代ポリスカー。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES