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フォード認定サービス拠点 vol.2

パブリックオート

山形県内&近県全域のフォード車ユーザーへの対応を行う

山形県に位置するパブリックオートは、フォード認定サービス拠点として山形県内のみならず近県全域のフォード車オーナーへの対応を積極的に行っている。

更新日:2021.08.19

文/石山英次 写真/小関一尚

取材協力/パブリックオート TEL 023-644-4633 [ホームページ]

車両販売を開始した当時から整備を優先

 平成2年に設立されたパブリックオート。今から約33年前である。もともとクルマを扱う事業形態ではあったのだが、車両の販売を始めたのは、設立後しばらくしてからのこと。

 当初はディーラー車ベースの車両を扱い、その頃から「売ったクルマの整備をするのは当たり前」という認識が伴っており、その後独自の直輸入車を扱うことになるのだが、当然そうした車両の整備も「できるようにするのは当たり前」という意識だった。

 だからその当時から、電子デバイス診断機をアメリカから輸入し、独自にメンテナンスに勤しんできたという。

 「もちろん、最初は四苦八苦です(笑)。ですが、その頃からの意識と実戦経験は、今の時代に生きています」と無着氏。

 90年代のアストロやカプリス、タホ、サバーバン時代、2003年前後のハマー、エスカ、ナビゲーター時代を通過し、2010年前後からマスタング、エクスプローラー、F150といったフォード車の扱いが増えていく。そのベースとなったのがナビゲーターの取り扱いだった。

 「以前からリンカーンナビゲーターを取り扱っており、アメリカから電子デバイスを輸入し作業していたこともあり、フォード車に対するアレルギーのないショップになっていました」

パブリックオートはアメ車、ヨーロッパ車問わず在庫車が展示されているが、その中でもフォード車の扱いはかなり多い。現行マスタング、エクスプローラー、F150ラプター等。

パブリックオート店長である無着氏。非常に温和かつ丁寧な語り口でパブリックオートの成り立ちから現在の店舗運営に関して説明してくれた。自らもアメリカンフルサイズのSUVに乗るアメ車好きである。

フォード車に対する苦手意識は全くない

 あくまで筆者の主観だが、昨今の整備工場は、二極化していると思っている。昔ながらの分解整備に特化した工場。一方で、電子デバイスを駆使した現代的な車両を扱える工場。

 で、前者の分解整備に特化した工場はどちらかというと現代車を扱うことが苦手であり(電子制御が多い)、さらにフォード車を扱うことはもっと苦手だったりする。さらにそうした意識は関東圏以外の地方のショップに多い。

 だがパブリックオートは、初期の頃から電子デバイスへの意識が高く、また当時人気だったナビゲーターの整備等を多数経験することで電子デバイスの使用頻度を増し、だから他のフォード車に対する苦手意識も全くなかったのである。

 そんな感じで年々直輸入車、特にフォード車の取り扱いが増加していったパブリックオートに対して、「フォードD車のリコール対応が可能か否か」という問い合わせが頻繁に入るようになった。

店舗内に展示場と工場、商談スペースがあり、敷地外の近隣にはボディ板金等を行える工場あり。要するに販売から整備、修理、カスタム等を全て行うことが可能なワンストップショップである。

創業当時から電子デバイスを当たり前に使用してきており、時代の変遷により車両整備の高度化にも対応してきたことで、現代の最新フォード車にも難なく対応できる技術が備わっている。だからこそ、D車のみならず直輸入車も積極的に販売している。

フォード車には純正の各種オイルを使用する等、正規の対応を行っている。

各種メカニカル系の分解整備はもともとの得意分野であるから、確実な対応が可能であり、同時に上記のような電子デバイス系の整備診断も可能であるから、フォード認定サービス拠点の認可が得られたわけである。

D車のリコール対応の問い合わせが入るようになった

 もともとフォードディーラーが存在しない山形県。近県では仙台にディーラーがあったというが、山形市内から約80キロの距離がある。

 問い合わせを入れた方々は、ディーラー車ベースの中古車を購入した方であり、購入後にエアバッグ等のリコールに気付き、その対応先を探していたのである。この事例は、フォードジャパン日本撤退前の話という。

 そんな事例が重なり、「どうにかできないか」と考えたパブリックオートの無着氏は、約3年前にフォード認定サービスディーラーの認可を受けた。

 フォード認定サービス拠点とは、フォードディーラー撤退後にピーシーアイがアフターサービス業務を継承し、そのピーシーアイに認可された店舗のことである。

 認可されるためには、ショップの実績はもとより、ディーラー車への対応が可能な電子機器の所有&使用対応、その他スタッフの講習等、超えるべきハードルがいくつかあり、パブリックオートはそれまでの実績と実技能力により見事認可を得たわけである。

約3年前にフォード認定サービスディーラーの認可を受けたパブリックオートには、ピーシーアイを通じて本国からフォード純正パーツの入手が可能になっている。

工場内には、届いたばかりのパーツ交換を待ち受けるフレックスがあった。

余談だが、「その工場が使うオイルを知ればその工場のレベルがわかる」と昔聞いたことがあるのだが、パブリックオートではモチュールのオイルを使用していた。かなりいいオイル。

パブリックオートでは、フルサイズのピックアップにも力を入れており、F150、F150ラプターといった現行型の直輸入車が手に入る。

県内外のユーザーから支持されている

 それにより、パブリックオートは純正パーツの入手が可能になった。またリコール情報の処理の仕方、トラブル情報、そして難解なトラブルシューティング時にはピーシーアイを通じて各種情報がもらえるようになっている=フォード車の扱いが一層充実するようになったのである。

 余談だが、パブリックオートで現行マスタングを購入された方がもらい事故に遭い、その修復のためのリアフェンダー、足回り一式、ホイール等の純正パーツもピーシーアイを通じて入手している。

 そんなパブリックオートは、今や独自で直輸入する最新フォード車を販売すると同時に山形県内&近隣県全域に対するフォード車ユーザーへの整備対応を積極的に行っている。

 一方で展示在庫車を見れば、現行マスタング、新旧エクスプローラー、F150、F150ラプターがあり、工場内にはフレックスがパーツ交換を待っている。

 「全般的にフォード車の扱いは多いですね。また整備や修理依頼も多く、県内以外の方々からのお問い合わせが非常に多いです」

 関東の人間からすると、「地方のアメ車整備はかなり困難」という認識がある。特に最新の電子デバイスを使用した修理においては難易度が高い=だから新しい年代のアメ車が少ない、という認識だ。

 だが、実際にはそうではなく(不勉強だっただけで)、パブリックオートのような整備中心のショップによって広域ユーザーの面倒を見ているという存在があったのである。

 さて、そんなパブリックオートで取り扱っているフォード車を購入したオーナーさんに話を聞いた。

パブリックオート
■住所:山形県山形市高堂2丁目3
■電話:023-644-4633
■営業時間:9:00〜18:00
■定休日:月曜日(祭日の場合は火曜日)

店内は、これぞアメ車好きといった雰囲気を発しているから、フォード車以外のオーナーさんも多い。

パブリックオートの技術や対応の良さのみならず、無着氏の人柄に惚れる方が多く、新潟から片道約300キロの距離を通うオーナーさんもいるのだ。

佐野徹さん

 初のアメ車として、迷いに迷ったチョイスだった。当時オデッセイに乗っており、99年型サバーバンの購入を希望。ネットで近県のアメ車ショップをセレクトし、パブリックオートと岐阜県にある某ショップをセレクト。まずはパブリックオートに行ってみた。

 佐野氏は、初のアメ車として、とにかく故障に関する恐怖心が強く、パブリックオートはその払拭を毎回行い、最終的な判断として2019年型F150を約1年3か月前に購入する。

 その理由は新潟県在住であること。要するに整備対応可能な近隣工場を探すことが困難だったゆえの恐怖だった。だが、アメ車に乗りたい。そんな気持ちをパブリックオートの無着氏に伝えたという。

 「何度か話して、その年代のサバーバンだと正直故障はありますと丁寧に説明していただけました。それと同時に、近年のアメ車のレベルは格段に上がり、また実績のある直輸入車であることも説明いただき、故障が怖いなら、比較的新しい年式のモデルがいいというアドバイスをいただいたのです。そこで選んだのがF150でした。もともとピックアップも候補にありましたから」

 佐野氏は、「パブリックオートがフォード認定ディーラーであることを最大限加味した選択だった」と語り、同時に購入以降1年3か月の間に10回以上パブリックオートに通っていることを教えてくれた。

 すなわち、購入後約7000キロを走行しているのだが、そのうち、片道約300キロの往復×10=約6000キロ。なんと走行距離のほとんどがパブリックオートへの往復に使われていたのである(笑)

2019年型フォードF150。3.5リッターV6エンジン搭載車。2万キロ弱走行の中古車を購入し、1年3か月程度経つ。現在2万7000キロ。ラプター風にカスタマイズしているのも特徴。

最初は90年代のサバーバンの購入を検討していたという佐野氏。偶然見つけたネットでの在庫車に惹かれパブリックートに行ってみる。そこで出会った無着氏やその他仲間たち。今では片道300キロを毎週のように通っているという。

佐野さんとの出会いを懐かしく語る無着氏。最初の頃の佐野さんの超慎重な姿勢について語ってくれた。佐野氏のF150は、購入後カスタマイズを受けつつ、未だ故障知らずの安定感抜群の状態を維持されている。

新潟では同じクルマにほとんど出会うことがないほどレアだという。

長澤光さん

 もともと他県にてトヨタタンドラに3年間乗っていた長澤光(あきら)さん。地元山形へ戻り、その頃から乗っていたタンドラのメンテナンス等を任せられるショップとしてパブリックオートと出会う。

 タンドラでジェットを牽引して楽しんでいたらしく、そのジェットを購入したのがパブリックオートであり、その信頼関係からタンドラの乗り換え候補車としてフォードF150が浮上したという。

 購入の決め手は、「整備第一であることが最大の要因です」

 やはり認定サービス拠点であることが第一であり、整備が任せられることが何より大事だったという。とはいえ、F150が壊れるようなことは一切なく、安心して乗れているとも。

 じつは長澤さんは、佐野さんよりも約一か月前にF150を購入しており、その購入が佐野さんを後押ししたという。それ以来のお友達というから面白い。

 佐野さんの往復600キロをこなす理由もここにあったわけである。

2018年型フォードF150。5リッターV8エンジン搭載車。1年2か月前に約2万キロ走行の中古車を購入している。

お気に入りは「顔」という。また長澤さんのカスタマイズが佐野さんにも影響を与えているという。

佐野さん、長澤さん、両者が口を揃えて言う、整備の充実。地方におけるユーザーの最大の悩みは故障時の対応という。だが、パブリックオートの存在によってメーカーを問わず「欲しいアメ車が買える」が実践できており、そうした心強い存在が、地方での安心したフォード車の所有へと繋がっているのである。

タンドラからF150への乗り換えとは、まさしくピックアップ好き。

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