2012 ジープコンパス　JEEP COMPASS

更新日：2012.02.13

文／椙内洋輔　写真／クライスラー

2012年初導入となるコンパクトモデル

　この１月に日本導入が発表された、ジープブランド初のコンパクトクロスオーバー。同門の「パトリオット」とは、シャシーやドライブトレインなどを共有する兄弟車の関係にあるが、あちらがオフロードにも配慮したコンパクトＳＵＶであるのに対し、こちらは完全なオンロードモデル。オフロードに特化したジープブランドとしては、異例の１台である。

　北米でのデビューは２００６年までさかのぼるが、昨年に大規模なマイナーチェンジを実施し、外観をフラッグシップモデルの「グランドチェロキー」に通じるスタイリングに刷新。エントリーモデルらしいカジュアルな雰囲気が抜け、スタイリッシュなデザインに生まれ変わった。

　海外では2.4リッターやディーゼルなどの設定もあるが、日本に導入される仕様は２リッター直４エンジンとＣＶＴの組み合わせ。エンジンは１６バルブのＤＯＨＣにデュアル可変バルブタイミング機構を搭載したもので、１５６ｐｓの最高出力と１９.４kg‐ｍの最大トルクを発揮する。駆動方式はＦＦのみの設定だが、これは日本で販売されるジープとしては初の例となる。

　また、装備の充実もアピールポイントとして挙げられており、インテリアには「パトリオット」の上級グレード、「リミテッド」と同等の快適装備や安全装備を採用。

　クライスラー日本ではこのクルマを、「『ジープ＝ＳＵＶ』といったイメージにとらわれることなく、活動的で、スタイリッシュ、ファッションなどの流行にも敏感なライフスタイルを持つユーザーにアピールできるモデル」として期待。今回の日本導入により、ハッチバックやクロスオーバーモデルに快適性や機動性を求める、シティドライブ層のユーザーも取り込みたいとしている。価格は298万円からとなる。