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試乗記 TEST RIDE 2021 ジープコンパス リミテッドまるで小さなグランドチェロキーのごとく

2021 ジープコンパス リミテッド

マイナーチェンジによって内外装を刷新し装備が大幅充実される

ジープコンパスにマイナーチェンジが施され、6月26日から発売が開始された。早速試乗してきた。

更新日:2021.07.01文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力

ジープ西東京
TEL 042-460-6633 [ホームページ]

マイナーチェンジを実施

 ジープコンパスは2012年に登場したジープのスタイリッシュコンパクトSUVであり、2017年に登場した2代目モデルには、ジープグランドチェロキーを思い起こさせるスタイルと快適性、安全性が伴っていたこともあり、一躍人気モデルとなった。

 そして今回、2021年6月末から発売が開始されたマイナーチェンジモデルでは、内外装を刷新し、インフォテインメントシステムや安全機能を大幅に充実させている。ラインナップされる3グレードは以下の通り(税込)。

・「Sport(スポーツ)」:¥3,460,000
・「Longitude(ロンジチュード)」:¥3,850,000
・「Limited(リミテッド)」¥4,350,000

 今回行われたマイナーチェンジは内外装の刷新であり、エクステリアにおいてはフロント&リアともにデザインが変更されている。

 フロントでは、セブンスロットグリルの下に車幅一杯に広がる直線的な開口部が設けられ、ヘッドライトはフルLEDヘッドライトが全車に標準装備されている。このヘッドライトにはデイタイムランニングライトが内蔵されているから、フロントマスクに精悍さが加わったように見える。
セブンスロットグリルの下に車幅一杯に広がる直線的な開口部が設けられ、ヘッドライトはフルLEDヘッドライトが全車に標準装備されている。
リアにもLEDライトが採用され、リアコンビネーションランプやバンパーガーニッシュの意匠が見直される。
搭載されるエンジンは2.4リッター直4NAエンジン。175hp、最大トルク229Nmを発生させる。なお、搭載エンジンは全グレード共通である。
全面刷新とも言えるインテリア。まずは横方向に直線的なインパネに変化。全体的に高級感が増し質感もアップしている。センターコンソールには10.1インチのタッチスクリーンを装備(「スポーツ」は8.4インチ)。
グレードは3種類あり、「スポーツ」「ロンジチュード」には6速ATが、「リミテッド」には9速ATが組み合わされる。

旧型とは雲泥の差とも言える質感の高さ

 またリアにもLEDライトが採用され、リアコンビネーションランプやバンパーガーニッシュの意匠が見直され、フロントマスクに共通する特徴が与えられるようになっている。

 一方今回のマイナーチェンジの主役であるインテリアでは、まず全体の雰囲気に高級感が増したような印象を与えてくれ、正直旧型とは雲泥の差とも言える質感の高さを示してくれる。

 聞けば、「インパネから、センターディスプレイ、センターコンソール、ドアパネルまで一新されている」ということだ。

 その最大の変化たるダッシュ中央のセンターディスプレイには、第五世代のUコネクト5を搭載した10.1インチ(スポーツでは8.4インチ)の大型タッチスクリーンが採用され、優れた視認性と直感的な操作性を実現している。

 また最新のプロセッサの搭載により処理速度が大幅に向上し、Apple CarPlay及びAndroid Autoをより快適に使用できるという。
「リミテッド」のインテリアは、ドアの内張りやインパネにレザーが使用されるタイプ。まずその質感に好感。そして走り出して伝わる安定感&安心感。サイズ感を感じさせないガッチリした感触もコンパスならでは。

充実装備はジープブランド随一

 メータークラスターには、フルカラー10.25インチマルチビューディスプレイ(スポーツでは7インチ)が装備され、この部分においてもこれまでの旧型とは全く異なる雰囲気と質感であり、いわゆるイマドキの液晶メーターは視認性よく使い勝手よく、満足感も高い。

 試乗したリミテッドには、これらに加え車両の周囲の状況を車内のタッチスクリーンに映し出すサラウンドビューカメラや、ドライバーの注意力低下や無反応を検知して警報を発するドライバーアテンションアラートも搭載されているから(ともにジープブランド初装備)、こうした安全装備の充実は、国産モデルからの乗り換え組にも非常に有効だろう。

 さらにヒーテッドステアリングホイールやハンズフリーパワーリフトゲート、ヒルディセントコントロールといった快適&機能性が向上しており、こうした装備はコンパスとして初搭載というから、コンパスの充実度が改めて分かる。
全長×全幅×全高:4420×1810×1640ミリというサイズ感は非常に使い易いサイズ感であるのは間違いないが、大人4人が十分に乗れる広さを有している。それでいて走りは小型車に収まらない安定感が魅力。
中央のセンターディズプレイには、第五世代のUコネクト5を搭載した10.1インチ(スポーツでは8.4インチ)の大型タッチスクリーンが採用される。
車両の周囲の状況を車内のタッチスクリーンに映し出すサラウンドビューカメラが「リミテッド」に初採用される。こう言った装備は国産車の乗り換え組にも好感。
メータークラスターには、フルカラー10.25インチマルチビューディスプレイ(スポーツでは7インチ)が装備され視認性よく使い勝手がよい。
ブレーキペダルから足を離しても停止状態が維持されるオートブレーキホールドや、坂道を下る際の車速を安全に制御する「ヒルディセントコントロール」といったスイッチ類がセンターコンソールに並んでいる。
ステアリングには、各種安全装備のコントロール、オンオフまたはキャンセルといったスイッチ類が並ぶ。
ハンズフリーパワーリフトゲートが備わるリアゲート。広大な荷室は健在で、セカンドシートを倒して荷室にすることも可能。

「小さい高級車的モデルが欲しい」という方々に最適

 さて試乗である。今回試乗したモデルは「リミテッド」。他の「Sport(スポーツ)」、「Longitude(ロンジチュード)」が両者FF駆動であるのに対し、4WDモデルとなり、ミッションも他のモデルが6速ATであるのに対し9速ATが搭載される等、価格以外の走りの面での違いもかなり多い。

 ちなみに、全車搭載エンジンは同じであり、2.4リッター直4エンジンが搭載される。スペックは175ps、最大トルク229Nmを発生させる。

 まずシートに座って最初に気づく全体の質感。驚くほど高級になっており、これが旧型比1万円アップの価格で購入できるのだから、今回のマイナーチェンジの満足度はかなり高い。

 そして居住性。全長×全幅×全高:4420×1810×1640ミリというサイズ感は非常に使い易いサイズ感であるのは間違いないが、大人4人が十分に乗れる広さを有している。

 あえて「小さい高級車的モデルが欲しい」という方々に対する絶妙なサイズ感&居住性が確保されており、この部分における満足度は相変わらず高い。
小さな高級車とでも言えそうな走行フィール。大人のスモールSUVに相応しい。

走行性能全体から感じられる安定感

 そして走り出すと感じる安定感。この安定感は「4WDゆえ」というものではなく、車体全体から発する安心感とも言え、ボディ剛性やミッションの変速、さらにはステアリングフィールといった走行性能全体から感じられる質の高さゆえの安定感である。

 ちなみに、「リミテッド」は4WDであるが、オンデマンド式ゆえ、普段の走行時は基本FFであり、今回の試乗においても街中中心ということもあり、FF走行しか感じられていない。

 ただし、路面状況によってオート、スノー、サンド/マッドが選べるセレクテレインシステムが備わり、それ以外にもシフトレバー後方に4WD・LOWとヒルディセント、4WD・LOCKが単独スイッチで備わるから、いざという時の走破性はジープブランドに恥じないものであるは明白。

 正直、「Longitude(ロンジチュード)」でもこの安定した走りが味わえるなら、下位モデルでもいいかなと、最初は思ったのだが、「リミテッド」でしばらく走っているうちに各部の充実装備と何より9速ATの小気味良い変速に心が奪われ、とにかくイマドキの他国の最新車両たちにも劣らない装備や走りの質感にかなり感心したのである。

 実際、FFモデルと4WDとでは、約110kgの車重差があるのだが、そう言ったネガを全く意識させないのは、この9速ATによる部分が大きい。

 それでいて6速ATに対するプラス3速分がエコ部分にも影響を与え、FFモデルたちと遜色ない燃費等の性能を表しているのだから、コンパスの下位グレードを意識している方々は、ぜひ一度、「リミテッド」にも試乗してみることをオススメする。

 取材したジープ西東京には3つあるグレードのうち、「ロンジチュード」と「リミテッド」の試乗車を用意してあるということだから、迷ったら両方乗ってみることが可能だし、迷わなくても両方乗って味わってみるとよいだろう。
「リミテッド」に備わるレザーシート。フロントシートには8Wayの電動調節機構やランバーサポート、シートヒーターが備わる。
大人2人が普通に座れるだけのスペースが確保されるリアシート。「リミテッド」のみ後席は3分割の可倒式。他のグレードは2分割となっている。
ジープ西東京の加賀美氏曰く「つい先日発表されたばかりですが、かなり好評です」という。西東京では3つあるグレードのうち、「ロンジチュード」と「リミテッド」の試乗車を用意しているということで、ぜひ試乗してみることをオススメします。
「アイランダー」のライトブルーもインパクト大だったが、筆者的にはこのイエローにノックアウト。めちゃめちゃカッコイイ!

ラングラー「アイランダー」のイエローを発見

 ちなみに、まったくの余談だが、以前紹介したラングラー「アイランダー」のイエローが納車されていた。ライトブルーのそれも良かったが、イエローの実車を見れば一発ノックアウトされてしまう方もいるはずである。

 めちゃくちゃカッコイイし、ラングラーのスタイルにはイエローがよく似合う。リアのホワイトトップとの相性も抜群であるし。

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