アメリカのクルマは昔からデザイン的な魅力に優れ、だからこそ購入、という方が多い。そういったデザイン的に突出したクルマは、少なくなったとはいえ今なお存在する。なかでも筆頭なのがジープグランドチェロキー。
最新キャデラックエスカレードに勝るとも劣らない高級感を感じさせるデザイン。グレードを選べば、プレミアムSUVに匹敵するゴージャスなインテリアも手に入る。
それでいて、都会的でありジープらしさを感じるデザインでもあるわけだから、とにかく「素晴らしい」のひと言。
ジープの性能が欲しい、でもラングラーほど硬派な存在である必要はない、という方々の上品かつスマートな選択肢になり得る存在である。

▲旧時代のワゴニアのイメージを現代的なデザインに仕上げたグランドチェロキー。高級感とジープらしさを見事融合させている。

▲グランドチェロキーLimited 4xeの中古車。走行約8000キロの個体。
そんなグランドチェロキーには複数のグレードが存在する。まずはグランドチェロキーLとグランドチェロキーである。
その概略を記せば、グランドチェロキーLはロングボディとなり3.6リッターV6エンジンを搭載した3列シートモデル。一方グランドチェロキーは、標準ボディの2リッター直4ターボエンジンを搭載した2列シートモデル。
そして標準ボディのサイズ感は、ロングボディの「L」に対して全長300ミリ、ホイールベース125ミリ短縮され、ボディサイズは全長×全幅×全高:4980ミリ×1980ミリ×1815ミリ、ホイールベースは2965ミリとなっている。が、全長約5メートルの立派なフルサイズボディであることに間違いはない。
で、標準ボディのグランドチェロキーにはさらなるラインナップが存在する。それが以下の通り。
・Limited 2L ガソリン
・Limited 2L 4xe(ハイブリッド)
・Summit Reserve 2L 4xe(ハイブリッド)

▲272psを発生させる2リッター直4ターボエンジンに63psと145psの2つの電気モーターを装備してPHEV化。電気のみでは約53キロ走行可能。

▲向かって左位置にあるエンジン冷却水。中央にあるのはモーターやバッテリーを冷やす冷却水。ともに定期的に量の確認が必要になる。

▲4xeはバッジ類がブルーの縁取りで仕上げられている。

▲外部電源用の充電用コンセントは、左フロントフェンダーに配置されている。
ポイントは搭載されるエンジンで、グランドチェロキーLの3.6リッターV6NAエンジンに対して、2.0リッター直4ターボと、プラグインハイブリッド化したPHEVモデルの2種類が用意されたこと。
そして今回取材したのが Limited 4xe だからハイブリッドモデル。具体的には2リッター直4ターボと2基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムで、システム総合出力381ps/637Nmを発生させ、EV走行距離は53キロ。
そして3つの走行モードを備え、エネルギー効率と走行パフォーマンスの両立を図っている。その3つのモードは以下の通り。
・HYBRID(ハイブリッド):エンジンとモーターを併用し、燃費を最適化する
・ELECTRIC(エレクトリック):モーター駆動を優先し、最大53キロのEV走行を実現する
・e-SAVE(イーセーブ):エンジンを優先的に使用し、バッテリー残量を維持、または増加させる

▲PHEVとはいえ、ジープならではの走破性は健在。純正ホイールのコンディションも上々。

▲インテリアは最上級モデルであらずとも上質かつスタイリッシュで洗練された質感を有している。

▲ダイヤル式ロータリーシフトが配置され8速ATシフト。操作性向上がもたらされている。

▲ステアリングにはパドルシフトが装着されている。
e-SAVEには、現状の電池残量を維持する「バッテリー節約」モードと積極的に残量を復活させる「バッテリー充電」モードがあり、後者では「40%」「60%」「80%」と、充電レベルが任意で設定できるから、充電残量を考えつつ走らせることで外部電源に頼らない走行も可能になる。
これらモードの切り替えボタンスイッチは、ステアリング横右下に設置されている。ちなみに外部充電用のコンセントは、左フロントフェンダーに配置されている。
なお、グランドチェロキー Limited ガソリンと Limited 4xe とでは車重の違いはあるが、PHEV化によるバッテリー等の搭載によって居住空間やラゲッジスペースの広さが損なわれているわけではないから、そう言った意味ではSUVとしての性能に優劣がつくようなことはまったくない。

▲3つの走行モードの切り替えボタンスイッチは、ステアリング横右下に設置されている。

▲大型タッチディスプレイが配置されている。またセンターコンソールのスイッチ類もまとまっており、質感は非常に高い。

▲タッチディスプレイには様々な情報がモニターされる。
というわけで、取材個体。2023年型 Limited 2L 4xe。走行約8000キロのディーラー車個体。
1万キロにも満たないディーラー車ベースの中古車。内外装ともに目に付く瑕疵はなく、インテリアも上々、そしてリアシートや荷室に至っては使用感すらない。販売しているBUBU宇都宮のメカニックにも診てもらったが、ハイブリッドシステムの冷却水等の減りもなく、まったく心配のいらない個体という。
また撮影中にも感じたが、非常に現代的なSUVであるなあということ。比較的新しいエンジンである2リッター直4ターボと2基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムは、重量級のボディを軽々走らせ、そしてエネルギー効率的にも良好。
それでいてEVとして無音で走ることもでき、外部電源に頼らずバッテリー充電も可能なのだから、考えつつ走らせる楽しみも持ち合わせている。もちろんフルサイズSUVとしての性能や走破性、そして居住性を持っているのだから使い勝手もいい。

▲使用感は若干あるもののシート自体のコンディションは上々。質感もかなり高い。

▲2列目は6対4の分割ベンチシートで、前後スライド、リクライニングが可能であるから、非常に楽な姿勢がとれる。2列目に関しては使用感すらない。

▲2列目シートモデルであるから広大な荷室が用意されている。
ちなみに今回取材した Limited 4xe の新車価格は1037万円。正直、けっこうなハードルの高さを感じるかもしれない。が、中古車となれば風向きも変わってくる。
取材個体は2年落ちの2023年型約8000キロ走行車でコミコミ600万5000円である。中古車で買うメリットが圧倒的に高い個体と言えるだろう。
また、現行型のグランドチェロキーは今年いっぱいで生産終了となるから、良質な中古車を早いうちに入手しておくのは良法と言えるだろう。
なお、BUBU宇都宮であるが、BUBUには関連企業にジープディーラーを連ねているから、良質な中古車が並び、そしてそれらの整備にも対応できるだけの機器や情報を持っている。すなわち、安心して購入することが可能である。

▲メカニック曰く「ハイブリッドシステムの冷却水等の減りもなく、まったく心配のいらない個体です」

▲関連企業にジープディーラーを連ねるBUBU宇都宮は整備に関する情報や機器を持っており、安心したジープライフを提供してくれる。
138,000円
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