更新日:2012.02.18
文/椙内洋輔 写真/フォード
1964年以来の伝統を誇るスペシャリティクーペの元祖。現行モデルは2005年に登場したもので、往年のマッスルカー時代を彷彿とさせる力強いスタイリングで人気が沸騰。日本でも2006年6月より正規販売が開始された。
現行マスタングはデビューからの6年の間に度重なる改良を受けており、発売当初とは中身も外見も別物と言えるほどに進化。とくに2010年のエンジン換装でパフォーマンスは激変しており、当初304psだったV8モデルの最高出力は、じつに100ps以上も強力な418psにまで向上。V6でも300psオーバーのパワーを叩き出し、ルックスに劣らぬ豪快な走りを手に入れた。これにあわせてトランスミッションも6速ATに進化。パワーとスピードだけでなく、洗練された走り味も手に入れている。
北米ではすでに2013年モデルが発表されているが、日本で現在販売されているのは、昨年10月に導入された2012年モデル。ラインアップは、V8とV6のクーペ、V8のコンバーチルブの3グレード。直近の改良により電動パワーステアリングにセレクト・モードが追加され、ドライバーはコンフォート、スタンダード、スポーツの3つのモードから、シーンに合わせて好みのハンドリングを選択できるようになった。
またV6モデルではアルミホイールのデザインも変更。よりスポーティな10スポークホイールが採用された。
本国北米では、すでに2013年モデルを最後に現行モデルの販売を終了。フルモデルチェンジの実施がアナウンスされている。現行型の十分に魅力的だが、間もなく登場するである新型マスタングにも期待がかかる