更新日:2012.02.22
文/椙内洋輔 写真/ゼネラルモーターズ
2003年に登場したキャデラック初のクロスオーバーモデル、SRXの実質的な後継モデル。先代モデルが初代CTSのプラットフォームを利用したFRベースの駆動システムを備えていたのに対し、こちらはまったく異なるFFベースの4WDシステムを採用。同時にボディやエンジンの大幅なダウンサイジングも敢行され、名称もSRXクロスオーバーに改められた。
一方で、現代のキャデラック ブランドのスローガンである「アート&サイエンス」にのっとったエクステリアイメージは初代より踏襲。北米での発売は2009年のことで、日本では翌2010年8月に発表。12月に販売が開始された。
日本仕様のエンジンは現行CTSにも搭載される3リッター直噴V6で、最高出力は269psを発揮。無論ガソリンはレギュラー対応で、高い経済性も持ち合わせている。トランスミッションは6速ATを搭載しており、さらに駆動システムには電子制御LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)付きのフルタイム4WDを採用。高い走行安定性を披露する。もちろんクロスオーバーならではの、フレキシブルで実用的なラゲッジスペースも魅力のひとつだ。
現在販売されているのは今年1月に改良を受けたもので、冬季のドライブに快適なステアリングヒーターを新たに採用。さらにドアロック解除スイッチの追加したほか、ボディカラーに新色としてキセノンブルーが新設定された。
ラインアップは従来同様「ラグジュアリー」と「プレミアム」の2グレードで、上級仕様の「プレミアム」には、HIDやアクティブヘッドライトなどのほか、電子制御ショックアブソーバーも装備される。