更新日:2012.02.22
文/椙内洋輔 写真/ゼネラルモーターズ
キャデラックがラインアップするフルサイズのプレミアムSUV。ボディ骨格やプラットフォームはシボレータホと共通だが、きらびやかなスタイリングや豪華なインテリア、充実した装備などはもちろん専用品。さらに、エンジンにも標準のタホには設定のない6.2リッターV8をラインアップしている。
現行のモデルは2006年に登場した3代目にあたり、ベースモデルのタホとともに設計を刷新。T900と呼ばれる次世代プラットフォームを採用することで、より洗練された乗り味を獲得した。日本においても、当時の三井物産オートモーティブの手により2007年11月より販売が開始された。
本国ではロングモデルのESV、スポーツトラック仕様のEXT、さらにはハイブリッドなどもラインアップされるが、日本で取り扱われているのは標準モデルのみ。パワートレインも先述の6.2リッターV8にコラム式6速AT、そしてフルタイム4WDの組み合わせのみとなっている。
一方、装備は圧巻の充実度を誇り、レザーシートや電動サンルーフはもちろん、10基のスピーカーからなるBOSE製プレミアムサウンドシステムも標準装備。2列目シートにはパワーリリース機能付きの自動折りたたみ機能も備えられており、3列目への乗降をスムーズにサポートしてくれる。ドライブトレインをみても、GMお得意のロードセンシングサスペンションや、電子制御磁気ダンパーのマグネティックライドコントロールなどを標準装備。キャデラックの風格にふさわしい、快適な乗り心地を提供してくれる。
なお、2011年11月に行われた三井物産からのディストリビューター契約移管により、現在はGMジャパンが輸入・販売を行っている。