更新日:2012.03.27
文/椙内洋輔 写真/日産自動車
北米日産がリリースするフルサイズピックアップトラック。誕生は2003年のことで、大柄なボディやV8エンジンのラインアップなど、日本メーカーがラインアップするピックアップとしては、当時初めてビッグ3のモデルに伍する実力を備えていた(2007年に登場するトヨタタンドラよりも以前の話)。
ロングホイールベースの追加や、足回りを鍛えた4WDモデルの「Pro‐4X」の追加など、何度か改良は受けているものの、デビュー以来フルモデルチェンジはナシ。つまり現行モデルとしては、かなりの長寿モデル。
トルクフルな5.6リッターV8や、ロングベッドのクルーキャブでは優に6メートルを超えるという巨体など、その実力はライバルに遜色なし。ただラインアップはいささかバラエティに欠けたもので、エンジンは先述の5.6リッターのみ。キャビンも2列シートのキングキャブ、4ドアのクルーキャブのみで、他のモデルで言うところのレギュラーキャブの設定は無い。
またコンベンショナルなリーフリジッド・ソリッドアクスルのリアサスや、5ATのトランスミッション、V6エンジンの非設定などは、世代を経たライバルと比べても、いささか古風と言わざるを得ない。それでも、堂々としたボディサイズに日産ならではの押し出しの効いたフロントマスクは迫力満点。
フルサイズピックアップとしての魅力はいまだ健在と言えるだろう。
グレードは、下から「S」、「SV」、「SL」。さらにハードユース仕様の「Pro‐4X」の全4種類。最上級グレードのSLはクルーキャブのみの設定で、駆動方式には、いずれの仕様にもFRと4WDが用意される。
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