更新日:2015.01.15
文/ 写真/
アメリカを代表する乗り物、それがピックアップである。そしてその代表がフォードF150となるのだろう。
ここのところのフォードの快進撃はみなさんご承知のとおりであり、とにかく燃費効率を上げるためのダウンサイジングに徹底している。ピックアップトラックは車重が重いことから燃費数値があまり良くないことは知られているが、フォードはその部分に手を入れアルミボディを採用することで大幅な車重減を実現しているのである。
加えて定評のあるエコブーストエンジンを搭載することで、排気量を下げつつもターボを駆使したパワー増強によって過不足ない運動性能を実現し、ピックアップの燃費をまるで一般乗用車のレベルにまで下げることに成功したのである。
すなわちそれは、他メーカーに対して5年先を行くような衝撃的な出来事だったわけである。
というのも、ライバルたるGMやラムにはそのライバルとなる車種や技術が存在しなかったからである(現行シルバラードやラムの新型モデルが登場するであろう2018年以降には対策モデルが登場するだろうかもしれないが)。
ということで、かなり先を行くフォードを追うかのように?、デトロイトショーには新たなモデルが登場している。その1台目がラムエコディーゼルHFEである。
文字通りそれは、ディーゼルエンジンを搭載した追加モデルであり、3リッターV6クリーンディーゼルエンジンでエコ対策を施したモデルとなる。このV6ディーゼルエンジンは、240hp、最大トルク420lb-ftを発生させ、EPAが21(街中)/29(高速)/24(街中+高速)mpgという立派な数値を示す。
アメリカでは日本のように軽油の方が安いということはなく、逆に割高の場合もあるということだが、ディーゼルエンジンの人気は高く、余談になるがチューニング業界においてもディーゼルチューンのパフォーマンスは格別であり、パフォーマンスを求めれば天井知らず的な部分もあるくらいだという。ディーゼルのピックアップがGTRに加速競争で勝つことも可能というから凄い。
今回のラムエコディーゼルは明らかにエコ狙いだが、ディーゼル好きに対するアピール度は高いかもしれない。
一方でもう一台が、逆車となるニッサンタイタンXD。こちらは後にV8とV6ガソリンエンジンが発表される予定だが、デトロイトショーでは真っ先にディーゼルエンジンモデルが発表されている。やはりそれだけ燃費に訴えているという姿勢を見せる必要があるのかもしれない。
ニッサン在米拠点の精鋭たちによって企画生産されたフルサイズピックアップたるタイタンXDには、5リッターV8ディーゼルエンジンが搭載され、310hpを発生させる。ラダーフレームにリアリーフのサスを備えるタイタンはオーソドックスなアメリカンピックアップだが、超最新鋭のフォードF150等に対してどれだけアピールできるのか?
またトヨタタンドラ対ニッサンタイタンの逆車対決も見ものである。
330,000円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
283,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋