TEST RIDE

[試乗記]

昔からマッスルカーの絶対的正義は「パワー」

ダッジチャレンジャー SRT ヘルキャット (DODGE CHALLENGER SRT HELLCAT)

当然スーパーカーも負けない

エコだ、自動運転だと、自動車の楽しみ自体がなくなりそうな未来に対して逆行するようなマシン。箱型クーペとしては、世界最強のパワーを手に入れたチャレンジャーヘルキャットは、そこらのスーパーカーにも負けない圧倒的なマシンである。

更新日:2016.08.23

文/椙内洋輔 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

チャレンジャーの中で「ベストバイ」な存在

 同じくBCDのチャレンジャーである。なんとヘルキャット。こちらは2015年のほぼ新車。900キロ走行車である。デビュー当時の本国プレミア価格は記憶に新しいが、投資目的で購入された方々が手放す「ほぼ新車」の個体もちらほら出てきたという。

 というのも、2016年にも新車の販売が行われており、しかも若干生産台数が増えているということもあり、生涯所有するつもりの愛好家以外が売りに出ているのだろうと推測される。

 まあそれでも、ヘルキャット自体の価値が下がっているわけではないし、世界的に見ても、この707hpはスーパーカーレベルそのものだし、レア度も含め、性能重視で見てもチャレンジャーの中で「ベストバイ」な存在なのは間違いない。

 なんてったってアメリカ史上最強パフォーマンスを持つ量産エンジンの搭載である。この6.2リッターV8エンジンは、あえて新設計され707hpのための強化と熱対策が行われている。そこは、たとえば某チューナーが6.4リッターV8にスーパーチャージャーを後付けするのとは別格の作業である。だからこそ、本国での5年、10万マイルのメーカー保証となるのだろう。

 ちなみにBCDでは、すでに4台以上のヘルキャットを収めているが、トラブル等の実体験は皆無だそうで、さすがは量産エンジン。さらにに余談だが、「本来なら707hp以上出せる」というのがクライスラーの弁である。だが、搭載ミッションの限界もありあえて707hpに抑えているという。

 まさにメーカーチューンのモンスターマシンだが、ヘルキャットには赤と黒の二本のキーが用意されている。赤だとフルパワーが味わえ、黒だと最初からパワーが500hpに制限されるという。なお二つのキーを持って乗り込むと自動的に黒キーが優先されて500hp仕様となる。だが、車内で707hpにセッティング変更することは可能というが、借り物の撮影車では赤キーは試せない(笑)。

20インチホイールに前後ブラックスポイラー、そして巨大なブレーキといった専用パーツが装備され、フロントグリルがブラックアプトされているが、それ以外では他のチャレンジャーと比較して大きな変化はない。

リアテールは71年型チャレンジャーの雰囲気を忠実に再現したデザインを採用している。

SRT392に対して車高が5ミリ下がり、スタビライザーの径が変更され前後トレッドも若干変更されているが、真横から見ると以外にも他のチャレンジャーとの差別化は少ない。

ヘルキャットならではのワープ感は恐ろしいのひとこと

 またSRT392に対して車高が5ミリ下がり、スタビライザーの径が変更され前後トレッドも若干変更されているから、ハンドリングを含めた安定感やキビキビ感は十分に味わえるし、低速でもヘルキャットに乗っている感は確実に伝わってくる。

 と同時に、ヘルキャットのみいまだ油圧パワステを採用していることもあって(その他のモデルはみな電動パワステ)、操舵のダイレクト感が圧倒的であり感触もよく、低速域での街中試乗でさえも非常に気持ち良かったわけである。

 しかもベースとなるチャレンジャーは2008年デビューのすでに7年選手となるにもかかわらず、ボディ剛性等のひ弱さをまったく感じさせないのも素晴らしく、ボディの根本から手を入れている感じが伝わって来るのも嬉しい。

 最後に、軽くアクセルを踏み込んでみたが、その際の加速感とSCのキーンという毒々しいいサウンドはまるでチューニングカーのようなメリハリの効いたサウンドであり、ヘルキャットならではのワープ感は恐ろしいのひとことだった。

搭載されるエンジンは、新開発の6.2リッターV8スーパーチャージャー。707hp、最大トルク650lb-ftを発生させる。まるでチューニングマシンのような707hpの市販車ということで、熱対策はかなりのもの。

6.4リッターV8NAエンジンとは違った魅力を持ったまさにモンスターエンジンである。

アルミ製のボンネットフードはヘルキャット特有のデザイン。放熱用のエアアウトレットが設けられている。

ヘルキャットとはいえ、ブラックのボディだと比較的シンプルな印象。

無理してでも買うべき、当代きってのマシン

 2013年~2014年にかけてのマッスルカーナンバーワンは、フォードシェルビーGT500だった。その当時の662hpでも狂気の沙汰と思わせたものだが、2015年に満を持して登場したヘルキャットは、662hpを軽々越える707hp。

 だがそれでいて普通にコンビニにも行けるし、新東名の200キロ巡航だって可能だし、それでも持てる力の半分も使っていないような余裕のそぶりが素敵だった。

 まるでチューニングカーのようなパワーなのに、荒々しさや使い難さがないのがホントにいい。ヘルキャットは歴代マッスルカー史上最大のパワーの持ち主だが、やはりマッスルカーの絶対的正義は「パワー」なのだろう(笑)。それは1971年も2016年も変わらない。

 なお、ヘルキャットの1000万円~1100万円という価格帯は、1300万を越えるポルシェ等の価格を見て、さらに最強のアメリカンマッスルカーということ加味すれば、逆に「安い」と思ってしまうのは筆者だけだろうか。

 2018年~2019年にかけチャレンジャー自体のフルモデルチェンジが予定されているというが、次期ヘルキャットが存在するか否かはまったくの不明と言われている。ただ、かりに存在してもイタリア製アルファロメオジュリアのベースを使うことになっているというから、現行モデルの価値はさらに高まるだろうと予測されるのである。

ヘルキャットはグリルがブラックアウトされ、フロントヘッドライトの向かって右側のみくり抜かれており、エアダクトとなっている。

タイヤは245/45ZR20インチにマットブラックのフォージドホイールが組み合わされる。タイヤは流行りのランフラットタイヤではなく、ピレリPzeroのサマータイヤなのはさすが。

噂の赤と黒のキー。

まさにワープ。そんな体験ができるクルマ自体がこの世に少ない。

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