ダッジラムは2010年、ダッジブランドから独立し「RAM」として活動。その流れは続き2019年に5代目モデルへとモデルチェンジし現在に至る。
5代目モデルの特徴はそれ以前の「脱トラック」的流れを一層加速させた上質なピックアップトラック。4代目モデル途中からフロントグリルに「RAM」のロゴが直接入り、5代目でもそれは継承されラムブランドが強調されている。
業界では、「ラムを買うなら2019年以降の5代目モデルがいい」と言われていると聞くが、それは「個体の性能も質感も走りも何もかもがそれ以前とはレベルが違うから」ということだが、実車を見ればその理由がよく分かる。
ちなみに、2019年以降のモデルは上質であるがゆえに中古車価格もまだまだ高い。とはいえ、それだけの満足感が得られるということでもある。
で、取材した個体はその2019年型ラム ララミー。2019年型にはワークトラックも含めれば6種類のラインナップが存在する。TRADESMAN(トレーズマン)、BIGHORN(ビッグホーン)、REBEL(レベル)、LARAMIE(ララミー)、LARAMIE LONGHORN (ララミーロングホーン)、LIMITED(リミテッド)。
個人的には過去、ララミーロングホーン、レベルを取材したことがあるが、ララミーロングホーンは前後グリルやバンパーがクロームパーツで覆われた高級感溢れる仕様になっていたが、何となくだが、そのクロームパーツのマスクが覆面レスラーのような雰囲気を与え好きにはなれず。
やはり昔からだが、ラムといえば「硬派な面持ち」が特徴だと考えているから、レベルやララミーが気分。実際ブルートで取材したララミーはグリルを含め純正のオールブラックの仕様になっており、「ラムといえば」的なスタイルをまとっているから一発で気に入るはず。
ちなみに、ブルートはキャデラックやリンカーン、ハマー、タホ、サバーバンといったフルサイズのSUVを中心とした販売ラインナップを形成しているが、実はラプターやラム、タンドラといった人気のビッグトラックも同時に扱っている。
「フルサイズのピックアップトラックに関しては、比較的高年式モデルを中心にラインナップしています」とマネージャーの岡崎氏は言う。
やはり高年式ピックアップトラックは、ある一定層には定番的な人気があり、例えばそれはジェットスキー等の牽引に使うとか、高性能、高品質および牽引能力の高さといった要素を加味すれば自然とそうしたフルサイズの高年式といったところに落ち着くのだろう。
くわえてブルートの場合、昔からラムトラック等の扱いがあったというから、そういう意味ではアフターに関してもノウハウ等を含め充実しており、比較的安心して送り出せるのだろう。
さて個体である。2019年型の1.7万キロ走行車。当然修復歴なし。もともと新車で直輸入されたワンオーナーカーであり、約3年で1.7万キロ走行ということだから年6000キロ走行未満。
ここからは想像だが、「月二回程度の往復250キロ程度のドライブ」という風に想定すれば、どんだけ走っていないのか、とも考えられる。
実際、インテリアや室内空間は非常にクリーンであり、前オーナーの使用歴をあまり感じさせないのが好感。
プラスしてグレードがララミーだけに使用されているマテリアルも上質で、特にシートはデザイン自体が非常にカッコいいし、レザーだし、しかも使用歴もさほど感じさせないから期待以上の個体と言える。
また、2019年以降のラムの特徴の一つであるのだが、インパネ全体の雰囲気が非常に上質でデザインも良く、メーター周りの質感やデザインはチャレンジャーやチャージャーといったスポーティなモデルたちを遥かに上回るほどスポーティだしカッコいい。
当然センターコンソールのデザインも上質で質感もいいから、正直「このデザインを他車にも活かせばいいのに」と、ラムを見るたびに思っていた。
さらにリアの室内空間も広大だから、前席とで大人4人が快適に過ごせるし、これまた「このままリアの荷台をカットしてSUVにしてしまえば良いのに」とも何度も思っていた。
この個体に搭載されるエンジンは、5.7リッターV8で395hp、最大トルク410lb-ftを発生させる。このエンジン、チャレンジャーR/Tに搭載されるものと同機であるが、パワーもトルクも若干上乗せされているから、さほど過不足を感じることなく走らせることが可能だろう。
・ラム1500
パワー:395hp @5600rpm
最大トルク:410lb-ft @3950rpm
・チャレンジャー
パワー:372hp @5200rpm
最大トルク:400lb−ft @4400rpm
ブルートでは、これ以前にもラムを扱っていたが、即売してしまうことが多く、さらに個体の数がさほど多くないという理由から、多くの個体を一度に並べることができないという。
それは2019年にモデルチェンジしたのと同時くらいに世界的なコロナウイルスが発生し、生産や輸入が止まってしまっていたという理由が大きく、しかも今現在アメリカ本国から直輸入しようとすれば、2019年当時とは比較にならないほど高価になってしまっており、想定した価格内での販売が難しいという理由から個体の数が増えないという。
だからラムが欲しければ、今日本にある個体から探すのが賢明であり、程度良好の個体から即座に売れてしまうという流れになっているのである。
というわけで、今回の個体はかなりの上ダマだけに、ラムの購入を検討していた方は必ずや見るべき、と思うのである。
183,250円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
272,800円
AUDIO&VISUAL
あとづけ屋
3,553円
MAINTENANCE
6DEGREES
1,881円
MAINTENANCE
6DEGREES