更新日:2025.01.17
文/石山英次 写真/ステランティス
2023年にチャレンジャー&チャージャーの生産終了が行われた。それに伴い、ダッジデュランゴに搭載されていたヘルキャットエンジンモデルが2024年いっぱいで終了、またジープラングラーに搭載されていた「392」も2024年いっぱいで終了。
くわえてラムトラックには2024年からフルEVモデルのラムREVが登場し、同時にこれまたフルEVのダッジチャージャーデイトナがデビューするというのが、2023年から2024年にかけてのステランティスの見込みスケジュールであった。
これらのスケジュールのベースになっているのが、ステランティスが掲げている目標『2030年までに北米での販売車の50%を電気自動車(EV車)にする』というもの。
だが・・・。
▲ダッジデュランゴにラインナップされていたヘルキャットエンジン搭載モデルは2025年も継続販売される。
2024年いっぱいで終了とアナウンスされていたダッジデュランゴのヘルキャットエンジン搭載モデルは2025年も継続になり、ジープラングラーの「392」も継続、同時に2024年デビューが発表されていたフルEVのラムREVは延期。その代わりにハイブリッドモデルであるラムチャージャーが予定を早めデビューするという。
すなわち、予定通りに進行したのはチャレンジャー&チャージャーの生産終了のみ。その後に登場したフルEVのチャージャーデイトナもなんとか発売にこぎつけているが、それでも半年程度の遅れを伴っている。
冒頭のスケジュールが予定通りに進んでいれば、2025年1月において購入できるV8エンジン搭載モデルは、コルベット、マスタング、キャデラックエスカレード、CT5−Vといったところであったから、嬉しい悲鳴とも言えるだろう。
▲ジープラングラー392も2025年にファイナルモデルが登場する。
▲ラングラーにV8エンジンの組み合わせは出色の出来映え。
▲伝説の名車になる可能性を秘めている。
くわえて、あと一年程度でチャージャーシックスパックがデビューするから、直6ツインターボではあるが、ガソリンエンジン搭載の新型モデルも買えるはず!
恐らくだが、予定通りに進まない要因の一つは、EVシフトへの迷いだろう=トランプ大統領の就任が全ての根源か。
となれば、彼が就任している4年間はEVシフトが動かない可能性が非常に高い=ガソリンエンジンモデルの寿命がその分延びる可能性を秘めている。
なお、V8エンジン自体の寿命が延びるか否かは不明である=どんどん進化している環境制限に対応することができないからである。この分野に関しても、大統領令やらで猶予がもたらされればその限りではないが。
ということで、激動の2025年の始まりである。
▲2024年に登場予定であったフルEVのラムREVは発売延期に。
▲代わりにハイブリッドモデルのラムチャージャーの発売が開始される予定。
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES