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[試乗記]

2019年に復活したサブライムグリーンのボディカラー

2019 ダッジチャレンジャー R/Tスキャットパック

1970年のチャレンジャーR/T以来マッスルカーファンからずっと愛され続けてきたカラー

かつては2015年型限定車だったサブライムグリーンは2019年に復活している。その個体を取材した。

更新日:2022.12.26

文/石山英次 写真/古閑章郎

取材協力/BUBU / ミツオカ TEL 0120-17-2290 [ホームページ] [詳細情報]
     BUBU横浜 TEL 045-923-0077 [ホームページ] [詳細情報]

The Muscle Car なるボディカラー

 ダッジチャレンジャーはいまだ人気継続中であり、さらには欧州車ファンや国産車ファンをも新たに取り込み、緩やかだが、右肩上がりの人気を示し続けている。

 くわえて、次期チャレンジャーは登場しないわけだから、まだまだ現行モデルが売れるだろうし、逆にユーザーにしてみれば、この先まだまだ乗れるわけである。

 それに、今から買うことを、しかも長期ローンを組んで購入したとしても決して損はしない。特に現行チャレンジャーにお乗りの方が乗り換えする場合にはその傾向が顕著である。

 例えばR/Tにお乗りの方がR/Tスキャットパックに乗り換える。もしくはスキャットパックにお乗りの方がヘルキャットに乗り換える、とか。

▲当初は2015年型限定だったサブライムグリーン。それが2019年に復活。取材車はその2019年型の約8700キロ走行車。

▲1970年のチャレンジャーR/T以来マッスルカーファンからずっと愛され続けてきたカラーだけに、現行モデルにもよく似合う。

 というのも、今は売り手市場でもあるからである。お乗りのチャレンジャーを下取りに出せば相当な金額で下取りされる。だからそれをベースに買い替えすれば想定よりも安価にて乗り換えが可能な時期でもあるのだ。

 ちなみに、例えば今マスタングにお乗りの方がチャレンジャーに乗り換えるのだって当然その利点にあやかることが可能である。

 くわえて、BCDなら今や60プランが存在しているから、情勢不安によって数年先が見通せない現状においても3年後の下取り価格60%が保証される=下取り60%以下に下回ることがないという保険のように考えれば安心感も違うだろう。

 ということで、現R/Tユーザーの方々、乗り換えはいかがでしょう。是非とも5.7リッターV8から6.4リッターV8へ。

 実際乗ると「全然違う」し、モデルチェンジしない分、チャレンジャーからチャレンジャーへ乗り換えても、動力性能が激変するからその変化を味わうべく十分に納得出来るレベル差がある。

▲ボンネットフードをブラックにしたらよりカッコイイかも? なんて撮影中に様々な角度から眺めつつ色々思わせてくれる最高のボディカラーである。

▲リアにはバンブルビーストライプが装備される。

▲ブラックのホイールと上記バンブルビーストライプのブラックがグリーンとのバランスをうまく取っている。

 それは6.4リッターV8エンジンは、6.2リッター+スーパーチャージャーで武装したヘルキャットに続くチャレンジャーのハイパフォーマンスユニットであり、マスタングにはない6リッター越えの大排気量NAエンジンだからである。

 近年パワーを重視すれば、アメ車といえども、スーパーチャージャーやターボといった過給器に頼るエンジンが主流となってしまっていたが、アメ車らしい大排気量の醍醐味を余すことなく味わうなら、是非とも大排気量のNAエンジンを味わいたい。

 個人的には、過去に8リッター超えのV10バイパーを何度も試乗しているが、あの、何とも言えぬフィーリングはアメ車以外では味わえない。6.4リッターV8エンジンは、それに次ぐ絶好のフィールを持っている。スーパーチャージャー装着車からは決して得ることのできない、あのカミソリのようなフィールは6.4リッターV8ならではと言っても過言ではないだろう。

 くわえて取材車は、サブライムグリーンのボディカラーである。乗り換えればその「変化」は極め付けだ。

▲6リッター越えの大排気量NAエンジンは、最高のフィールを与えてくれる。

▲約8700キロ走行の個体だが、インテリア等の状態は非常に良い。さすがBCD車両。

▲日常的に使うなら8速ATの利便性が際立つ。

 2015年以降BCDでは数多くのチャレンジャーを直輸入し、それ以前では当たり前であった「白黒」ボディカラーのみならず、様々なボディカラーの個体を輸入してきたが、このサブライムグリーンの個体はさほど多くない。

 というのも、サブライムグリーンは当初2015年型限定であったから。

 やはり、マッスルカーを意識すればするほど、サブライムグリーンやプラムクレイジー、またはB5ブルー、それにレッド、イエロー、くわえて最近ではデストロイヤーグレーといった原色カラー、もしくはメタリックカラーがウケており、特にサブライムグリーンは常に反響が多い車両と言われていた。

 だが、当時からダッジも商売上手であって、常にラインナップされるカラーリングとは別に、こうした原色カラーのモデルを限定で生産することが多く、日本ではなかなか入手することが難しかった。

 それでもBCDが積極的にカラフルなボディカラーを輸入することで様々なボディカラーのチャレンジャーを拝むことが可能にはなったが、そうした状況下においてもサブライムグリーンの個体は非常に少なかったのだ。

 繰り返すが、2015年モデル限定だったからだ。

▲パドルシフトを使えば、MT車よりも速く走れるかもしれない。

▲視認性の良い2連メーター。

▲ボディ外装のみならずインテリアの状態も極めて良い。

 だが2017年以降のダッジは、毎年バリエーションモデルを限定生産することが多くなり、2019年、ついにサブライムグリーンのボディカラーが復活する。それが2018年シカゴオートショーでのことだった。「2019年からハイインパクトカラーであるサブライムグリーンを復活させる」とのアナウンス。

 で、取材車両がまさしくその復活によって登場した2019年型R/Tスキャットパック。走行約8700キロの上玉。

 ホイールがブラックだけにボンネットフードをブラックにしたらどうか? なんて思ってもみたが、リアにはバンブルビーストライプが装備されており、それにて上手くバランスが取れているから、この、純正メーカー仕様がやっぱりベストなのかも。撮影して様々な角度から眺めながら色々妄想してしまうほど、このカラーリングは人を楽しませる。

 なんてったってサブライムグリーン、1970年に登場したチャレンジャーR/Tに導入されて以来、マッスルカーファンからずっと愛され続けてきたボディカラーだけに現行チャレンジャーにもよく似合うし、特に旧時代のチャレンジャーに憧れ、その想いをずっと持ち続ける現行型ファンには最適なカラーではないかと思うのである。

▲サブライムグリーンの個体以外にもカラフルなチャレンジャー、しかも展示ショールームコンディションの車両がズラリと並んでいる。

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