更新日:2024.09.05
文/石山英次 写真/ステランティス
フルサイズピックアップ、ラム1500の動向については様々な憶測が流れていた。チャレンジャー、デュランゴに続く生産終了である。
というのも、2024年型ラムREV(フル電動モデル)の発表によって、まずはTRXが2023年いっぱいで生産終了、その後2024年でV8モデルの生産終了という方向性が決まっていた。
だからそのままガソリンエンジンモデル自体がなくなり、フル電動モデルのみになるのではないか、と危惧されていたのである=2030年宣言に向けて、旧態依然の車両たちは軒並み生産終了を果たし、それとともにフル電動モデルを充実させていくと考えられていた。
▲2025年モデルとしてデビューするRHO。3リッター直6エンジンを搭載し8速ATと組み合わされる。
▲直6ツインターボエンジンは540hpを発生させる。
だからラム1500の2025年モデルが発表された時は、「かなり意外だなぁ」と感じたが、それでもガソリンエンジンモデルが継続することで、まだまだ乗れるチャンスがあるということを素直に喜ぶべきかと思ったのである。
ちなみに、この流れに関して後に意外性を感じなくなった理由が、ニューチャージャーの発表である。
ニューチャージャーに関しては当初、フルEVモデルのみと言われていたが、蓋を開けてみればガソリンエンジンモデルがしっかり存在していたから(笑)、今後もこの流れが続くのではないかと想像し始めていたのである=残念ながらV8エンジンの存続はないが。
で、V8エンジン生産終了に伴い浮上したメインエンジンが直6ツインターボエンジン。
通称ハリケーンエンジンと呼ばれ排気量は3リッターということで、V8比で排気量を下げ、ツインターボでパワーを上げつつV8エンジン並みのパワーを発生させ、それでいて効率がV8よりも数段良いというもの。
▲RHOはラムシリーズのトップモデルに君臨する。
▲ビルシュタインのアダプティブショックアブソーバーを含む高度なサスペンション技術が盛り込まれている。
▲18インチのビードロックホイールが装備される。
▲エンジンスクープには「ハリケーン」のエンブレムが貼られている。
ラムに話を戻すと、ラムには2023年に生産終了したTRXというトップモデルが存在していた。通称ヘルキャットエンジンを搭載した702hpのモンスターピックアップである。
その後継モデルとして上記ハリケーンエンジンを搭載したモデルが、今回新たに発表されたラム1500RHOである。
3リッター直6ツインターボエンジンを搭載し540hpを発生させるRHO。旧TRXのワイドボディやサスペンション機能を引き継ぎつつも約68キロの軽量化と重量バランスの最適化を行い、同時に燃費も改良されている。
このスペックでの0-60マイル加速は4.6秒、1/4マイル加速は13.1秒を記録する等、旧時代のTRXには及ばないものの、それに迫る速さを備えているという。
ラムRHOがデビューし、来年ニューチャージャーのガソリンエンジンモデルがデビューする。
ひょっとするとこの流れは続き、デュランゴにもガソリンエンジンモデルが登場するのではないか。新時代のアメ車は、フルEVだけではなく、ハリケーンエンジンを含む新たなガソリンエンジンモデルの登場を予期させるのである。
▲高級感溢れるインテリア。メーター周り、センターコンソールに大型モニターが設置される。
▲赤いラインが入ったRHOのシート。
▲リアシート前には広大なスペースがもたらされている。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES