更新日:2023.11.08
文/石山英次 写真/ステランティス
ステランティスのフルサイズピックアップ、ラム1500の動向についてはたくさんの危惧があった。生産終了についてである。
当初2024年型ラムREV(フル電動モデル)の発表によって、まずはTRXが2023年いっぱいで生産終了、その後2024年でV8モデルの生産終了という方向性が決まっていた。
で、そのままガソリンエンジンモデル自体がなくなり、フル電動モデルのみになるのではないか、と危惧されていたのである。
というのも、チャレンジャーやチャージャーが生産終了し、ラングラーだって現行モデルが最後だろう。
要するに2030年宣言に向けて、旧態依然の車両たちは軒並み生産終了を果たし、それとともにフル電動モデルを充実させていくと考えられていたからである。
だからラム1500の2025年モデルが発表された時は、「かなり意外だなぁ」と感じたが、それでもガソリンエンジンモデルが継続することで、まだまだ乗れるチャンスがあるということを素直に喜ぶべきだろう。
ということで、2025年のラム1500にはハリケーンエンジンと呼ばれる3リッター直6ツインターボエンジンが搭載される=V8モデルは生産終了である。
その直6ツインターボには二種類あり、540hpモデルと420hpモデルというから十分なパワーだろう。
ちなみにこのハリケーンエンジンは、今年初めに発表され、次世代を担う新エンジンとしてすでにワゴニアに搭載されている。
V8比で約20%近く効率の良いエンジンということで、来る2030年のフルEV時代への隙間を埋めるエンジンと言われているのである。
そしてもう一台が、ラム1500ラムチャージャーである。
ラムチャージャーは、3.6リッターV6ペンタスターエンジンとバッテリーとオンボード発電機が搭載されたハイブリッド的存在? もしくは日産で言うところの「e-POWER」?
エンジンが発電機に機械動力を送り、それを発電機が電力に変換しバッテリーを充電するという仕組み。だから、フルEVのような充電を必要とせず、また他の電気自動車を充電したり、家庭に電気を供給したりできる柔軟性を備えているという。
さらに上記にくわえてフルEVのラム1500REVがラインナップされるということだから、ガソリンモデル、ハイブリッド的モデル、そしてフル電気モデルと、2025年からはかなり幅広い顧客を満足させることが可能になるのである。
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