更新日:2025.11.13
文/石山英次 写真/ステランティス
本来ならフルEVのラムトラックがアメリカの街中を走っているはずだった。だが、その計画は頓挫し、今年8月V8ガソリンエンジンが復活した。
ちょっと振り返るが、ラムは、同じくガソリンエンジンモデルが登場しているダッジチャージャーより先んじて直6ツインターボエンジンが復活し、その後V8エンジンも復活しているという流れ。
だが、そのV8エンジンは5.7リッターV8 eTorque であるから、すなわちハイブリッドエンジン。それでもアメリカ国民は喜び、即座に1万台以上の予約が入ったという。余談だが、eTorque は(今のところ)日本には輸入できないモデル。
で、今後、ラムには純粋なガソリンエンジンモデルのV8エンジンの復活が予定されている。それが5.7リッターV8(6.4リッターや6.2リッターV8スーパーチャージャーも復活すると噂される)

▲5.7リッターV8エンジンを搭載したストリートピックアップのコンセプトモデル。

▲ベースとなるのはラム1500ビッグホーンでボディカラーはサブライムグリーン。
今回、セマショーにも出展されたラム1500のコンセプトモデルがそれを示している。その名も「デュードラム 1500 コンセプト」。5.7リッターV8エンジンを搭載したストリートピックアップである。
まるで1970年代のモパーマッスルカーのごときカラーリングとローダウンがもたらすストリートマシン。ベースとなるのはラム1500ビッグホーンでボディカラーはサブライムグリーン。
一方でブラックグリル、サテンブラックのストライプやスクープベゼルストライプを施し、グリーン&ブラックのコントラストで引き立てている。くわえてローダウンサスにサテンブラック22インチホイール、カスタムフロントスプリッター、そしてブラックチップのサイドエキゾーストが全体を引き締める。
搭載されるエンジンは5.7リッターV8エンジン。MoparコールドエアインテークでアップグレードされたV8エンジンは395hp以上のパワーを解き放つ。
一方インテリアにもグリーン&ブラックの色使いが施され、ダッシュやシートに至るまでグリーンのステッチが使用され、「The Dude」ロゴのバッジが貼られている。

▲搭載されるエンジンは5.7リッターV8エンジン。MoparコールドエアインテークでアップグレードされたV8エンジンは395hp以上のパワーを発生させる。

▲サテンブラックを各部に使用し、グリーン&ブラックのコントラストで引き立てる。

▲ローダウンサスにサテンブラック22インチホイール、ブラックチップのサイドエキゾーストが全体を引き締める。
こうしたストリートトラックは、正直、目新しいものではない。コロナ禍以前には普通に見られた仕様であり、ラムに関して言えばバイパーV10エンジンを搭載したSRT10なんかが過去にラインナップに加えられていたほどである。
だが、2022年以降ラムはフルEVになることが宣言され、ラインナップが縮小されたことで、ラム特有のストリートトラックを実現することが不可能に思えた。
が、急転直下、恐らくトランプ大統領就任効果であるのだろう、フルEV計画が頓挫し、ガソリンエンジン搭載モデルが復活を果たし、再びストリートピックアップが復活している。
今後、V8搭載モデルが複数台登場し、チャージャーに関しても同じくV8モデルが登場する。
だが、それも今後数年の話ではないかと推察する。恐らくだが、2030年頃にはまた全てがひっくり返り(ガソリンエンジンモデルが消滅し)フルEV時代がやって来る!
逆に言えば、最後の最後に、最後のV8モデルを入手することが可能になる! このラム1500 5.7リッターV8エンジン搭載モデルがそれを示している。

▲ダッシュやシートに至るまでグリーンのステッチが施されている。
138,000円
PERFORMANCE
GDファクトリー千葉店
18,900円
EXTERIOR
ウエストクラブインターナショナル
132,000円
PERFORMANCE
ウエストクラブインターナショナル
3,300円
OTHERS
ウエストクラブインターナショナル