更新日:2016.05.11
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FCAとグーグルは3日、グーグルの自動運転技術をクライスラーの2017年新型ハイブリッドミニバン「パシフィカ」に導入し、現在グーグルが実施している自動運転実験プログラムの拡大を図ると発表。
これは、グーグルにとって初の自動車メーカーとの直接提携となり、センサーやソフトウェアを含め、グーグルの自動運転システムが乗用車に初めて搭載されることになる。
両社はそれぞれ、技術者チームの一部をミシガン州南東部にある施設に配属し、自動運転「パシフィカ」の設計、実験、製造を推進するという。
グーグル自動運転車開発プロジェクトのトップであるジョン・クラフチックは、「FCAは鋭敏で経験豊富な開発チームを有していますし、パシフィカは当社の自動運転技術に非常に適しています。全自動運転車の開発においてFCAの技術者たちと密接に協力し合うことで、道路をより安全なものにし、運転できない人たちのために日々の行き先をより身近なものにするという当社の取り組みはさらに加速することでしょう」と語っている。
アメリカの交通事故による死者数は毎年3万3000人に上り、そのうち94%はヒューマンエラーによるものと言われている。自動運転車にはこの数を減少させることが期待されている。
<グーグル自動運転車開発プロジェクト>
グーグル自動運転車開発プロジェクトは、道路をより安全にし、運転することができない多くの人たちの移動手段を向上させる可能性を秘めた全自動運転車の開発を行っている。
ボタンを押すだけでA地点からB地点へと人を運ぶ、それが究極の目標という。
過去7年間、このプロジェクトに使用されているテスト車両は1.5マイル以上の一般道を自動運転で走行し、現在もカリフォルニア州マウンテンビュー、テキサス州オースティン、ワシントン州カークランド、アリゾナ州フェニックスでテストされている。
グーグル自動運転車開発プロジェクトは、Xが推進しているプロジェクトの一つであり、Xとはグーグルの親会社であるアルファベットの研究開発機関の一部である。
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