キャロルシェルビー・インクと正式なライセンス契約を結んだ上で生産されるスーパフォーマンス社のリプロダクションモデルは、マークIIIにしろマークIIにしろ、外観的にはオリジナルのシェルビーコブラを忠実に再現しており、「シェルビーコブラの復刻車」というキャッチコピーに遅偽りのない完成度の高さを誇っている。
しかし、四角のスチール材を組み合わせたラダーフレームにより強化されたシャシーや、トレメック社製のマニュアルミッション、独立懸架式サスペンションやウイルウッド製ブレーキシステムなど、現代のパーツ&技術でアップデートされた中身に関しては、オリジナルのシェルビーコブラを完全に凌駕している。
見た目は完全にシェルビーコブラでありながら、最新のスポーツカーとも互角に走れるほとのポテンシャルを秘めているのがスーパフォーマンス社が生産するリプロダクションカーの最大のセールスポイントなのだ。
ここで紹介する車両は、そんなスーパフォーマンス社製のリプロダクションカーの特徴をさらに推し進めたスタイル。
現行フォードマスタングGTに搭載されている最新の『コヨーテ』エンジンを搭載しており、タイヤもエンジンパフォーマンスに合わせて18インチのハイグリップタイヤに変更されている。
また、この車両の場合、エンジンスタートをプッシュボタン方式に変更。
サイドマフラーも日本の法規制に合わせて作り直すといった日本独自のバージョンアップが加えられており、さらにはオーナーのオーダーで、ヘッドライトをLEDに交換したり、サイドミラーを取り外してスムージングするといったカスタムが施されており、ハイテックカスタムカーに近い独特のスタイルに仕上げられている。
なお、この車両の場合は「ダイレクトな操作感を味わいたい」というオーナーの要望でステアリングとミッションはベースモデルのままとなっているが、オーナーの要望次第では電子制御式のパワーステアリングに変更したり、ミッションをATに変更するといったさらなるバージョンアップも可能とのことだ。
それにしても、車重が乾燥重量で約835キロということで(現行ノーマルマスタングV8の半分くらいの重さ)、それに460hpのV8エンジンが搭載されているのだから、その速さと言ったら…。まさしくモンスターに相応しいマシンである。
ENGINE
Ford 5.0L Coyote V8
Displacement:5,038cc
Bore×stroke:93.0mm×92.7mm
Max power:460hp@6,500rpm
Max torque:420lbft@4,250rpm
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES