コルベットC8が発売されたからか、最近「スポーツカーが欲しい」を連呼する場に出くわすことが多くなった。しかも、もうじきシェルビーGT500もやってくるだろうし、相変わらずチャレンジャー人気は健在であり、2020年後半はアメ車のスポーツ&スポーティカー花ざかりといった年になるかもしれない。
くわえて、こうした新型車への期待が集まると同時に、これまでアメ車に興味を持たなかった方々からの注目が集まっており、総じて中古車への注目度も高まっている。
なかでも、それらの中心となるのがコルベットC7であり、バイパーであり、マスタングシェルビーGT350であるというのだから、生粋のアメリカンスポーツカーばかりであって、今更ながらにそれらの個性(今の時代の車両がなくしつつある)に気づきつつあるのだろう。
で、そんな絶好のタイミングでバイパーに出くわした。2005年というバイパーにおける第三世代モノであるのだが、その仕上げが魅力的であり、多くの方々に楽しんでもらえるであろうと思える個体だった。
ちなみに、バイパーにおける第三世代とは、2003年から2007年モデルを指し、2003年のモデルチェンジ時にはフルオープンボディのSRT10ロードスターのみで登場していた。もちろんデザインもリファインされ、搭載エンジンは8.3リッターV10となり500hpを発生させる。
そして3年後の2006年にSRT10クーペがデビュー。同時にエンジンチューニングに変更が加えられ510hpにパワーアップしているが、この頃のバイパーにはダイムラークライスラーの手が加わっており、急激に完成度を高めていたのである。
そんな第三世代の個体だが、今回取材した車両はロードスター。しかも外装関係がほぼフルノーマル車両であるもの。
2005年型のSRT10ロードスターで走行6万5000キロということだが、コレクションズの手がシッカリ入っており、ボディから内装に至るまで想像以上にクリーンな個体。
聞けば、「ダッシュに経年劣化があったのですが、一度ダッシュを外し補修とアルカンターラやカーボンパーツの装着によってリファインさせています」という。
実際に見ればわかるが、装備したリアルカーボンの質感がバイパーに非常によくマッチしており、同時にオリジナルのプラスチックの質感を遥かに凌駕していることもあり、しかもロードスターということで、逆に車外から見えるインテリアの華やかさが一段とアップしており、まさしくバイパーらしい品質感を身に付けた1台と言っていい。
また「バイパーはUSの1.5DINサイズのオーディオですが、日本仕様の2DINサイズのナビをインストールしています」ということで、実用性がアップしていることも見逃せない。
筆者は過去にこの第三世代のバイパーに三度ほど試乗した経験を持つが、慣れれば日常的にも使えてしまうほど安定感と質感が高い。
だが、バイパーに詳しい方々によると、その安定感がバイパーらしくない(笑)とも言うらしく、五世代あるバイパーの中のちょうど中間であるのに、その人気は第二世代に劣ることもあるという。
しかし、個人的には第二世代の人気は、ある意味価格的な買いやすさが加わったものであり、バイパー自体の魅力は第二&第三世代ではさほど変わらない、というのが筆者の見解である。
当然、第三世代の方が運転しやすいし、中古車としての程度も良いはずであるし。ということで、V10エンジンのサウンドがモロに聞けるロードスターかつノーマル状態に近い個体が好みなら、絶好の1台だろうと思うのである。
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