更新日:2018.05.14
文/吉田昌宏 写真/FCA
コンセプトカーというのは、見た目には楽しいが、実際、現実離れしているものが多く、参考になるものは意外に少ない。だから個人的にはいつも興味がわかない。
特にカスタムコンセプトというやつは、かなりブッ飛んだものが多く、いや、アメ車の場合はそこがまた楽しい部分ではあるのだが、単なる一般的なクルマ好きの思考からすればかけ離れすぎて眼中に入らない。
だが、このジープJ-ワゴンはコンセプトカーとしては非常に大人しい。だから派手な車両たちに囲まれてしまうと埋没してしまうのだが。だが、一般的な思考のもと観察すれば、逆に、現実味あふれた非常に魅力的な車両だった。
ベースとなっているのは2018年型ラングラーサハラ。コンセプトは、オフロードも走るアーバンジープ。フロンマスク周辺にはルビコン用パーツを使用し、グリル内もボディ同色にしている。
使用されているカラーは「ブラスモンキー」と言われ、17インチホイールも同カラーに塗られ、インテリアにもこのブラスモンキーカラーを使用する等して、統一感を出している。
一方ボディには、Aピラー周辺には直系5インチの照射ライトを設置し、またエンジンルームにはシュノーケルを取り付け3.6リッターV6エンジンへの砂塵の侵入を防止している。ライトは軍用使用が可能なほどの能力だし、シュノーケルも効果抜群だろう。
このシュノーケルに関していえば、先日発表された2019年型トヨタタコマTRDにも装着されていたし、今後、ちょっとしたブームが起こるのではないかと予測されている。
このJ-ワゴン、一部ではメルセデスベンツGクラスワゴンのトリビュートモデルと言われている(だからGじゃなくJ-ワゴン)。だからGクラスのガンメタを意識したグレーボディを使用しているといわれているのだが、まあ、そんなことはどーでもよくて。
単純にカッコイイじゃないですか。赤や黄色やオレンジのラングラーももちろん良いのですが、こうしたシックなラングラーは、しかも的確なセンスによるカスタマイズによって「ヤンチャぶり」よりもセンスある大人な雰囲気を醸し出しているし。
で、それでいて本格的にオフを走れるのだから、「G」じゃなくて「J」で十分に良いと思うし、積極的に「j」を選んで自分なりの仕上げを施せば、こうしたクールなラングラーにすることも可能なのだから。
ちなみに、使用されているシュノーケル等は、JPP=ジープ・パフォーマンス・パーツという本国ジープの純正アフターパーツ。いわゆるUSトヨタのTRDやダッジのモパーと同じ関係性。ただし、現状コンセプトパーツということだが、今後発売されることは間違いないだろう。
<関連記事>
>> 2019 トヨタTRDプロ を見る
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES