更新日:2014.03.07
文/椙内洋輔 写真/フォード
なんとも言えない感じ、目の錯覚かと何度も見直すディテール。ニューモデルと言われればたしかにそうなんだが(実際にエンジンも変わっているし)、でもどこかに残る不満。フォードエクスペディションにリンカーンナビゲーター、この両者ってフルモデルチェンジか? なんかもう少し変わっても良かったような…。
見た目の印象もそうなんだが、原因の所在ははっきりしている。F150トラックの存在である。
今年に入り、マスタングのあとにリニューアルされたF150は、ある意味トラック界のニューリーダーとなるべく、あらゆる部分に改良が加えられ、ひと言で表せば「革命」と言っても過言ではないモデルチェンジを行っている。
で、その最たるポイントが「アルミボディ」に尽きる。あの、NSXとかで有名なアルミボディですよ!
そりゃ「マスタングに」っていうなら、なんとく理解もできるんだが、トラックですからね〜(というか、フォードにとっては「F150だらかこそ」ということになるのだろうか?)
しかも、それによって前モデル比車重約320キロ減と言うのだから、どれだけスゴいやら。恐らく激変してるし、パフォーマンスもめちゃめちゃ上がっているに違いない。もちろんボディ剛性や腐蝕に関しても徹底的にテストしてるというから、恐らく耐久性のお墨付きは出たんでしょう。
ということで、違和感。これまでの通例でいけば、エクスペディションやナビゲーターのベースになるのはF150であった。すなわち、この激変したF150こそがリニューアルされた2台のベースではなかったのだろうか?
けど、「さすがにいきなりアルミボディではちょっと難しいから、とりあえず前モデルベースにボディをリフォームしてカオかえて、エコブースト載せて…」。そんな感じどうかはわからないが、でも似たような感じで「何とか変わった感を出した」ってのが正解なんじゃなかろうか?
エクスペディションやナビゲーターに関しては、「V8がなくなった」話題にマスコミ報道も終始していまい、核心からちょっとずれてしまっているのも、フォードにとっては救いなのかもしれないし。
ここ最近のフォードの快進撃は凄まじい。エクスプローラーに始まり、マスタング、F150とデビューし、誰が見ても常に「変化」を感じ取ってきた。欧州フォード系のクルマ達も同様にだ。その一連の改革を見ていたからこそ、エクスペディションやナビゲーターにも同じような期待をしたのだが…。
逆に言えば、F150には超期待が持てるとも言えるだろう。2013年にトラックオブザイヤーに輝いたダッジラム、2014年のシルバラードに続き、恐らく2015年はF150が栄冠に輝くに違いない。少なくとも内容的にはこの2台を軽く上回っていることは間違いないし。
2020年くらいにアルミボディのナビゲーターって出るんでしょうか? それとも改革の流れには乗ってないのだろうか? そもそもV8エコブーストってのは開発できないんでしょうかね?
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