更新日:2011.08.02
文/編集部 写真/古閑章郎
このC1500はむかし、ある雑誌の長期リポート車にしようと、当時の同僚が購入した1台。たしか80万円くらいで購入した個体だが、リポート車の宿命上、現状渡しでの購入をあえて選びました。
いやー、このクルマ、ホントにいろいろあった思い出深い1台。中でも一番の悲劇(喜劇?)が高速走行中に止まったこと。たしかオートサロンの取材に向う途中の、湾岸線走行時だったと思う。運良く左側車線を走行していたために路側帯に一応避難できたのだが、これが中央車線や追い越し車線で起こったとしたら…。
ちなみに、原因は燃料ポンプの不良ということで、ガソリンがエンジンに供給されなくなったために止まったとのこと。走行中でもガソリンがエンジンに行かなければクルマが止まってしまうのは当たり前だし、止まってしまえば、たとえそこが高速道路上だろうがなんだろうが、ステアリングが鬼のように重くなり、速度はどんどん落ちていき後続車からパッシングの嵐、そして止まろうにもブレーキペダルが岩のように硬くなり…。つまり操縦不能というやつですね(この状況時にドライバーであった同僚が「動かない…」と語った時の引きつっていたあの時の表情が忘れられません!)この後、某ショップに連絡して2時間後に積車が来てくれて何とか助かりましたが…。ま、安く買うために無理言って現状渡しにしてもらったことと、その後日常的な点検等を怠った編集部に責任があるのは明白なんですけどね。その他にも私が電柱にリアを思いっきりぶつけたこともありましたわ(笑)。
このC1500、トラブルらしいトラブルはじつはこの一度きりで、あとはオルタネーターを一度交換し、エンジンオイル等の定期メンテのみで、非常にタフで有能な伴侶として、約2年、同僚および雑誌の足となったのでした。後にマジョーラカラーにペイントし、ホイールを換え、次なる方の相棒へと旅立ったのですが、先日ついに車両としてのお勤めを終えたそうです。
先週の金曜日、某ショップでシルバラードベースのデモカーを製作することを打ち合わせしていたんですね。そして昨日別口から偶然にもこのC1500の悲報を聞きました。特にオチはないんですが、ここ最近周りでトラック話がにわかに沸騰していますので、トラックと聞いて「C1500」→C1500と言えば「燃料ポンプ」と、まるでトラウマのごとき反応で昔を思い出したのでした。合掌。
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