なにかにつけてタイミングというやつは大切である。たとえばクルマ購入。普段通りなれた国道に突如出来たジープディーラー。それまで興味も知識もまったくなく購入予定車に入ることすらなかった車両だ。
だが、通勤時の通り道ゆえに、毎日見ているうちにどんどん引き込まれてしまった一台のジープ。とにかくデザインが最高に気に入ったらしい。
そして意を決してのディーラー訪問。そこに及ぶまでにおよそ10ヶ月かかったというが、話を聞くまでもなく、入店した時点で購入の意思は決まっていたのかもしれない(その10ヶ月間の葛藤が面白い)。
大澤良祐、38歳。彼はそれまでに某国産ミニバンを二台乗り継いでいた。その後も、もし購入していたなら国産ミニバンだったかも、というくらい国産車が当たり前の生活だったという。
とはいえ、なにげない通勤時に新しく出来たディーラーに展示されていた丸目のラングラーに一目惚れ。それまでまったく考えたこともない、新たなカーライフが始まったわけである。
「昨年の12月に入手しました。まだ900キロ程度の走行ですが(約一ヶ月前に取材)、めちゃくちゃ面白いです。今年は実現しませんでしたが、そのうち奥さんの実家である福岡にラングラーで帰省したいですね」
撮影はご自宅前で行わせてもらったが、驚いたのが自宅回りの壁や遊興スペースを自らDIYで構築したことだった。
「材料を手配して、自分で設計&組み立てをおこなって、結果的にここまで出来上がるのに二年くらいかかりました。まったくの素人ですから、それなりですが」
この場所で毎年20人くらいのメンバーでバーベキューをするという。さらに奥には趣味のバイク用のスペースがあり、子供の自作ブランコが設置されている。そしてガレージにはラングラーが。ライノーというなかなか珍しいボディカラーだが、自宅の外壁に妙にマッチしているし、絶妙なコーディネートバランスだと感心するのである。
「最初はブラック、もしくはホワイトあたりで検討していましたが、ジープ越谷のスタッフさんにライノーの存在を教えていただき、一目惚れでした。ブルーのような、ガンメタのような、見る角度や光によって見え方が異なるボディカラーです」
恐らくだが、DIYで自宅外壁等を製作しているときにチョイスしたカラーリングと妙にマッチしていることを鑑みると、ライノーをチョイスした理由もなんとなく伝わって来るのである。
なお、大澤さんは次なるDIYの策を練っており、ガレージの屋根を設置するカーポートのパーツの手配をすでに行っているという。
入手した愛車に手を加え華やかさを増すラングラーファンも多いと聞くが、大澤さんのようにラングラーのために家の周辺を改良し、ラングラーと家族が住みやすく、そして楽しい生活が送れるのもまた素晴らしいと思うのである。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES