更新日:2020.07.16
文/石山英次 写真/FCA
ここ数十年のジープラングラーの概念を根底から覆す1台。まさにハードなラングラー。登場のきっかけはブロンコ登場に間違いないが、それでも、誰もが待ち望んだラングラーといっても過言ではないだろう。
そう、V8搭載のラングラーである。その昔、1981年にデビューしていた「CJ」以来の待望の1台。
FCAノースアメリカブランド責任者・ジムモリソンは「ジープ愛好家はV8搭載を待ち望んでおり、このコンセプトカーはそれを実現する能力があることを示している」という。くわえて、「これまでにラングラーグラディエーターやハイブリッドモデル等、お客様の声に耳を傾けたモデルを登場させてきている実績もある」と。
すなわち、市販化前提でのコンセプトカーということである。
で、搭載されるV8エンジンは6.4リッターで450hp、最大トルク450lb-ftを発生させ、0-60mph加速を5秒未満でこなす。同時に8速トランスミッションを組み合わせて、オンロードとオフロードでのパフォーマンスの向上を実現している。
ちなみに懸案事項だった、V8搭載のネガは、エンジンマウントとフレームを改良すること解消しているという。
さらに足回りも強化され、2リンチのリフトアップに新開発のアルミ製モノチューブのFOX製ダンパーを使用し、37インチのマッドテレンタイヤを装備することで、アプローチアングル、ブレークオーバーアングル、デパーチャーアングルはそれぞれ向上し、悪路における走破性能が大幅にアップしている。
今回ベースとなったルビコンのルーフには、スカイワンタッチパワートップを採用し、オープンエアの楽しさが簡単に得られるようになっている。
さて、このコンセプトカーの登場は、同時期に発表されたフォードブロンコの影響が非常に大きい。発表されたブロンコを見る限り、ラングラーのパイを奪い取るのは確実だろうし、逆に差をつけられかねない。
そんな中でのV8コンセプトカーの登場だっただけに、当初はブラフかも、とも思っていたが、実際にコンセプトカーを登場させたことで、ブロンコに傾きけたユーザーを引き戻すことに成功するかもしれない。なお、このコンセプトカーに基づく実車の登場時期に関しては、今のところ未定である。
ルビコンベースに足回りをさらに強化し、エンジンマウントとフレームを改良することで、V8対応しているコンセプトカー。これで市販化確実か?
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES