コロナ禍だったこともあるのだろう、自宅にいることが増え、また自動車を使う頻度も増え、そうした傾向から自分でクルマを洗う機会も増えている!
だからカー用品店でも洗車グッズの販売率がダントツ高く、聞けばどこの店舗でも洗車系アイテム、特にカーシャンプーの売れ行きはベスト5に入っているという。
例えば、弊社事務所からほど近い東雲のオートバックスにはセルフの洗車場があるのだが、今やそこは洗車好きオーナーの溜まり場と化しているらしく、珍しい洗車グッズの見せ合いが行われていたりユーチューブ撮影が行われていたりと、まさしくブームの兆しが見えている。
余談だが、筆者が学生だった今から20数年前には、自前洗車は当たり前だったし、自宅から20キロくらい離れたコイン洗車場に月2回くらいのペースで通い洗車していたし、当然その時にもグッズにこだわり、いろいろなものを試していた。
当時のメインはワックスであり、カルナバロウのどのワックスがいいか。そんなことを語り合っていたのを思い出す。で、あれこれ試しているうちに、ワックスの前の下地処理が気になるようになり、同時にシャンプー時のウエスにこだわるようになり、結局リアトランク内には洗車道具がびっしり詰まったケースが鎮座するようになっていた。
話を戻す。やはり現在でもその傾向は強く、最初は単なる洗車だったが、次第にシャンプーにこだわるようになり、ウエスにこだわるようになり…(笑)
これまた余談だが、一枚3000円くらいするウエスがかなりの売れ行き好調らしい!
そんな自前洗車において、こだわりが強くなるにつれ気になるのがボディの小キズ。自前洗車は、ボディに水をかけて全体を濡らした後に、バケツに水を入れシャンプーを注ぎスポンジ(ウエス)で泡立て、その泡をボディにかけつつ磨き、汚れを落としていくのだが、その工程を繰り返していくと一つの事実に気づくはず。
そう、使用しているスポンジが汚れを吸収しているはずだが、その汚れには微量の鉄粉や砂利やゴミのようなものが含まれているのだが、それがバケツの中に撹拌され、車両を洗ってはいるが、一転ボディにキズをつけているのではないか? ということに。
もちろん「そんな細かなキズなんて気にしない」という方もいるだろう。が、これ、実際に自分で洗車を繰り返している人には分かってもらえると思うが、やっぱり気になるんですよ確実に。自分でキレイにしようと思えば思うほど気になってくる。
筆者の知人にはかつて、粘土を使って洗車前に鉄粉を取っていた方もいたくらいだから(だが、時間がかかり過ぎると数回の使用でやめてしまっていた)、こだわりだすと止まらなくなるのが洗車なのだ。
で、アメリカではそんな洗車時のキズを防止するためのグッズが販売されているというから取材した。使用したのが「DETAIL GUARDZ(ディテール ガーズ)」の「ダートロック」である。
まず、「DETAIL GUARDZ」だが、カナダトロントに本拠地を置く『Nordica Plastics』社を代表するブランドのことで、Nordica Plastics社は高品質な3D樹脂製品の製造・開発を行っており、「DETAIL GUARDZ」はそんなNordica Plastics社が高品質素材を使用して製造した洗車用品。
発売されると瞬く間に大人気商品となり、今や北米大手ディーラーからも認められるほど人気と実力が高いと言われている。
このダートロックは、洗車時のキズの元になる鉄粉、砂利、ゴミ等の異物を取り除きバケツの下に閉じ込める画期的な洗車グッズ。
すなわち、通常なら撹拌されてしまうそれら異物たちがバケツの下に閉じ込められることによって、バケツ内の水(シャンプー泡水)のキレイな部分のみを使用できる=自分でキズをつけてしまう要素を減らすことが可能になるというもの。
写真の黒いフィルター状の物体は、頑丈な工業用プラスチックで製作されており、バケツの底にアンカーのように沈む。そして上からスポンジ等を押し付けることでダートロックが水の流れを下向きに操作し、異物をフィルターの下に閉じ込めることが可能になる。
このダートロックは、専用のバケツを使用することでフィットし、浮き上がったり排水時に落ちたりすることなく、役割に徹することができるという。
下記動画では、赤い異物を利用して、上記の内容を解説していますのでご覧ください(なお、動画では青いダートロックが使用されていますが、色違いのみで同じものです)。
また、「スクラブ・アンド・ポンプアタッチメント」と呼ばれるオプションパーツもあり、それをダートロックと組み合わせることで、ポンピングアクションという噴水的な水流を起こし、それによってより一段と早くスポンジをキレイにしつつ同時にダートロックの効果を発揮することが可能という。
ということで、実際に使用してみた。ジャパンオリジナルのバケツとダートロック、スクラブアンドポンプアタッチメントを用意し、洗車開始。
ダートロックとスクラブ・アンド・ポンプアタッチメントの動作がわかる動画をご覧ください。
まずは別売りのホースガイドを4輪に取り付ける。これ、自宅等で洗車したことのある方なら誰もが一度は経験したことがあるはずだが、ホースを使用した場合にボディの前後に移動しようとすると、必ずと言っていいほどホースがタイヤに引っかかり動きが止まってしまう。
ほんのちょっとしたことだが、イラッとしたことはないだろうか。ホースガイドはそれを見事解消してくれ、ホースを自由に動かすことが可能になる(下記動画でご覧下さい)。
洗車大国、洗車グッズ大国のアメリカには、こうしたほんのちょっとしたことにも対応可能なグッズが販売されているから面白い。
で、ボディ全体にまんべんなく水をかけ、バケツに水を入れ、その中にダートロックを入れてみる。ジャパンオリジナルのバケツはダートロックのサイズに合致した日本製のバケツであり、使用後には洗車用具入れとしても使えるもので(蓋も販売されている)、実際にジャストフィット。
早速、カーシャンプーを入れ泡立て、ボディ洗車を開始する。ボディをシャンプーの染み込んだスポンジでこすり洗いつつ、しばらくしたらバケツにスポンジを戻しダートロックに向け押し込む。それを何度も繰り返すことで、下向きな水流が起こりダートロックの下に異物を押し込んでいる状態になる。
以前は、この状態時にバケツの中に撹拌された鉄粉等の異物を、スポンジですくい取りつつ何度もこすり洗いを続けることで、ボディ表面にキズをつけているのでは、と気が気でなかったが、今回はダートロックを使用しているから安心感が違う。なんせ異物はダートロックの下に集まり、ダートロックよりも上方の水はキレイなままなのだから。
実際、その効果のほどが気になり、洗車の途中で汚れているはずの水の中をチェックしてみたが、確かにバケツの底に細かな汚れや異物が沈殿しているのが目視できたのだ。
続けて、スクラブアンドポンプアタッチメントを使用してみた。これはダートロックと組み合わせることで、より効果が体感しやすくなるということで、一番のオススメ仕様という。
スクラブアンドポンプアタッチメントは上から押すことでバネのようにポンピングを起こし、それによって中心部の穴から水を噴水のように発射させスポンジ等をキレイにし、さらにそれを下部に押し込む作業が行われているのだが、実際に作業してみて、噴水的な水の勢いが思いのほか強く、しっかり役割が果たされていることが体感できたのだ。
で、もう一つ。ここからは業者さん向けへ。いや、正確には最近は自分でポリッシャーを使い愛車を磨いている方もいるから、そういう方々向けの商品も同時に存在している。その名も「パッドウォッシャーシステム」。
要するに、ポリッシャーを使用してバフにコンパウンド等をつけ車両を磨いた後に、そのバフやパッドを洗う際のアタッチメントとその溶剤(別売り)で、バフやパッドに付着したコンパウンドやワックス等のケミカルを効率良く洗い流す商品。
この商品は、バフやパッドの材質は問わず、また優しい洗浄方法であるため、バフやパッドを傷めることがない、というのがオススメ理由。まず、ダートロックありきで、それにパッドウォッシャーアタッチメントを装着し、バケツ内にセットする。上記の洗車時と同じ方法である。
で、使用済みのパッドをアタッチメントのハンドル部分に取り付け、別売りのクリーナーを塗布し良く馴染ませる。そしてパッド部分をパッドウォッシャーに押し込みポンピングを繰り返すことで、効果的な水流を起こし、それによりパッドが洗浄されるという仕組みである。
上記写真でわかるとおり、洗浄力は間違いないから、パッドを多く使用する業者さんにはかなり効果的ではないかと思う。
基本的には、パッド使用を使用した作業後に行うことが望ましい。
ということで、北米からの魅力的な洗車グッズの上陸は、自分で洗車する方々にはかなりの朗報だと思う。
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES