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[試乗記]

アメ車修理の「絶望」を「希望」に変える

「パーツ欠品」を乗り越える最後の砦

アメ車に長く乗るなら知っておくべき直し屋

アメ車修理においてお困りの方、特に「パーツがない」とお困りの方、そんな方々にお勧めしたいのがレーストラック。アメリカでの修理修行時に学んだノウハウを駆使してあらゆる事例に対応してくれる。

更新日:2026.05.12

文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

パーツ入手が困難なら現物修理だってアリ

 最近、アメ車ユーザーから「パーツが手に入らない、どうしたら?」という質問を受けることが多くなった。聞けば2005年から2010年程度の正規輸入車に乗っている方であった(車名はあえて出さない)。

 確かに、そういった年代の方々がパーツで困ることがある、もしくは当該パーツ単体では手に入らず周辺パーツを含めたアッセンブリー交換になってしまうようなことがある、といった話は取材中に何度か聞いたことがある。

 だが、もう乗れない、というようなことは聞いたことはないが、今後のことも含め気になったので、レーストラックの高橋氏に話を聞いてみた。

 「まずは国内正規ディーラー車においてはそのクルマが生産終了して10年を過ぎると結構パーツが手に入らなくなるというのはあると思います。ですが、生産終了してから10年ですから。

 例えばシボレーカマロで言えば、2024年に生産終了していますから、通常2034年までは普通に手にはいる。フォードエクスプローラーなら2016年に日本撤退をしていますから、2026年までは手に入る(メーカーによってはそれ以上の年月が経っても対応してくれる場合もあるし、またその逆もある)。

 ですが、外装パーツ、内装パネルや樹脂パーツ等はどんどん在庫がなくなり、そのまま入手不可になる可能性は非常に高いです。これはその前の年代のエクスプローラーに関しても同じような感じでしたから」

 こういった場合、どうすれば良いのでしょう?

 「正規通りの手順でいけば、そのまま入手はできないでしょう。おそらく『パーツ保有期間が過ぎたので修理不能です』と言われるのがオチです。

 ですが、それらはあくまで『日本の正規ルートでの話』であって、アメリカ市場を探せば、まだまだパーツが流通している可能性は高いです。車両によっては、数の原理(人気のあった車両に場合)で社外メーカーが金型を買い取り再生産している場合もあるんです」

▲こうした消耗品パーツが廃盤になることはほとんどない。が、それ以外のパーツが入手不可能になることはあるから、お困りの方は相談してみるといいだろう。

▲もちろん一般的な整備修理もお任せである。それ以外の様々な事例に対応してくれるレーストラック。

 ちなみに、樹脂パーツ等の場合はその可能性はあるのでしょうが、例えばコンピューターの場合はどうなんです?

 「アメリカの場合、リビルト品が豊富にあるので、純正新品が廃盤になっても対応することが可能です。ですが、2010年以降車の場合は、そういったリビルト品を買ってもポン付けすることができません。専用の電子デバイスを使って現車に合わせる必要があります。また、現車のコンピューターを現地に送り修理してもらうという方法もあります」

 レーストラックの高橋氏は、かつてアメリカにて修行している間にレースのメカニックを務めたりもしていたから、アメリカ現地に当時からのツテやコネがある。そして現地でメカニックをしていた経験から、アメリカには巨大なパーツ専門業者が存在していることを知っている。そしてアメリカ的な直し方も知っている。

 「日本からでもアクセスできる全米最大のパーツセンターもありますし、リビルト品や中古品を利用することまで広げれば、今のところ『直せないものは99%ない』というのが私の見解です」

 プロの直し屋として、新品、リビルト、そして中古品を利用して、また他車流用を駆使して、もしくはカスタムパーツを利用して・・・、「最後まで付き合います」というのが高橋氏の口癖である。

 ちなみに、車種によっては品番は違っても同じパーツを使っている場合が多々あり、そうしたノウハウも駆使することが可能である。

 「アメリカにいると分かるのですが、『気に入ったクルマに長く乗る』という文化がちゃんとあるんです。ですから数十年落ちのクルマでも、エンジン、ミッション、基盤、ネジ一本まで手に入る市場があるんです。また新品では手に入らなくても同じような中古車が現地に何万台もあるわけですから中古パーツを探すことだってできるんです」

 筆者は、かつてレーストラックにおいて、ダッジバンのメーターの基盤を直しているところに立ち会ったことがある。パーツが新品で手に入らなくても壊れた部品を分解して半田付けしていた現物修理の場面である! そんなことも可能という。

 アメ車に長く乗りたい場合、もしくはアメ車に乗ってパーツで困った場合、そして修理で困った場合は、最後の砦として、こうした直し屋を知っておく必要があると思う。

▲自らを「プロの直し屋」というだけあって、パーツのあるなしにかかわらず相談に応じてくれるレーストラック高橋氏。アメ車に長く乗るなら知っておくべきプロフェッショナルである。

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