TEST RIDE

[試乗記]

ハイパワー+フルタイム4WDのスーパートラック

1992 GMC サイクロン

当時「テスタロッサ・キラー」の異名

GMCタイフーンに一年先んじてデビューしたGMCサイクロンは、90年代を象徴するスーパートラックだった。

更新日:2024.07.05

文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/古閑章郎

取材協力/ジャパンレーストラックトレンズ TEL 0356613836 [ホームページ] [詳細情報]

たった二年間のみ生産された希少モデル

 二年間で2998台のみ生産された希少価値の高いモデル。もともとピックアップトラックで世界最速記録に挑戦し、時速210マイルを記録したGMCがホモロゲ取得のために開発&生産したサイクロン。

 その当時、世界最速のピックアップトラックとして「テスタロッサ・キラー」の異名を持つほど速かった。ちなみにこのサイクロンのSUV版がGMCタイフーンである。

 搭載されたエンジンは、シボレーアストロ用のV6OHVエンジンに三菱製タービンとギャレット製インタークーラーを組み合わせて285hpを発生させた。

 これに4L60型4速ATが組み合わされ(C4用)、フルタイム4WDで駆動する。当時、ゼロヨン加速13秒台(当時は相当速かった)を記録し、一躍スターダムにのし上がった。

 で、このクルマがデビューしたのが1991年。取材車は92年ということで最終年型となる。が、中古車ゆえ最初は普通のピックアップトラックに過ぎなかったという。

 「当時フェラーリ・キラーと言われてましたが、中古車となるとそんな面影はまったくなかったです。タービンが機能せずターボパンチがまったくありませんでした」とレーストラックの高橋氏。

▲1991から1992年の二年間のみ生産されたスーパートラック。総生産3000台にも満たない希少価値もある。

▲2ドアピックアップトラックに4.3リッターV6ターボエンジンを搭載し当時0-400m加速13秒台を叩き出だした。

 ということで、フルメンテナンスを施行。まずは油脂類の全交換。くわえてサスペンション各部のリフレッシュと強化。サスを交換し、リアスタビを強化して車高を調整した。

 で、エンジンは、焼きついたタービンをTD06Hに交換、スムーズな加給にパンチ力を加え、いわゆるドッカンターボと言われるようなターボラグをあえて作り出す。

 さらにノーマルのインタークーラーをまともに作動させブローオフバルブを装備して、アクセルオフするたびに「プシュプシュ」とターボ車の醍醐味をプラス。

 その昔、日本車にターボ車がわんさか登場した時代があったが、そんな時代に行われていたターボチューンのようないじり方を実践したという。

 「国産車のようなよくできたターボ車というよりは、カリカリにチューンされた大パワーのターボ車というイメージです」

▲搭載されたノーマルエンジンは、アストロ用4.3リッターV6OHVエンジンに三菱製TD06タービン+ギャレット製インタークーラーターボが装着。285hp、最大トルク48.4kg-mを発生させた、

▲ターボチューンの醍醐味としてブローオフバルブを装備。アクセルオフするたびに「プシュプシュ」と唸る。エンジンルーム内の見栄えのアクセントにもなる。

▲点火系、吸気系のパーツも適切にチョイス。効率を上げ、パワーアップに一役買う。

▲レーストラックによりタービンを大型化し、点火系、吸気系に手を入れ、ブローオフバルブ装備。各部のメンテナンスと合わせて爆発的なターボ加速を生み出す。

 走り出した瞬間から感じる異様な感覚。90年代のアメ車ということで、じつはガチャガチャな異音騒音を覚悟していたが、さにあらず。

 たしかに室内はアメ車特有のプラスチッキーな意匠に囲まれていたが、しっかり整備されていた形跡が漂い、小径MOMOステアリングやB&Mシフターが搭載されチューニングカーのような雰囲気。

 普通に街中を走っている限りは、2000回転前後でトントン拍子にシフトアップするから、まあフツーのアメ車である。

 だが…。ちょっとアクセルに力を込めて3000回転を越えようとすると一気に狂気する。しかもそのままアクセルオンし続けるとタイヤがグリップを失ってホイールスピン。

 過去に3年落ちのタイフーンに乗った経験があり、その時ですら結構楽しかった印象が残っていたのだが、試乗したサイクロンはまったくの別次元。

 もはやアメ車というよりは『マシン』といった雰囲気で、あまりの楽しさに言葉を失ってしまうほどだった。とはいえ、その楽しみが街中で味わえるのだからなお素晴らしい。その後も5度ほどターボバーンを味わわせていただいた。

▲小径MOMOステアリングやB&Mシフターが装備される室内には、スパルタンな印象が漂う。

▲アメリカンレーシングのホイールにオーナーがセレクトしたカラーリングにペイント。90年代のアメ車だからこそ、ヤレも確実にあり、そういった部分に手を加え個性を出す。単なる修正に終わらない楽しさをプラスする。

▲サスペンションは、各部のオーバーホール後、サスを交換し車高を下げ、リアに強化スタビを入れている。

 「90年代に登場したアメ車たちは、個性的なものが多いと思います。しかも走った時に自分の腕の中で操れる実感みたいなものが大きい。

 でもそれすなわち、とてつもなく速いクルマではないという意味なんですが、それでもストリートで楽しむには十分なスピードは出ますし、アメ車らしい重低音サウンドやトルク感、さらには一瞬のパワー等が楽しめる。そういう意味で90年代のアメ車はまだまだ無視できない存在ではないでしょうか」

 90年代ということですでに30年以上前のアメ車である=入手した個体の程度によってはかなりの労力を必要とするかもしれない。

 だが一方で、そこを乗り越えた90年代アメ車には、その年代特有のスタイルや性能、そして楽しさがあるのもまた事実。

 現代のアメ車がたちが無くしてしまった「らしさ」を、90年代アメ車から見つけてみてはどうだろうか。 

▲アストロを皮切りに魅力的なアメ車が上陸を果たした90年代はまさにアメ車のゴールデンエイジ。だが年式ゆえ労力は伴うが、手を入れて元に戻すことで個性は高まり、魅力は倍増すると高橋氏は語る。

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