更新日:2026.11.06
文/石山英次 写真/ステランティス
ラム1500をはじめとする北米製フルサイズモデルの話題が続く中、アメ車ファンをさらに狂喜させるビッグニュースが飛び込んできた。
ステランティスジャパンにより、大排気量V型8気筒エンジンを搭載する「ジープ ラングラー モアブ392(MOAB 392)」の日本市場への導入および正規販売が正式に発表された。
かつてのルビコン392のファイナルをもってV8ラングラーの歴史は幕を閉じたかに思われていたが、2025年11月から始まったジープブランド創立85周年を記念した年間特別プログラム「Twelve 4 Twelve(1年間にわたり毎月特別なモデルを1台ずつ発表する企画)」の第1弾として、まさかの大復活を果たすことになった。
何より驚きなのは、「自分でカスタムするとディーラーを出禁になる」と言われる35インチ仕様が、まさかのメーカー公認で正規上陸するという点だ。

▲2025年11月から始まったジープブランド創立85周年を記念した年間特別プログラム「Twelve 4 Twelve」の第1弾として登場したラングラーモアブ392。

▲ラングラー+V8を象徴するプラムクレイジーのボディカラーはまるでマッスルカーのよう。
これまで、日本の正規ラングラー車オーナーが自ら3.5インチのリフトアップを行い、35インチの大径タイヤやスチールバンパーを組もうものなら、保安基準の壁やディーラーの保証規定に引っかかり、「入庫お断り(出禁)」や車検NGと言われてしまうのが現実だった。
しかし今回のモアブ392が画期的なのは、そのワイルドな仕様が、メーカー公認のまま堂々と正規輸入されることにある(現時点で詳細は発表されていないのでまだ未確認)。
この奇跡を実現させた最大の鍵が、国土交通省が施行した「米国製乗用車の新たな認定制度」だ。これまでのような個別の構造変更や後付けカスタムではなく、メーカー(ステランティス)自身が本国仕様の35インチ&リフトアップ状態のまま国の試験や保安基準をクリアした正真正銘のカタログモデルとして持ち込むため、ディーラーの正規保証やサポートを受けながら、あの最強のスタイルをそのまま新車で手に入れることができる。
恐らく日本向けの微調整は行われるものの、アメ車好きにとってはまさにゲームチェンジャーと言える展開だろう。

▲搭載されるエンジンは、6.4リッターV8 HEMI。最高出力470hp、最大トルク470 lb-ft(約637 Nm)を発生させ、パドルシフト付き8速ATと組み合わされる。

▲足まわりは3.5インチのリフトアップサスペンションに、35インチの大径オールテレーンタイヤ。是非ともこのまま導入してほしい。
モアブ392に搭載されるのは、6.4リッターV8 HEMIエンジン。最高出力470hp、最大トルク470 lb-ft(約637 Nm)を発生させ、ラングラー初となるパドルシフト付き8速ATが組み合わされることで、ダイナミックな変速コントロールを可能にしている。
足まわりは3.5インチのリフトアップサスペンションに、35インチの大径オールテレーンタイヤ(専用ビードロック対応ホイール)を装備。さらに、セレクトトラックフルタイム4WDシステム & 4.56対1のリアアクスルレシオによる超低速クローリング性能、最大85cmの渡河性能など、オフロード性能も一切の妥協がない。
モアブ392は、本国85周年記念プログラムのトップバッターとして世界に衝撃を与えた、大排気量V8アメリカンSUVだ。それをディーラー保証付きの正規ディーラー車として、しかもあの35インチスタイルのまま手に入れられる(現時点ではその可能性が高い)。
ラム1500等の話題とは異なり、現時点では「正規導入決定」という報道のみであり、価格や詳細な仕様などの続報はこれからとなる。ということで、今後のジープブランドからのアナウンスメントからしばらく目が離せそうにない。
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