更新日:2026.05.18
文/田中 享(Tanaka Susumu) 写真/古閑章郎
もうじき梅雨に入り、あと二ヶ月もすれば夏到来という、アメ車を含むクルマ全般にとって過酷な時期がやってくる。で、夏場を迎える準備としてバッテリーチェックを勧めている。
というのもバッテリーにとってベストな気温は20~25℃程度と言われている。すなわち、暑すぎても寒すぎてもバッテリーには良くないということ。それが証拠にロードサービスにおける出動第一位がバッテリー上がり。しかも夏の時期に多い。その次に冬の時期という。
理由を想像するに、夏の暑さにバッテリーが耐えられず尽きた(暑くなればエアコン使用が増え、それにより電力使用が増え負担がかかる)。そしてなんとか夏を乗り切ったバッテリーをそのまま使い冬の寒さよって尽きるという流れだろう。
こうしたバッテリー上がりを防ぐためには、言わずもがな、定期点検が必要になる。そして弱ったバッテリーは交換が必要になる。

▲電圧計でバッテリーの状態チェック。バッテリー情報を入力して測定。

▲CCAが570ENのバッテリーで実測469ENを記録。性能保持率(健康状態)約82%。例えば3年以上使用し80%以下になると交換の目安と言われている。このバッテリーは約2年経過のため、このまま使用する。こんな風に診断チェックをしてみると状態がわかりやすい。

▲こちらが搭載バッテリー。CCAは570ENと明記されている。
ひと昔前なら、こうしたバッテリー交換についてDIY情報を取材したりしていたが、今やNG。現代のアメ車においてバッテリー交換をDIY作業することは勧められない。
それはなぜか。ひと言で言えば、車載コンピューターによってあらゆる部分が監視されているから=クルマを走らせていない時にも内部で動いている=だから電気を全オフしてバッテリー交換することは避けたい。
もちろん、登録していたパワーシートやオーディオ、ラジオ等のメモリーが消えてしまうということもあるが、それらは大きな理由のうちの一部に過ぎない。
で、まずはバッテリーの健康診断である。診断機を繋ぎバッテリーのヘルスチェックを行う。この車両は問題なかったが、この段階で問題があればバッテリーを交換することになる。
ちなみに、ざっとだが、交換時の必要事項を説明すると、交換時にバックアップ電源を取り、車両に予備電源を流したまま交換作業を行う。
これにより電気を全オフすることなく交換することが可能になるから、車載コンピューター等を止めることなく交換が可能になる。

▲車両によってはリアトランク内にバッテリーが収納されている等、ここに状況が違うだけに、愛車の状態&状況を知っておく必要がある。
そして交換後の大切な作業が待っている。それが交換後のセッティング作業。バッテリーを新品に交換したことで、発電量等の状況が変わっているはずである。それを車両側に伝える必要がある。バッテリーが弱っているという認識はするが、新しく交換されたことを自動で認識はしないから、それを車両側に伝える必要がある。
それをしなければ、古いバッテリー使用時の設定認識のまま走ることになるから、設定をリセットする必要があり、そのためには専用の電子デバイスが必要になる!
よって仮に自分でバックアップ電源を取ってバッテリーを交換することが可能であったとしても、こうした交換後の設定はDIY作業では絶対に無理である=アメ車ショップでの作業が推奨される理由である。
「たかがバッテリー」という思いがあるかもしれないが、クルマのエンジン始動には電気と燃料と火花が必要であるわけだから、その電気の一端を担うバッテリーが弱っていたりトラブルが生じたりすれば走行に支障が生じてしまう。特に暑くなることによってバッテリーの消耗が激しくなるわけから、夏前のバッテリー状態のチェックは必須である。
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