初代デュランゴの魅力は「コンパクトなミッドサイズのボディ+強力なV8エンジン+3列シート」というパッケージにある。この組み合わせのSUVというのは、実は有りそうでない。
アメリカンSUVで言えば、シボレーのタホやサバーバン、キャデラック・エスカレード、フォード・エクスペディション、リンカーン・ナビゲーターなどは、大排気量V8エンジン+3列シートではあるが、ボディは初代デュランゴより一回り以上大きなフルサイズとなる(デュランゴ自体も2代目、3代目はサイズが大きくなった)。
現在も正規輸入されているシボレー・キャプティバは、ミッドサイズのボディ+3列シートではあるけど、エンジンは2.4リッター直4。非力というわけではないが、さすがに大排気量V8エンジンほどのパワーは望むべくもない。
初代デュランゴと同様、ミッドサイズボディ+V8エンジン+3列シートというパッケージを採用したのは、唯一2001年にデビューした3代目のフォード・エクスプローラーのみなのだが、それまで2列シートを採用していたエクスプローラーが3代目から3列シートを採用した背景には初代デュランゴの成功が少なからず影響していたと思われる。
後追いの形で登場した3代目フォード・エクスプローラーだが、搭載していたエンジンは、4.6リッターV8と4リッターV6。これに対し、初代デュランゴのエンジンバリエーションは、2001年当時は5.9リッターV8、4.7リッターV8、3.9リッターV6の3タイプで、V8同士で比較した場合、パワー&トルクともデュランゴが圧勝という感じだった。ちなみに、2000年に4.7リッターV8が追加された際に消滅した5.2リッターV8も、エクスプローラーの4.6リッターV8よりもパワフルだった。
ここで紹介している2000年型デュランゴは新車並行輸入車で走行距離は約8万4000km。搭載するエンジンは5.9リッターV8。グレードはSLTで駆動方式は4WDという個体。
外装には所々に年式なりの経年劣化は見られるが、全般的には綺麗な部類で大きな板金塗装は必要ない。内装は年式を考えればかなり綺麗な状態が保たれているし、軽く試乗した限りでは、エンジンやミッション、足回りといった機関部に不具合は認められなかった。それでいて車両本体価格は35万円。これは文句なしに安いと思う。
昨年末に紹介した同じガレージアクトのリンカーン・ナビゲーターの38万円という価格も「安い」と感じたが、希少性を考えれば、個人的にはお買い得感はこっちの車両が優っていると感じる。
筆者は現時点でSUVタイプの車両を必要とはしていないが、そんな筆者ですら「この状態でこの金額なら買ってもいいなな?」とちょっと心が動いたくらいだから、手頃なアメリカンSUVの購入を検討中の方であれば、即決しても不思議ない物件だと思う。
2000年型ダッジ・デュランゴ4DW・35万円の詳細はこちら
ところで、「手頃なミッドサイズのボディ+3列シート」が初代デュランゴの魅力」と前記したのだが、このデュランゴは構造変更して1ナンバー登録となっているので、乗車人員は5名に変わっている。デュランゴのサードシートは折り畳み式なので、ナビゲーターやエスカレードといった車両のように、サードシートを台座ごと取り外しているわけではないのだが、サードシートを起こして乗車することは出来ない。というか、正確に言えば、乗ろうと思えば7人乗車だって可能だが、5人以上乗った場合、もし事故が起きた時などは任意保険の適用外となってしまう。
初代デュランゴのサードシートは、フルサイズのSUVやバンと違って補助的なサイズだし、7人乗りが5人乗りに変わったところで、ほとんどの人には関係ないと思うが、実際に購入される方は、購入時に1ナンバーのままで乗るのか、3ナンバーに戻すのかをお店の方に相談するといいだろう。
1ナンバーにするメリットとは? ホントにお得なの?
12,810円
PERFORMANCE
6DEGREES
17,298円
PERFORMANCE
6DEGREES
18,420円
PERFORMANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES