前ページで紹介したデュランゴが、一体どうして3列シートを諦めて1ナンバー登録されているのか?だが、これは単純に維持費を抑えるのが目的であったと思われる。
現在の税制では、新車登録から13年を経過した車両は、自動車税が15%、重量税に至っては39%も増額となってしまう。先に紹介した初代デュランゴは、排気量が5.9リッターなので、自動車税は8万8000円の15%増で10万1200円。重量税は2.5トン以下4万1000円が39%増で5万7000円。いくら車両本体価格が安くても、この自動車税&重量税の金額を聞くと萎えてしまう人も多いだろう。
しかし、これが1ナンバー登録にした場合、自動車税が1万6000円の15%増で1万7200円。重量税が1万2300円の39%増で1万7100円(ただし、1ナンバー登録車は1年車検なので重量税は2年分と考えて3万4200円)となる。
これだけ違うとなれば、「例え乗車人員が減ったとしても1ナンバーの方がお得」と考える人が居ても不思議ではない。
ただし、1ナンバーや8ナンバーについてもう少し補足すると、筆者的には「自動車税と重量税が安くなるから1ナンバーがお得」と、一概には言い切れないと思っている。
そもそも車の使い方というのは人それぞれで異なるし、自動車の維持費というのはトータルで計算しないと意味がない。1ナンバーにすることで車検が1年ごとになったり高速料金が割増になったり、任意保険会社によっては等級の引き継ぎがスムーズに出来なかったり、任意保険料自体が上がってしまう場合もある。
先に紹介したデュランゴの場合は既に1ナンバー登録されているので関係ないが、構造変更するのだってお金はかかる。
「脱税」ではなく「節税」のためにナンバーを変えること自体は筆者は否定する気はない。しかし、ピックアップトラック以外で1ナンバーを選択する場合や、8ナンバーが付いた中古車を購入する場合には、移転登録前にナンバーをどうするのか?を、お店の方とよく相談することをお勧めする。
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