2012年WTCC(世界ツーリングカー選手権)の第10戦が、10月19日から21日にかけて鈴鹿サーキットで行われた。
今年2012年もWTCCは世界12ヵ国を巡る全24戦のレースで競われており(リバース方式を採用した2レースを行う)、現在、シボレー勢(クルーズ)のWTCCドライバーズ・チャンピオンシップのポイントは、ミューラー選手とハフ選手が315ポイントと並び、メニュ選手が267ポイントと続いており、3名ともドライバーズ・チャンピオンの可能性を残している。
また、WTCCマニュファクチュアラー・チャンピオンシップのポイントにおいては、シボレーが761ポイントと2位のBMW(486ポイント)、3位のセアト(472ポイント)を大きくリードしており、シボレーチームは、予選結果で8ポイント以上を獲得すれば、WTCC史上、前人未到の3連覇の達成が決まる大事なレースである。
10月20日予選日。まさにシボレーチームの快進撃が始まった。なんとトップ4台がすべてクルーズ。これにて前人未到のマニュファクチュアラー・チャンピオンシップ3連覇を達成し、翌日の決勝に臨むことになったのである。
レース1においては、アラン・メニュ選手が、昨年の鈴鹿大会に引き続きポール・ポジションでスタート。当時、ドライバーズ・チャンピオンのポイントをリードしているイヴァン・ミューラー選手は2番手、ロバート・ハフ選手は3番手からスタートとなった。
さらに、同じシボレークルーズに乗るバンブー・エンジニアリングのアレックス・マクドウォール選手はシボレー勢に続く4番手から、また、アジアン・ツアーから参戦しているダリル・オーヤン選手は12番手からスタートする。
<公式予選の結果(決勝第1レースのスタート順位)>
1位/メニュ選手(シボレークルーズ)52秒885
2位/ミューラー選手(シボレークルーズ)+0秒065
3位/ハフ選手(シボレークルーズ)+0秒0169
4位/マクドウォール選手(シボレークルーズ)+0秒321
5位/ベナーニ選手(BMW320 TC)+0秒339
12位/オーヤング選手(シボレークルーズ)+0秒459
ベースとなるクルーズは日本未発売の車輌であるが、レースカーとしては抜群の性能を発揮し、シボレーチームの快進撃を支えている。圧倒的な強さと精悍なスタイルが世界中のレースファンを虜にしているのである。
予選を終え、マニュファクチュアラー・チャンピオンシップ3連覇を達成したことを祝い、ブルーのダルマの目を黒く塗る。翌日の決勝で、もう片方の目を塗ることができるのか?
ロン・ハートヴェルト・プロジェクトマネージャーは、「3度目のタイトルを決めて、最初の時とまったく同じように興奮している。素晴らしい仕事をしてくれたドライバーとチームのメンバー、そしてシボレーとRMLの全員に心から感謝したい。FIAワールドタイトルの3連覇は、そうそう達成できるものではない。シボレーの歴史に残る偉業と言っていいだろう」
ライバルはBMWにセアトとなるが、シボレークルーズのマシン&ドライバーは鉄壁の布陣。圧倒的な大差での勝利が見込まれる。
2012年WTCC(世界ツーリングカー選手権)の日本ラウンドの決勝戦が、快晴の中、鈴鹿サーキット(東コース、2.243Km)で行われた。
シボレーチームは、第1レースで、ポール・ポジションからスタートしたアラン・メニュ選手が最後までレースをリードし優勝、2番手スタートのイヴァン・ミューラー選手も、それに続き2位でゴールし、3番手スタートのロバート・ハフ選手も3位と、シボレー勢が1,2,3フィニッシュのハット・トリックで、表彰台を独占!
また、レース2においては、昨日の予選結果の上位10台がリバースグリッドとなるルールから、ハフ選手は8番手、ミューラー選手は9番手、そしてメニュ選手は10番手からのスタートとなったが、好調なマシンと現在WTCCドライバーズ・チャンピオンシップのポイントを競う3選手は常に積極的な走りを披露し、結果、ハフ選手が4位、メニュ選手が5位、そしてミューラー選手が6位と、3選手がポイントを確実に獲得するという結果をもたらした。
今回の日本ラウンドを終え、まずはWTCC史上、前人未到のマニュファクチュアラー・チャンピオンシップ3連覇を達成し、またシボレー勢のミューラー選手とハフ選手が345ポイントとドライバーズポイントで並び、メニュ選手も307ポイントと追随し、3名ともドライバーズ・チャンピオンの可能性を残し、残り2ラウンド、4レースに望むことになるという最高の結果をもたらした。
<決勝第1レースの結果(26周)>
1位/メニュ選手(シボレークルーズ)23分44秒880
2位/ミューラー選手(シボレークルーズ)+0秒812
3位/ハフ選手(シボレークルーズ)+1秒419
4位/タルキーニ選手(セアト・レオンWTCC)+13秒828
5位/マクドウォール選手(シボレークルーズ)+14秒273
12位/オーヤング選手(シボレークルーズ)+23秒724
<決勝第2レースの結果(26周)>
1位/ダステ選手(BMW320 TC)23分54秒717
2位/オリオラ選手(セアト・レオンWTCC)+2秒562
3位/タルキーニ選手(セアト・レオンWTCC)+2秒845
4位/ハフ選手(シボレークルーズ)+3秒774
5位/メニュ選手(シボレークルーズ)+4秒220
6位/ミューラー選手(シボレークルーズ)+4秒568
9位/マクドウォール選手(シボレークルーズ)+7秒707
13位/オーヤング選手(シボレークルーズ)+18秒945
補正ウェイトの適用が始まっているが(直近2大会のレースにおけるタイムを基本に、一定の計算式に基づいて車種間の性能調整を図るための制度で、コンディションが均衡化されることによってバトルは一層の激しさを増すことが予想されるが)、クルーズのマシンとしての素性の良さからか、その力差はいまだ圧倒的である。
残り2ラウンド(上海、マカオ)を残して、マニュファクチュアラー・チャンピオンシップのタイトルを確定させたシボレーは、2010年、2011年に次ぐ連続でのタイトル獲得となり、3連覇を達成。表彰台では日本法人社長の石井代表取締役の姿も見られた。
レース後の記者会見において「WTCC史上、前人未到の3連覇を祈願したシボレーブルーの達磨」がミューラー選手、ハフ選手、メニュ選手、そして同じくシボレー クルーズに乗るバンブー・エンジニアリングのマクドウォール選手たちの手により、大願成就の墨が入れられた。
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES
35,530円
EXTERIOR
6DEGREES
8,151円
MAINTENANCE
6DEGREES
2,090円
MAINTENANCE
6DEGREES