2011年WTCC(世界ツーリングカー選手権)の第12戦(最終戦)が、中国のマカオで行われ、シボレー・クルーズのロブ・ハフ選手が第1レース&第2レースともに制し、連勝した。
最終戦を終え、年間ドライバーズ・チャンピオンシップのポイントタイトル争いは、ロブ・ハフ選手(430ポイント)の連勝により、わずか3ポイント差まで迫ったが、イヴァン・ミューラー選手(433ポイント)が勝ちとり、シボレーチームで、2年連続の快挙を達成したのである。
ちなみに、6年前からWTCCへの挑戦を始めたシボレーは、着実に経験と勝利を積み重ね、クルーズという新型マシーンを得た昨2010年、ついにマニュファクチュアラー(メーカー)&ドライバー両部門のチャンピオンに輝いた。 WTCCはF1GPとはまったく異なり、街を走るクルマをベースにレース用に改造したマシーンで行われるため、市販モデルの優れた基本性能が何よりも大切となる。 それにドライバーの能力、チームワークと三拍子そろって初めて、世界チャンピオンが狙えるのである。
今年2011年もWTCCは世界12ヵ国を巡る全24戦のレースで競われており、シボレーは鈴鹿までの全18レース中、16勝を挙げる圧倒的な強さですでに2年連続でマニュファクチュアラー・チャンピオンを決めている。そして中国のマカオレースにおける勝利により、マニュファクチュアラー・チャンピオンとドライバーズ・チャンピオンシップの2冠を獲得したのである。
シボレー・チームにとっては初めての鈴鹿サーキットにもかかわらず、ミューラー、ハフ、メニュのレギュラードライバーに、ゲストドライバーとして4台目のステアリングを握る日本のラリー界のスター、新井敏弘を加えた4台のシボレー・クルーズは、練習セッションからずば抜けた速さを見せた。
決勝第1 レースはスタート直後の混乱を切り抜けたメニュとハフが見事1-2フィニッシュ。第2レースでは、ルールによって有利なスタート位置を得たうえに、鈴鹿サーキットをよく知るトム・コロネルをミューラーが激しく追い上げたもののあと一歩で攻め落とせませんでしたが、それでもクルーズ勢は2〜4位に入賞、両レースとも表彰台の大半を独占する期待通りの大活躍を見せたのである。
初開催となった鈴鹿サーキットのグランドスタンド裏にはシボレー特別展示ブースが設けられ、ナショナル ABツーリングやコルベット・スティングレイ、カマロZ28などかつての傑作モデルとともに、クルーズのレース車両や、キャプティバ、ソニックといった最新のシボレー各モデルが並び、多くのファンを集めた。
また予選とレースの合間を縫って行われたサイン会では、昨年のチャンピオンであるミューラーをはじめとするシボレー・ドライバーたちが長い列を作って待つ日本のファンに最後まで気さくに応えていたのが印象的だった。
鈴鹿
<第一レース結果>
1. アラン・メニュ (シボレー・クルーズ) 25周 25分50秒919
2. ロバート・ハフ (シボレー・クルーズ) +3秒133
3. ミケル・ニケエル (SEAT SR Leon 1.6T) +3秒766
4. イヴァン・ミューラー (シボレー・クルーズ) + 4秒441
5. クリスチャン・ポールセン (BMW 320 TC) + 4秒851
15. 新井 敏弘 (シボレー・クルーズ) + 26秒767
<第二レース結果>
1. トム・コロネル (BMW 320 TC) 23周 21分10秒854
2. イヴァン・ミューラー (シボレー・クルーズ) +0秒558
3. ロバート・ハフ (シボレー・クルーズ) +0秒840
4. アラン・メニュ (シボレー・クルーズ) +1秒576
5. ロバート・ダールグレン (Volvo C30 Drive) +2秒057
15. 新井 敏弘 (シボレー・クルーズ) +23秒541
■2011年シーズン:ドライバーズ・チャンピオンシップ
1位: イヴァン・ミューラー選手(433ポイント)
2位: ロバート・ハフ選手(430ポイント)
3位: アラン・メニュ選手(323ポイント)
シボレーチームがトップ3を独占した。
■2011年シーズン:マニュファクチュアラー・チャンピオンシップ
1位: シボレーチーム(973ポイント)
2位: BMW Customer Racing Teams(583ポイント)
3位: SR Customer Racing(522ポイント)
4位: Volvo Polestar Evaluation Team(154ポイント)
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