あまり知られていないというか、意識しているオーナーは少ないようだが、自動車のヘッドライトというのは実は消耗品である。これはヘッドライトの中のバルブの話ではなく、本体の話。
もちろん、いくら消耗品とはいえ、エンジンオイルや冷却水ほど頻繁に交換する必要はないが、ヘッドライトも長く乗っていれば確実に経年劣化して不具合が生じる部品なのである。
では、どのくらいのスパンでヘッドライトを交換する必要があるか?であるが、実はこれはオーナーの運転の仕方(使用状況)によって変わってくるので一概に決めつける事はできない。
例えば、ガレージなどの屋根のある場所に保管されている車両と、野ざらしの砂利の駐車場に置いている車両ではヘッドライト(というかボディ全体だが)の劣化速度は違うし、また、主に昼間にしか乗られない車両と、夜間に乗られることが多い車両でもヘッドライトのダメージは違う。
雨、風、雪、紫外線、気温、虫、飛び石、ヘッドライトバルブから発せられる熱、洗車頻度、etc。様々な要因でヘッドライトはダメージを受けており、それらのダメージの蓄積によって劣化が進むと、最終的には光量が落ちて車検に通らなくなるし、そもそも見栄えが悪くなってしまうのである。
これまた知らない人が多いようなのだが、自動車のヘッドライトというのは、右側通行の国と左側通行の国では中身が違う。ハイビームの方は同じなのだが、ロービームの方は「カットオフライン」と呼ばれる部分が異なっているのだ。
具体的には、ヘッドライトのロービーム(すれ違い用前照灯)というのは、対向車や前走車を眩惑しないように、左側通行の国の車両では、右上方向を照らす光がカットされており、逆に右側通行の国の車両では左上方向を照らす光がカットされているのである。
アメリカは右側通行なので、アメリカで生産される車両は当然ながらカットオフラインは右側通行用にセッティングされている。しかし、日本は左側通行なので、日本に並行輸入されたアメ車は、現在はそのままの状態では公道を走らせることは出来ない。この問題をクリアするために、正規輸入車に関しては、改善時にカットオフラインは本国とは逆に右上方向をカットされているので、ヘッドライト自体が劣化していたり、光軸が狂っていたりしない限りは、問題なく車検に通る。しかし、並行輸入車に関しては何らかの対策を講じない限り、そのままの状態では現在の車検には通らないのである。
ちなみに、並行輸入車のヘッドライトを日本仕様に変更する最も確実な方法は、正規輸入の設定がある車種であれば、ヘッドライトを正規輸入車用に変更することなのだが、メーカー純正のヘッドライトというのは実は非常に高額なパーツであり、交換工賃まで考えれば、気軽に交換できる部品ではない。
ということで、「ヘッドライトは劣化する消耗部品」であり「右側通行の国で生産された車両のヘッドライトは日本の車検には通らない」という二つの重要な事実を踏まえて下記リンク先の商品紹介を読んでもらいたい。
>>2007-2014y キャデラック エスカレード ヘッドライト
なお、現在の日本のヘッドライトの検査基準については、下記リンク先で詳しく紹介しているので、興味のある方はご一読ください。
>>ヘッドライトの検査基準が改訂 vol.1
>>ヘッドライトの検査基準が改訂 vol.2
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