更新日:2011.09.29
文/田中享(Tanaka Susumu) 写真/田中享(Tanaka Susumu)
ちょっとした探し物があったので、昨年末まで使っていた古いデスクトップPCのデータを整理していたら、数年前に撮影した写真や原稿が大量に見つかった。ほとんどはアメ車専門誌を作っている頃に取材したデータのバックアップなのだが、中には旧アメ車ワールドに掲載していた記事もある。で、ちょっと懐かしくなって目を通していたのだが、今改めて見ると「コレ、今見ると逆に新鮮だな」と思える記事が結構あったので、このアメ車ワールドでも少しずつ掲載してみたいと思う。
日本でクルマを趣味にする人はいくらでもいるが、その中でもアメ車ファンというのはちょっと特殊なんじゃないかと思う。
例えば空冷ワーゲンのファンは最新のVWには興味を示さないし、同じく空冷911のファンはミッドシップのボクスターやSUVのカイエンなどには興味を示さない。旧ミニのファンとBMWミニのファン、オリジナルのチンクに乗る人と現行フィアット500に乗る人、箱スカやケンメリに乗っている人とニッサンGTーRに乗ってる人などは明らかに違う。また、ミニバンのドレスアップを楽しむ人がクロカン4WDの本を買うことはあり得ないし、VIPカー乗りがイタフラ車の本を買う事もない。筆者が思うに、日本車や欧州車のファンというのは、割とピンポイントなのである。
それに対して、アメ車のファンというのは懐が広いというか、大らかというか…。例えば70年前後のマッスルカーが好きな人でも最新のマスタングやカマロに興味を示すし、もちろんその逆もある。歴代のコルベットやキャデラックをずっと乗り継いでいる人がいるかと思えば、ミニバン、ステーションワゴン、トラッキンなど、ジャンルを次々に変えて色んなアメ車を乗り継いでいる人もいる。日本のアメフェスやアメリカのSEMEショーなどでは、年式やジャンルを問わず様々なアメ車が展示されるし、来場者はどんなアメ車にも興味を示す。もちろんアメ車ファンの中にもピンポイントな人々は存在するが、大抵のアメ車ファンというのは「年式や車種に関係なくアメ車全般が好き」みたいな人が多い気がするのだ。であれば、「過去記事を掲載しても割と楽しんでもらえるんじゃないかな?」と思った次第。
そもそもアメ車専門誌というのは中綴じの月刊誌が大半で、そのほとんどは読み捨てにされている。バックナンバーを保管している人というのは非常に少ない。最新モデルの情報であれば、ネットを検索すればいくらでも出てくるが、ちょっと古いアメ車関連の情報というのは、見たくても見れないという人がほとんどじゃないかと思う。であるならば、むしろ古い記事は喜ばれる?と考えたわけで、決して過去記事で楽をしようとか、そういうことじゃないので誤解しないでいただきたい(笑)
※編集部でストックしている過去記事は、『カスタムカー・ショーカー紹介』や『オールドカー・旧車の世界』といったカテゴリーで紹介していくことになると思うが、昔の記事をそのまま掲載しただけでは情報が混乱すると思う。したがって、取材年月日を入れたり、適当に『現在』のコメントを追加するなりして、通常の記事とは差別化を図る予定です。
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