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Toyota Racing Dream Build Challengeで製作中!

トヨタ タンドラ コンセプトカー他2台

もの凄いコンセプトカーばかり

米国トヨタがToyota Racing Dream Build Challengeという企画で製作しているコンセプトカーを3台紹介する。この3台は10月30日から行われるセマショーで正式発表されるというが、その前にさわりだけでも!

更新日:2012.10.25

文/石山英次 写真/トヨタ自動車

取材協力/Toyota Racing Dream Build Challenge TEL  [ホームページ]

セコイアベースの「ファミリードラッグスター」

 Toyota Racing Dream Build Challenge というイベントが現地で行われている。これは米国モータースポーツの4選手が夢の実現として、こんなマシンがあったらいいな的な夢を実現し、そしてそのコンセプトカーを製作。4名のレースドライバーがそれぞれ試作したマシンが投票により優劣が決められ(10月20から29日まで)、勝者にはトヨタから5万ドルの賞金が。
 そしてそれを手にしたドライバーは慈善団体に寄付するという流れ。この試作されたマシンたちのお披露目は、10月30日から行われるセマショーにて正式発表されるという。

 で、今回われわれマスコミ宛に送られてきたリリースには、現在投票が行われているマシンの写真が送られてきた。といっても全貌が明かされるのがセマショーということで、あくまで簡単なコメントと写真のみ。けど、見ているだけでもヘぇ〜とうなずけるものばかり。

 で、まず最初が、ドラッグレーサーが作るセコイアベースのドラッグマシンである「ファミリードラッグスター」。21.5インチのワイドリアタイヤにTRD製スーパーチャージャーとニトロを搭載して650hp以上を発生させるモンスターエンジンが特徴。しかしこれでも9〜10秒前後で走るセコイアを作りにはまだ足りず、大幅な軽量化を実施中とのこと。

 室内はドラッグミッションのほかに、4名分のシートと5点式ハーネスと何と子供用のミニシートを準備(つまり5名乗車のドラッグマシン!)。またフルカスタムロールゲージとテールマウントのパラシュートは万が一の安全性を考慮。

 セコイアとはいえ、ドラッグマシンとなるとここまで過激なスタイルになるのかとちょっとビックリだが、カーボンリアウイングなどを見ると、ホンモノのマシンとしてのオーラに満ちている。

 サスペンションは、フロント5インチダウンにリアはカスタムフレームした4リンクサスペンション。ショックは、アジャスタブル可能なカスタムコイルオーバーとなっているという。

セコイアベースのインテリアだということがすぐに分かるが、シフトなどの部分がドラックマシン用に変更されている。

フロント2座、リア3座の計5名分のシートを備えるドラッグマシン。ファミリーカーということで、リアにはチャイルド用のシートとハーネスが装備される。

大型ボディの剛性確保のために必要とされる、張り巡らされたロールゲージと、安全性のための消化器が装備される。リアゲートにはテールマウントのパラシュートまでが用意されている。

いかにもありそうなカスタムカーに見えるセコイア。さすがアメリカである!

タンドラベースの「プレランナー」

 次がこれまた女性のドラッグレーサー(Alexis DeJoria)が作るオフロードタンドラ「プレランナー」。

 彼女が率いるエンジニアチームは、ベースとなるタンドラのシャシーとボディに大幅な変更を加えている。デザートレース全域に耐え得るようにサスペンションを変更し、レーシングショックをインストール。またフロント20インチ、リア24インチタイヤを組み込み、あらゆる部分に妥協なく、ホンモノのレーシングマシンを目指して製作されている。

 搭載されるエンジンは、5.7リッターV8スーパーチャージドだが、燃料にはリアに搭載された燃料電池が使用される。

 このプレランナーには、革巻きのロールゲージが装着され、長い砂漠でのレースを快適にこなすために、ハイパワーJBLのサウンドシステムが装備されているという。

FOX製のコイルオーバーサスペンションを使用し、各部のアーム類の長さがすべて見直され、延長されている。これもすべて本格的なデザートレースを戦うためである。

メソッドレーシングの17インチホイールを装着している。

カムリSEベースの「Rowdy カムリ」

 NASCARレーサー(Kyle Busch)が手がけたRowdy カムリである。この「Rowdy」とは、Kyle Buschのハンドルネームにちなんだもの。このカムリはデトロイト・スピードエンジニアリング社においてカスタムされ、ワイドボディにフロントのエアスプリッターとリアディフューザーと迫力の専用エキゾーストがポイント。

 このRowdy カムリのオフィシャルカラーは黒、赤、白であり、それらカラーを内外装に取り入れ、インテリアにはレクサスFの黒、赤バケットシートをインストールしている。

 サスペンションは、デトロイト・スピードエンジニアリング社によりローダウンされ、フロント18-35/275、リア18-35/295タイヤを装着している。

フロントとリアフェンダーの膨らみがワイドボディの証。

リアスポイラーと専用エキゾーストがナスカーのイメージを連想させる。

ボディカラーに合わせて、レクサスIS-F用のツートンレザーシートを採用している。

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