更新日:2010.04.07
文/編集部 写真/BurnerImages
6.2リッターV8OHVエンジンを搭載したSSをベースに、エンジンパワーをノーマルの405馬力から420馬力にアップ。ノーマルの状態でも十分以上の大パワーを発揮するカマロだ。サーキット走行時での全開フル加速時には、「もうひと伸び」のさらなるパワー感が得られる。
サスペンションにはアジャスタブルタブル・コイルオーバーKITを装着。これはロータスでレース活動を展開しているチームのドライバーが入念にセッティングを煮詰めたもので、高められた大パワーを持て余すことなく硬質な走りを実現。 車高はさらにダウンさせることも可能とのこと。
「EXPRIDE」のリアディフューザーで超高速域の空力特性も改善。参考価格は565万円。当日は、ジアンナ22インチホイールを装着した時の走行テストデータの収集も行われた。ホワイトボディにカーボンレーシングストライプ、ブラックの20インチホイールを組み合わせたこのV8カマロは、速いアメ車としての硬派な雰囲気をひしひしと感じさせながら、ピットアウト。ATをベースにライトチューニングが施されているが、そのパフォーマンスは格別であった。
ドライバーの藤井氏は「カマロはGTカー的な動きと聞いていましたが、実際に走行してみると、このままの状態でも富士のコースを存分に楽しめます。実際の車重よりも感覚的には200kgぐらい軽く感じるという部分においても、秀逸なスポーツカーと言えると思います。トルコンATながら、パドルシフトを操作してから変速するまでのタイムラグも小さく、ほとんど不満はありません」
ATでさえも、ノーマルのままでサーキット走行を楽しめるという性能は、新時代のアメ車の高性能ぶりを物語るのに必要十分な裏付けになったはずだ。
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