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歴代フォード車オーナーが行き着いたV8モデル

2014 フォードマスタング (FORD MUSTANG)

自然とにじみ出るクルマ好きトーク

フォード千葉浜野店のマネージャーである木村氏にインタビュー取材。新型マスタングの売れ行きはどうでしょうか? ちなみに木村氏は旧マスタングオーナー。その辺も含めて語ってもらった。

更新日:2015.06.08

文/石山英次 写真/内藤敬仁

実オーナーだからこその深みあるお言葉

 初めて会ったのは昨年、いや一昨年の会議だったかもしれない。その後取材で何度かお会いしているが、いつも話して思うのが、「面白い人だな~」ということだった。木村安雄氏。フォード千葉 浜野店の中古車マネージャーである。

 木村氏は、販売店の営業マネージャーだから、もちろん営業トークというものがあってしかるべきなのだが、アメ車取材歴20年近い筆者をしてちょっと違う風に感じるのである。違うというのは変な意味ではなく、独特な木村的語り口にハマるのである。すなわち、営業トークというよりは、木村氏のクルマ好きトークにである。

 木村氏と話すと「なんでそんな深いこと知ってるんだろ?」と会話をするたびに不思議に思うことしばしば。「まあディーラーマンだし、それくらいは当たり前なんだろ」と思いきや、さにあらず。なんてことない、木村氏は生粋のフォード好きであり、歴代フォード車のオーナーだったからでした(笑)。

 「フォード車でいえば、モンデオセダン3台(そのうち1台がST220)リンカーンLSが3台にリンカーンコンチネンタル1台、さらに09年型マスタングV8 45周年記念のグラスルーフ装着車に今が14年式のマスタングV8と乗り継いでいますね。これらは新車あり、中古車ありですから、一応いろいろ経験しております」

 驚きの車歴である。というか、さすがというべきか。だからこそのクルマ好きトーク。話しているとその端々にオーナーとしての経験値が加えられ、だから聞いている方はだんだんとその軽妙な語り口に引き込まれ、そして最後はフォード好きになる(笑)。

 それは聞いている方がクルマ好きであればあるほど効き目が高い。しかも木村氏が「壊れない」と言えば、それはわれわれ語る100万語に及ぶ文章よりも説得力が高い。

 幼少時代に経験したスーパーカーブーム。その頃からクルマ好きだったという木村氏は現在、白いV8マスタングに乗っている。

 「最新のマスタングの情報が出た時点で購入を検討しました。その時点で最新マスタングのラインナップがどうなるかまったくわからない状態でしたが、とりあえず『最後にV8乗っておくか』とAT仕様の最終モデルを新車で購入したんです」

木村安雄。フォード千葉 浜野店の中古車マネージャー。数々の歴代フォード車に乗り継ぎ、現在は2014年型マスタングV8に乗る。中古車販売の営業トークだけでなく、クルマ好きとして、さらにフォード車オーナーとしていろいろアドバイスしてくれる。

旧型マスタングV8はには味があるのはもちろんだが、ハンドリングを含めた走りに「ねじ伏せる楽しみ」のようなものがあるという。一方で新型直4モデルは誰もが気に入る洗練が持ち味。よく言う旧型の荒馬的、新型の乗馬的な素直さ。どちらが好みかはあなた次第です。

世の中的には新型モデルのリアビューの評価が高いが、木村氏いわく「旧型でも13年、14年型のリアビューはオツなものですよ」と気に入っている模様。話しだしたら止まらないほどのマスタング好きである。

 実車に乗って登場してもらったが、当然ブラックを予測していた取材スタッフを尻目に軽やかなホワイトカラーで登場した木村マスタング。しかも微妙にノーマルではない感じに仕上がっている。さすが「好き者」と一瞬にして心奪われたのだった。

 「いわゆるアクセサリー的なパーツを自分でアレンジしてみました。リアウインドー&サイドウインドーにルーバーを取り付け、サイドのステッカーラインは09年型の限定車のストライプですね。あと室内は、ボディカラーと同様のホワイトで飾りました。ダッシュにはアルカンタラを貼り、ドア内張りはペイントです」

 ディーラー車だけに過度なカスタムはもちろん御法度、だからこそ手が加えられているだけでも驚きだったが、全体的に品良くまとまているのはさすが。クルマ好きとしての嗜好がモロに伝わってくる。

「もちろん、手を加えるには限度がありますが、実際にこういうアクセサリーが好きなお客様もたくさんいらっしゃいますし、そういった方々に見せたりして参考してもらっていますし、その程度内で遊んでいる感じですね」

 木村氏の自宅から店舗までの通勤距離は約27キロといい、週末ごとにV8サウンドを響かせているという。

 「この距離内にちょっとしたワインディングっぽい道があるんですが、そこが私のテストコースみたいなもので(笑)。最新マスタングでもその道を走り、『サスペンションの良さ』を体感しましたが、深みあるV8サウンドとリアからの蹴り具合は旧型が上ですかね。ただ、その道を一番速く気持ちよく走るのは、じつはフォーカスなんですよ~(笑)」

 話出すと止まらないクルマ好きトークは、いくら聞いても楽しいものだが、さすがに紙幅に限りもあるので(笑)。ちなみに、新型マスタングでもV8が出るってアナウンスが出てますし、もう近々右ハンドル仕様の話題も出てくるでしょうが、旧型乗りとして新型V8の動向って気になるんでしょうか?

 「確かに新型は四気筒ですがクルマとしての完成度が抜群にいいですし、気になり試乗された方は結構そのままお買い上げになる方が多いですし、私も旧型オーナーですが、新型の良さはたくさんあると思います。ですので、V8が出ればもしかしたら買い替えも検討するかもしれないですね(笑)。まぁ、まだだいぶ先の話になりますがね」

 最後に木村氏は、自ら乗る旧マスタングと新型マスタングを比較していくつかポイントをまとめてくれた。それはわれわれレポーターが語るよりも深みのある言葉だけに、新型マスタングが気になっている方には、最後のひと押しとして役に立つに違いない。ぜひ参考に。

リアウインドーとサイドウインドーには、社外品のアクセサリー・ウインドールーバーを取り付け。印象が一気に変わっている。ちなみに、視界はそれほど悪くなっていないというから、雰囲気を変えるのには良いかもしれない。

ブラック一色のインテリアに、あえてボディカラー同様の白いアルカンタラを貼り付け、インテリアの雰囲気を変えている。非常に発色が良くセンスのいいコーディネートだった。

ドア内張りに関しては、アルカンタラを貼らずに部分的にホワイトにペイントしてインパネとの調整を行っている。意外にも(笑)品良くセンス良くまとめていることに感心。というか、細部にもコダワルまさにクルマ好きの行動である。

旧型オーナーが語る新型の良いところ

①リアサスがマルチリンク式独立懸架
②パドルシフト付き6速AT
③パフォーマンスパッケージ付き(フロント4ポッドブレーキ)
④マイフォードタッチ(オプションでナビ付き)
⑤左右独立温度調整付きフルオートエアコン
⑥スマートキー
⑦シートクーラー
⑧トランクオープナー
⑨アプローチライト&リアフォグ
⑩エコブースト

 参考までに説明すると、リアサスの進化は言わずもがな。②のパドルシフトは、旧セレクトシフトATとしては非常に羨ましい装備。スポーツ走行の雰囲気がぜんぜん違う。⑩のエコブーストは、ほんとは③でもよかったのだが、新型でも後にV8が出るので、実際には比較対象外。で、50周年モデルにはパフォーマンスパッケージが装着されるので、この大径ブレーキの効果はかなりデカイという。

 ④のマイフォードタッチのタイヤ空気圧モニターは非常に便利。⑥のスマートキーもイマドキの高級車チックで雰囲気がよい。⑧のトランクオープナーは、旧型はキーにて車外から開けるので、車内から開けられるようになったのが便利。⑨のリアフォグは世界戦略車として欧州に行くのに必要不可欠。⑩のエコブーストターボのパワーはかなりあるし、特にレスポンスがいいのが特徴、ということでした。

 ちなみに、営業目線で木村氏に語ってもらうと、旧V8オーナーさんでも四気筒の新型に乗り換えている方も結構いるとのことで、車検が来たので乗り換えという方もいれば、5年くらいV8に乗っていて、乗り換えという方もいるという。

 お年を召した方に言わせれば、排気量が下がり税金面やガソリン代の負担が減ったにもかかわらず、性能的には310hpで十分だし、何よりこれだけカッコイイスポーティカーは他にはない、ということらしい。意外にも「マスタング=V8」にこだわっている方というよりは、新しい魅力を発見されて購入に至る方が多いという。ちなみに、初期350台は完売→追加200台の販売決定ということで、さすがの大人気である。

こうやって2台並べると甲乙つけがたい。どちらにも魅力がある。もちろん新しい方が何かと便利だが、旧型の味も捨てがたい。できれば両方に乗ってみたい。

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