更新日:2011.04.21
文/編集部 写真/クライスラー
個人的には、ジープであってジープではない存在、そんな風に感じている1台、それがグランドチェロキーSRT-8。旧モデルには過去に何度も乗ったが、その度に感動し「いつか欲しい」と未だに思い続けている。そんなSRT-8の後継モデルが20日、「2011ニューヨーク国際自動車ショー」において初公開された。
まるで欧州チューナーがBMW X5をベースにチューニングしたかのような、野性的フォルムをまとった新型グランドチェロキーSRT-8。フロント正面から見た厳つさは、ハンパではない。それはベースであるグランドチェロキーを忘れさせるほどであり、ジープ・ブランドを超越してダッジ・デュランゴのハイパフォーマンスモデルと言われても納得するほどのオーラを感じさせる。マジで、久しく忘れていたニューモデルの「感動」を味わわせてくれるのだ!
一方で、パフォーマンスの向上も目を見張るものがある。フロントに搭載されるエンジンは6.4リッターV8HEMIであり、最大パワーは465馬力、そして最大トルクが465lb-ft。0-60mph(約100km/h)までの加速はわずか4.8秒、ゼロヨン加速13秒台中盤、とSUVの中ではダントツの数字である。
SRT-8専用のエクステリアには各部にグランドエフェクトを装備し、車高を1インチダウンし、足元にはブレンボ製ブレーキ(フロント6ピストン、リア4ピストン、ローターはフロント15インチ、リア13.8インチ)と個性的な20インチ鍛造アルミ5本スポークホイールを装着する(P295/45ZR20 Pirelli PZero run-flat tires) 。
インテリアは、ブラックを基調としたシックなものにメッキ系パーツを組み合わせたスポーティなもの。シートは、ホイールド性に優れたSRT-8専用のバケットシートが奢られる。
正直、旧モデルにおいても圧倒的な性能であったことは間違いなく、この新型がどれだけのパフォーマンスを見せてくれるのか? 非常に興味深いところであるのだが、おそらく、コイツに匹敵するアメリカンSUVはもはや存在しないだろう。それだけにライバルはポルシェ・カイエンであり、BMW、メルセデスであり、世界に名だたるSUVと互角に渡りあえるだろう。そして欧州車かぶれの街中SUVグランプリに風穴を開ける救世主として活躍して欲しい。
6.4リッターV8ヘミを搭載した485馬力、465lb-ftを発生させる最もパワフルなジープ。もはやジープ・ブランドを超越して世界に名を馳せる1台になった。
19,404円
PERFORMANCE
6DEGREES
19,998円
PERFORMANCE
6DEGREES
3,480円
MAINTENANCE
GDファクトリー千葉店
48,070円
EXTERIOR
6DEGREES